SANLIDA・X10リリーサーはコスパ最高

SANLIDA(サンリダ)アーチェリーからリリーサーが届きました。

「X10リリーサー」

ギラっとしたステンレスボディーがずっしりと手に収まり、武骨な印象を与えてくれます。

重さは約200グラム(4本掛け・ラージバレル)。

なんといっても色々なバリエーションが試せるセット内容がとても魅力的です。

2本掛けから4本掛けまで変更可能。ただ欲を言えば指掛けがTruBallの「FLEX」タイプのように自由な角度調整が出来ればなお良かったのですが。

トリガーバレルはラージ径とスモール径が選択可。(ラージ:16mm、スモール:12mm)

トリガースプリングは弱・中・強の3つ(中がセット済)。

イモネジとバネの間にある小さなボールは紛失しないように

トリガーポジション以外での調整箇所はトリガートラベル調整とトリガーテンション調整。それぞれロックイモネジ(黄矢印)を半回転程緩めて調整ネジ(赤矢印)を弄ります。

更にSTANでいうところの「トレーニングピン」も付属します。これは所定の穴へセットするとフックを開かないように固定するので「キャントファイヤー」的に使用することが出来ます。チューニング時や安全に素引きするのに最適です。

入荷サイズはMサイズ。Mサイズと言っても少し大きめの印象です。端から端で11センチ(黄ライン)、人差し指と中指の間隔が約3.5cm(赤ライン)。手が小さめの方や女性の方には大きいかもしれません。

SANLIDA X10リリーサーは店舗およびオンラインショップで間もなく販売です。


中国メーカー、国際大会でメダルを獲得、新しい宣材が届きました。

先日ニュースで張本とダルビッシュの話を読みました。

張本氏からダルビッシュへ「無言の喝」? 「まさかのMLB情報スルー」 | J-CASTニュース

ニュースを見ただけの感想ですが、個人的には育った時代の違いを感じました。話を聞くと、パワハラという言葉が存在しない時代、先輩にはハイしか言えず、後輩に言いたい放題が正しいという教育を受けてきた時代があったと思います。対して、ダルビッシュと自分は1歳違いですが、先輩でも間違っていれば、積極的に議論をして、逆に、すぐにパワハラになる時代、立場の弱い後輩には一歩引いて優しく接するという教育をうけてきました。

それは今の本業にも影響はあると思うのですが、大きい会社には厳しく物言いをしてきましたが、新しいメーカーに対しては、将来に対する期待も込めて優しく記事を書いてきたつもりで、このようなやり方に関しては、私は違和感を持ちませんが、育った時代によっては違和感を感じるのかもしれません。

以前、Kプロさんのリカーブサイトの評価を厳しく書いたら、その評価についての議論・反対意見ではなく、評価すること自体に対して「あなたよりも先輩のメーカーに失礼」という、ちょっと返信に困るコメントがありましたが、今思えば「先輩にはハイ」という教育からくる理屈かもしれません。

さて、ということで、AVALON・SKYLON・SANLIDAのような新しいメーカーには、大前提として作っている商品の質が良いというのはありますが、よく書きがちです(笑)ご理解ください。AVALONに関しては、最近国内の大手メーカーでも取り扱いを始めたように評価はもう固まってきているように感じます。

SKYLONは来週に新しく開発されたパラゴン用のエンドキャップが入荷しますし、シャフトに関してはともかく、関係部品に関しては現在はタングステンポイント(在庫するかは未定)の開発を行っていて、その次はノックを予定しているそうです。まだまだこれから増えていきそうです。全部そろった時点で、パラゴンのエコシステムが完成した時点での再評価が必要でしょう。

コンパウンドでは1万円台のシャフトでも国際大会でメダル獲得実績があるものはいくつかありますし、パラゴンにも期待はしていますが、パラゴンは高い耐久性と精度はあっても、あくまでも単一スパインシャフトであり、私がアーチェリーを始めてからこれまでの20年近く、リカーブターゲットで単一スパインシャフトでのメダル実績はないと思いますので、難しいところがあると思います。あくまでも目指すところは最高の単一スパインストレートカーボンシャフトであることはご理解ください。

今後、複合スパインシャフトのマーケットに参入する可能性もありますが、近いうちではないでしょう。

SANLIDAですが、国際大会での実績に加え、使用している選手3名が大会で700点越えを果たしたそうです。新しい宣材写真です。近年、コンパウンドメーカーの新規参入組は少なく、リカーブで実績のあるウィンが少し前に参入し、アリオン-Xというユニークな弓を開発し、弊社でも仕入れては見ましたが、継続販売は見送るという判断をしました。今後発表の2020年の新商品によっては、再度検討します。

【即納モデル】W&W ARION-X37 

そして、もう一つの参入メーカーがこのサンリダですが、なんといっても特徴は低価格であることでしょう。700点という到達点は世界大会の予選を8位以上で突破できる点数です。これだけあれば十分世界レベルで戦える弓といえます。それでいて、9万円を切るので、価格で購入できるのはこれだけです。

SANLIDA(サンリダ) HERO X10 -コンパウンドボウ-

これからもサンリダには期待しています!


三利达(SANLIDA)アーチェリーの宗师X10(HERO-X10)

偽物を作る会社がある一方、まじめにいいモノを作る会社もあるのが中国の現状なのでしょう。先日、中国メーカーについて書きましたが、サンリダ(三利达/SANLIDA)のプロモが届きました。

台頭する中国メーカーたち。

2019年に向けて新しく開発されたグランドマスター(宗师/HERO)というモデルを使用した選手が先日のマカオで592点(日本記録は590点)を出したとのことです。予選は3位での通過、試合の方は9位に終わっています。メダルではないものの、世界大会での一つの実績ではあると考えます。数年前からリカーブボウで実績があるWIN&WINもターゲットコンパウンドボウの世界に参入(再参入)しましたが、自分の知る限りでは国際大会ではまだ実績がないかと思います。というよりも、今回のサンリダの結果は中国メーカーだけあって中国の選手が出した点です。先日世界大会でメダルを獲得したハンドルも中国選手ですが、ウィン(韓国)の弓はなぜか韓国自国の選手によってあまり使用されていません。いろいろとあるのでしょうか。アメリカ市場(ハンティング)も見ていますが、ハンターの方々は、クレストに南軍旗がいまだに使われる地域ですので、そのあたりで食い込めていないのかもしれませんね。

WINの新型コンパウンド、Dragonflyはフレックスガードを

やればできる!中国メーカーのハンドルが4か月で銀メダル獲得。

韓国にはコンパウンドを作る会社は自分が知る限りではウィンしかないですが、中国にはいくつかあります。コンパウンドの方ではもう中国メーカーが韓国メーカーを追い越しているのかもしれません。ままた、ウィンの弓は優に10万円を超えていますが、サンリダの最上位モデルはシュートスルーハンドルで10万円を切ります。直販価格で799USD(税込みで95000円)です。非常にコストパフォーマンスは高いと思います。

まぁ、新しいメーカーなので、実際に売り始めたらいろいろと問題もあるのかもしれませんが、リカーブと同様、初心者・中価格帯までは、実績があるモデルを中心にセレクトし、世界大会で活躍するレベルのモデルはできるだけ全部扱っていきたいので、取扱いに向けて話を進めていきたいと思います(レビュー用に1台取りますが安くするので興味ある方いたら連絡ください)。

スペックとしては、ブレースハイト7.5インチ、ATA 40インチ、矢速330fps、調整幅27-29.5インチ、4.6ポンド、レットオフ65-70%と、数字だけではプライムのONE STX 39みたいな感じではないかなという感じです。ハンドル素材は6061系アルミ、リムはアメリカのUSゴードン(マーチンなど多くのアメリカメーカーが使用しています)を取り寄せているそうです。弦もBCYからとっています。アメリカの素材を使って中国で組んでいるという感じでしょうか。

これまでコンパウンドボウは競技用としてアメリカ・イギリスメーカーのみ販売してきましたが、ここに中国を追加できるか検討してみます。リリーサー(Topoint)はちょっと残念でしたが、SKYLONは好評です。さて、新しいSANLIDAはどうなるでしょう。

TOPOINT サムトリガー・リリーサー – TP420~BLACK


台頭する中国メーカーたち。

選手末のマカオオープン、中国メーカーSANLIDAの上位モデルHERO X10が登場しましたね。使っている選手のスダライザーがとんでもなく高いドインカーHEROなので、予算的な問題で選択していなそうです(笑)

(アーチェリー業界外)一部のメーカーは「Made in PRC」と表記して中国であることを隠蔽しているようですが、中国のアーチェリーメーカー堂々としたものです。写真は先日、国際大会でメダルを獲得したPYTHONハンドル。めちゃめちゃ中国アピールです!

現在、中国メーカーの多くはOEMをメインとしています。個人的な理解で、理由としては、それが楽だからのようです。言われたとおりに作って納品して終わりという姿勢のところが多いです。単価も安いので、修理という概念もあまりなく、壊れたら新品に交換。それでも、利益は出ているのでOKといった感じです。

その中で、高価格帯の商品に挑戦するメーカーが出ており、当然価格が高くなれば、OEMで納品して壊れたら交換では、利益が出ない(もしくは管理できない)ので、少しずつですが、メーカーとして良いものを作って、故障率を下げて、そして、メンテナンスもするという概念が出ているようで、それに伴い設計もメンテナンス込みの一つ高いレベルのものに変わってきていると感じています。

さらに、自分たちの強みは製造する事だと理解したうえで、高価格帯のコンパウンドモデルでは、設計をアメリカのエンジニアに委託、ハンドルやリム(ゴードンファイバー)、弦(BCY)の材料も、それぞれアメリカの有名会社から仕入れ、製造・組み立てに特化するというメーカーもあります。

また、韓国もそうだったように、ナショナルチームのフィードバックによって国産ハンドルを開発するわけですから、中国の選手の技術の向上に伴って、開発力も向上すると考えれます。

近年、いくつか仕入れてレビューしていますが、競技レベルで、4-5年のうちには、自信を持ってお勧めできるようなものが発表されると予想しています。

低価格で高いパフォーマンスをたたき出すアローシャフトが増えたことで、イーストンも低価格の競技用シャフトを発表したように、競技用レベルのアイテムの価格の低下にもつながってくれるではないでしょうか。