フィールド向けの高性能双眼鏡の販売を開始します

DSC_1493昨年の11月からフィールド競技の練習を始めましたが、自分も使用している現在弊社が取り扱っているビクセンの双眼鏡では、林の中で暗い状況では長距離での的中が困難な事がありました。50mターゲット競技では全く問題はなかったので、矢の刺さり角度(フィールドでは的がまっすぐなっているとは限らない)や明るさの問題です。

そこで再度相談して違う双眼鏡を探してきました。メーカーは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアなどアーチェリー業界に長くレンズを供給してきたニコンのものにしました。カタログを見せてもらったところ、最上位モデルは…20万円?!いやいやいや…。

DSC_1496まず決まっていたのは倍率、これは10倍で問題ないと判断しました。双眼鏡は手で持って使うので、高い倍率では手振れで逆に確認しにくくなりますし、フィールドでは10mという短い距離でも焦点が合うことが必要です。次に視界の確保と明るさを得るために対物レンズは現行のもの(25mm)よりも大きいものにすることに。上のサイズだと32mm/42mm/50mmといったカテゴリーがあり、2段階上の42mmを選択。

ここからは価格と性能の兼ね合いです。一番高い20万円のモデルは高過ぎですが、探している10×42サイズのノーブランド品なら、小売価格で4,000円くらいのものも見つかります。

その中で考えると、アーチェリーでは的中の場所の確認が目的であり、美しいものを見るわけではないので、例えばニコンの最上位モデルが持つEDガラスによる色収差補正機能は全く必要ではないでしょう。雨に降られても大丈夫な程度の防水は必要ですが、最上位モデルで保証される5mの水深に10分間浸かっていても内部光学系に影響のない防水設計も必要ないと思います。

一方で、的がまっすぐこちらに向いていないことや的とアーチャーの間に角度があることなどから、視野の歪みがあっては困ってしまいます。価格とアーチェリーで必要な性能・必要ない性能とのバランスで考えた結果、最終的にはニコンのアキュロン(Aculon)A211というモデルを取り扱うことにしました。

シンプル(*)で余計な機能がなく低価格(13,800円)で、かつ、レンズには非球面レンズを採用して視野の歪みをなくし、多層膜コーティングレンズで明るい視界を実現しています。最短焦点距離は5mなので、近距離の的中の確認もばっちりです。ターゲット競技であれば、これまでのビクセンのもので十分だと思いますが、フィールドでの使用も考えるのであれば、この新しい高性能モデルもぜひ検討してください。

*その一つ上のモデル、プロスタッフは8000円ほど高く、その特徴はボディにグラスファイバー入りポリカーボネイト樹脂を使用したことで20%程度軽くなっていること。

本日より、取り扱いを開始します。

また、在庫が少なくなった高性能ズームスコープの在庫が少なくなってきたので、先日再発注しましたが、請求番号が”20″になっていました。このモデルの最小注文数は50台なので次回入荷分のスコープを1つ販売すれば、累計販売台数が1000台になります。

*1台展示用。

フィールドスコープについては、地道にコツコツ(販売期間5年間)と販売してきたイメージですが、積み重なっていくとこんな数になるのですね。びっくりしています。