トゥルーフライトフェザーの構造と仕組み

Trueflight_feathers先日のワールドカップインドア・ステージ1で優勝したBraden選手がインドア用のシャフトにフェザーを使用していたので、取り扱ったことがないので、代理店に依頼して、資料と、明日サンプルが到着します。週末に試合があるので、すぐに試せるかは不明ですが…。
Trueflight_Feathers_4_Parabolic_日本語
なので、まずは資料の方に取り掛かっています。ただし、資料はフェザー全体ではなく、取り扱い予定のトゥルーフライト(Trueflight)というメーカーのものです。もしかしたら、メーカーによっては構造に違いがあるかもしれません。今回テスト予定の4インチパラボリックタイプで2.3グレインです。同じ4インチのEP-40は8.0グレインで、プラスチックベインの約30%の重さしかありません。その理由はプラスチックペインが1つの連続した物体であるのに対して、フェザーは土台となるマイクロフォームという羽軸とそこから延びる無数のウェブ(Web)から構成されていて、その中には多くの空洞が含まれていて、90%以上が空気(空洞)で構成されているとのことです。
Trueflight_feathers_17倍に拡大したイラストイメージ。フェザーの根っこの部分(シャフトは取り合わせるときに接着する部分)ですね。もともとフェザーは動物からとれるものを使用していましたが、現在では、マイクロフォームという樹脂から作られており、樹脂製のベースに対して、Cの形をしたウェブが重なっているという構造です。
Trueflight_feathers_2こちらは15倍に拡大したイラストイメージです。ウェブの先端を拡大したものです。ベースから1本ずつ伸びているので、レストなどヒットしても、その衝撃を吸収してシャフトに伝えません。そして、もう一つのフェザーの特徴であるフェザーの復元力の源である「フック・アンド・ファイバー」システムの「マイクロフック」を見つけることができます。これは片面のみにつけられていて、上のイラストではフェザーの右側(上側)にだけつけられています。
Trueflight_Feathers_復元力この構造がフェザーの復元力を生み、一つ一つのウェブに対して、マジックテープのように働き、ウェブ全体が1つの”羽根”として働くようにします。
Trueflight_feathers_350倍に拡大するとこんな感じです。手元に昔手に入れたフェザーがあり、見てみましたが、見えませんでした。もともと目も悪いので見える人には見えるかもしれません、0.013mmだそうです。左側と右側にそれぞれ1列ずつあり、右側の列が次のウェブの左側の列にホックすることで、全体をつなげています。簡単に言えば、細いマジックテープの集合体でその間に空気が入っているので、羽根として働きながらも軽量です。

この列はフェザーの空気を受けない側にだけあるので、プラスチックベインとは違い、フェザーには左右があります。写真は右用(RW)タイプの拡大図になります。

ちょっと面白そうな構造じゃないっすか:)
ただ、こう言った複雑な構造なので、値段はFFPやEP(エリートプラスティフレッチ)ベインの2-3倍の値段です。

入荷が楽しみです。