
(2009.08.27時点)
前の記事で書いたリムについて情報公開ですが、定期的(1カ月ごとの予定)に上記のような写真でアップします。携帯電話からアクセスの方には見づらいかもしれませんが、ご了承ください。
今年いっぱいは報告数表示とさせていただきます。サンプル数が十分な数になり次第、パーセント表示に変更する予定です。
このような集計は管理会計を行っているアーチェリーショップであれば必ずあるはずです。消費者側は自身の印象や体験をもとにしてでしか、アーチェリー商品を評価できないのは仕方ないことですが、ショップの人間は客観的な評価を下すために十分なサンプル数とデータを持っています。
性能に関しては主観的な部分が大きいので評価は難しいと思いますが、品質は数字をベースに客観的に評価できるものです。
リムの中には品質の悪いリムがあって故障してばかりで、一方では、素晴らしいリム(=利益率が高いリム)があり、まったく壊れない。
そんなおとぎ話を信じるお客様はもういないでしょう。メーカーによって、グレードによって、品質の違いは確かにあります。しかし、どんな種類・メーカーのどのグレードの商品であっても壊れるものはあります。完璧な商品はありませんし、リコールになるような製造上・構造上の欠陥でない限り、低価格のリムでも壊れるのは10本に1本程度です。
そして、アーチェリーショップは他店の、自社が販売していないメーカーの商品の悪口を言う前に、まず、自分たちの販売している商品がどれほどの品質か、どれだけ故障していないのかを説明すべきではないでしょうか。
まぁ、管理会計は内部報告会計とも呼ばれるくらいですから、普通は公表しないものです。ただ、リムに関して言えば、自分で販売しているリムの品質レベルを公表せずに(販売したもので初期不良はありませんとか)、他のメーカーの悪口を、あのリムは折れると言いまくるのは品がない気がします…。
今でも先進国に拠点を置き、手工業で頑張っているブランドの場合、自社の品質を誇りにはしていても、ライバルの悪口を言う事はしません。その品の良さにこそ、自社の品質に対する誇りを感じます。
また、売りっぱなしではない代表的な商品である自動車の場合、初期品質(Initial Quality)は調査機関が客観的なデータで公表しています。
J.D. Power and Associates 2009 Initial Quality StudySM (IQS)
http://www.jdpower.com/corporate/news/releases/pdf/2009108.pdf
あちぇ屋自身がアーチェリーショップですので、完全に第三者の視点から情報公開をすることは無理ですが、努力はしています。
自社の売りたいリムをべた褒めして、売りたくない(=利益にならない)リムはぼろくそに言うのはやめて、きちんと数字をベースに持論を展開すべきだと思うのですが…インターネットでいろいろな情報を入手できるようなった今、消費者はもう十分に賢いですよ。
エクストリームが人気です。取寄せなどで1年前から少しずつ販売していますが、いいリムです。しかし、販売数が増えてくれば、故障するものが出てくる可能性も増えますので、取寄せでない在庫しているサイズに関しては常時在庫する予定です。当店に在庫がないと交換には2週間程度かかってしまいますが、常時在庫して問題があっても、2営業日以内に交換のリムを送付できるようにする予定です。宜しくお願い致します。