この記事は2009年8月28日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

将来に向けて(コメント返信)

ただのコメントのやりとりですが、複数の方から拍手を頂いているようなので、記事の方で返信を書かせていただきます。
最後に書いたことだったのですが、大事だと思ったので最初に持ってきました。
日本の地方のアーチェリーショップが廃業する1番理由はなにか。
儲からないからではありません。少なくとも近年では後継者の問題です。
「ぼったくり」というのは少し過激な表現だと思っています。しかし、実際にお客様が射場で耳にされたように多くの学生はぼったくりな商売だと思っています。
でも、アーチェリー業界がそんなものだと思えば、在学中は先輩からのしきたりや慣例に従い、高くてもなじみのアーチェリーショップで買い物をしますが、将来、アーチェリー商売をしようとは思わないものでしょう。
業界を少しだけ知っている人間として、地方アーチェリーショップの一番の危機は利益ではなく、続く人がいないことだと考えています。
あちぇ屋は一つの答えだと思っています。あちぇ屋は現在東京にありますが、ほぼメールで仕事をしていますので、東京にいなくても全く同じビジネスは可能です。
*成田空港からあまりに遠いと輸送コストは高くなりますが、その分、家賃は安くなる
**一番の課題は英語のできるスタッフの調達になるでしょう
日本のアーチェリー販売業界では「若さ」はマイナスです。山口は「アーチェリーの歴史も知らない若造」です。
しかし、外国人の先輩業界人たちとやりとりしていて感じたのは、多くの場合「若さ」はプラスです。YAMAGUCHIは「私たちのアーチェリー業界に入ってくれた新しい仲間」です。メーカー・代理店共に、いろいろと教えていただいたり、応援して頂いています。
バカな若造をシカトするか、新しい仲間を受け入れるか。
それが日本と欧米の文化の違いだとは思いたくありません。日本でもアーチェリー販売業界の人ではありませんが、協会や指導・コーチをされているアーチェリー関係者の方たちにはやさしくしていただき、多くのことを教えていただきました。
若い人にアーチェリー販売業界に入ってもらうためにはどうしたらいいか。これこそが業界が一番考えるべきことだと思います。
>もう少し教えて下さい
いろいろと教えていただけて有り難く思います。
つまり「現段階」は
・代理店
地域のアーチェリー振興の役割は担ってはいないが
メーカーとの交渉~(略)~国内向けの問い合わせ
の業務を行っていて、そのコストとしての上乗せがあり
・地方小売店
メーカーとの交渉~(略)~国内向けの問い合わせは行っていないが
地域のアーチェリー振興を担い、そのコストとしての上乗せがある
という構図でしょうか。
そして
代理店が行った商品テストの結果や宣伝を利用、あるいは
消費者の中である一定の評価を得ているものを扱う、ことにより
コストを削減し、また、地域のアーチェリー振興も担わないので、
そこにもコストがかからず、結果、上乗せなしでの販売が可能
というのがあちぇやさん、という理解で宜しいでしょうか。
>日本のアーチャーはモノ(アーチェリー用品)にはお金を払い過ぎていて、
>サービス(協会・連盟)にはわずかしか払っていません。
>それよりも、地域の試合運営や地域のクラブの運営は、
>イギリスなどに見習いアーチェリー用品代に上乗せしないで、
>そのサービスの対価としてしっかり請求するようにすることが大切だと考えます。
なるほど。そういうスタイルも有りですね。
>地方の小売店が撤退してもアーチェリー業界の衰退にはつながらないと思います。
地域に小売店が無くなったら弓具のメンテナンスは誰が担うのか?と疑問に思っていましたが
別に小売店がなくなってしまっても、地域のアーチェリー協会がやってくれれば
それで良いですよね。確かに。
これまであちぇやさんの目指すビジョンが理解できていなかったのですが、
やっと分かりました。納得です。
ただ、今は過渡期なのでユーザーの負担額は一時的に低く抑えられたとして、将来的には
弓具は安くなっても、協会費などアーチェリーをするのにお金がかかるようになるので、
最終的には、ユーザーの負担は今までと大して変わらなくなる、ということには
2009-08-26(23:14) : 教えて下さい
こちらこそありがたく思っております
アーチェリーショップをはじめた当初にはお客様とブログで業界についてのやり取りを行っておりました。そこで考えたことが今のあちぇ屋になっています。
当店としては行っている業務の対価として料金を頂戴しています。
商品の価格は他店の価格を見ながらではなく「コスト+利益」で算定しています。その結果の価格が国際的には標準的な価格で、日本では安いだけです。
ちなみに、人件費だけは削っていません。現在のアルバイトは4人おりますが、全員時給は1,100円です。ちなみに自分の給料は時間当たりだいたい1,600円~1,800円。
スタッフには適切な給料を払い、かつ、それ以外のコストは最大限削減し、その上で1~10%の利益を乗せた価格が当店の価格です。
(例えば、当店の最大のコストである印刷代の節約の為に、カラーインクをプリンタから抜き、インクは詰め替え、レーザーの方はトナーをリサイクル品にして、文字を中抜きで、インク濃度を下げて印刷しています)
>代理店が行った商品テストの結果や宣伝を利用、
>あるいは消費者の中である一定の評価を得ているものを扱う、
>ことによりコストを削減し、
おっしゃる通りです。当店は多くの代理店と取引があります。詳細はいろいろとやられるので書けませんが、世界中で5社以上の大手代理店と付き合いがあります。おそらく、その5社だけで世界中のターゲットアーチェリー用品の半分以上は販売していると思います。かなりの情報量であり、かつ、偏りがありません(同じ情報が5回も別の視点から入ってくるので)。
新商品や高額商品は情報提供の対価として代理店から仕入れ、スピンウィングのようなメーカーも商品も評価が決まっているものは、コスト削減の為にメーカーから直接仕入れを行っています。
>また、地域のアーチェリー振興も担わないので、
>そこにもコストがかからず、結果、上乗せなしでの販売が可能
地域のアーチェリーに関しては、要請が協会からあった場合にはできる範囲で協力はさせていただいています。ただし、そこはいろいろと難しいのです…過度に協力するお客を取ったと思われてもめるので、こちら側から協会さんへのアプローチは行っておりません。
当店がある東京では、アルバイトのスタッフが地域のアーチェリー教室の手伝いなどをしています。(ボランティア)
>地域に小売店が無くなったら弓具のメンテナンスは誰が担うのか?
>と疑問に思っていましたが別に小売店がなくなってしまっても、
>地域のアーチェリー協会がやってくれればそれで良いですよね。確かに。
いろいろと難しいコンパウンドはまた別の事情があるかもしれませんが、現時点でリカーブではプロショップが無いと困るのは…スパインの選択くらいでしょうか。
当店がプロシッョプとして持っている機械は、
・アローカッター
・シャフトスパインテスター
・アルミ矢直し(アローストレイナー) ← まだ届いていません…
・ドローイングマシン
・グレインスケール
・ポンドスケール
です。
ある程度高度な事はプロショップにある機械でないとできないのですが、リカーブに関して言えば大抵のことは詳しい射場などにいらっしゃるベテランアーチャーさんにやり方を聞けばできると思います。
>ただ、今は過渡期なのでユーザーの負担額は一時的に低く抑えられたとして、
>将来的には弓具は安くなっても、
>協会費などアーチェリーをするのにお金がかかるようになるので、
>最終的には、ユーザーの負担は今までと大して変わらなくなる、ということには
最初に書きましたが、当店は仕入れ価格に適切なコストと利益を上乗せして販売しているだけです。価格は日本国内のベンチマークになっているかもしれませんが、販売量はある程度ありますが、高額な商品はほとんど販売していないため、販売額でいえば国内シェアは3~4%です。
当店のアクションよりも、当店に行いに対する日本のアーチェリー消費者の反応を見た大手代理店・大手アーチェリーショップがどのようなリアクションを取るかが日本のアーチェリー界の将来を左右すると思います。

最初の文書に続く…


The following two tabs change content below.

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。