この記事は2011年3月10日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

日本製の良いものを。次はチェストガードです。

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堂々と言っちゃうそうなので、もうこっちでもそのまま書きます。昨日は、エンゼルのクイーバーを長年下請けで作製してきたデンさんと再度打ち合わせをしてきました。
いろいろとありますが、昔にエンゼルさんが自社の広告に、同じようなことを書いていて、サミックには情熱が理解されなかったと言っていたのを思い出し、うん、因果は廻るということでしょうか。
さて、何度か書いてきましたが、業界内では不満がたまっています。引き続き、代理店に意見が言えない・言わないところもあれば、自分たちで打開策を探るために行動を始めた所もあります。
今まで、海外で100円で販売されている商品が、国内では600円で販売されているということ、そういったぼったくり商売について書いてきましたが、反対に、国内で製造されている日本製の商品、例えば、エンゼルのクイーバーは2万円近くしますが、実際に製作している下請けの職人さんに支払われている金額を知ったら、みなさんびっくりすると思います
そして、さらなるコストダウンの要請、応えられなければ、下請けは切られます。
昨年の7-11月にエンゼルのクイーバーを注文された方はご存じだと思いますが、そのころには2-3カ月程度、納期が遅れました。今までずっと製作していた、デンさんからの切り替えが行われました。
販売元にすれば、下請けなどいつでも仕事を切れるんだぞということでしょうし、実際、3ヵ月間の製造停止・遅延で、エンゼルクイーバーの製造は切り替われました。この事実をどう評価されるかは皆様にお任せしますし、コストダウンして利益を増やすことを会社の目的にすることも悪だとは思いませんが、自分たちが出来る部分では、国内のこのような現状を変えていきたいと思っています
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今回はデンさんでオリジナルのクイーバーを作ります。小売価格は10,000円で、私達の仕入れ価格当然もっと安いのですが、それでも、職人の皆様の取り分は2万円近いエンゼルクイーバーを作っていた時よりもはるかに高いのです。
日本製品・日本の高品質のアーチェリー用品・高くても自国製品を買おうという行為には疑問を感じます。それよりも、職人さんはギリギリの所で頑張っています。小売りで4,000円のタブを作っている職人が大手代理店に納品する時の納品価格はすごいです。あちぇ屋で3,480円で販売している韓国製のセーカータブよりも手取りは安いのです。
日本のものづくりが優れているのは、品質だけではありません。作っている職人さんにわたっている工賃で見れば、価格でも韓国や中国より十分に優れています。
知れば知るほど、少なくともアーチェリー業界においては、日本製品が韓国製や中国製に負けている原因は、グローバル競争ではなく、国内のドロドロとしたものにあると感じます。
ともかく、DENクイーバーはきっとお客様に認められる商品になると信じていますが、当面は直接デンさんに注文をして下さい。カタログをPDFでアップしておきます。3月の後半から4月にはあちぇ屋とJP大宮でも販売を開始します。また、カタログの3-5の生地指定のクイーバーや、全パーツ指定のクイーバーは電話やFAXでは生地の説明が出来ないため、大阪のデンさんの工場兼プロショップに直接訪問しての発注が必要です。
DEN クイーバーカタログ
http://archery-shop.jp/catalog/denquiverP1.pdf

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さて、長くなりましたが、クイーバーはデンさんの商品として、あちぇ屋の方では、オリジナルでチェストガードの開発をお願いします。柔らかく・弦の滑りの良い生地を探して頂きました。良いものになりそうです。
さらには、価格も提示して頂きましたが、値切らずとも外国製に負けない価格です。今日発注を出す予定です。
また、希望のあったハンドルカバーの開発もお願いしました。
リムカバーもクイーバーもチェストガードも日本製で、かつ、手作りです。だからといって韓国製より高いわけではありません。むしろ、代理店というお客様への出口を大手が独占した結果、韓国メーカーの出荷価格よりも、さらに安い価格で国内の職人たちは仕事を強いられています。そのままでは、どこも後継者を育てる余裕はありません。
直接、職人さんにお金が渡る仕組みを作れば、日本で良いもの安く作ることは出来ます。今年の私達のチャレンジです。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

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