SKYLON(スカイロン)シャフト、ついにワールドカップでメダル獲得。

ここから何本かシャフトについての記事が続きます。ステージ2で、スカイロンが新しく発表したシャフトの最上位モデルのPREMINENS(プレミネン)がついにワールドカップでメダルを獲得です。これで世界戦で十分に戦える性能があることが証明できたと思います。2018年に販売を開始してから3年、ついに結果を残してくれました!!

オランダチーム以外にも、フランスチームなどで何名かの選手が使用しています。今後もっと結果を残していくでしょう。弊社で販売しているパラゴンの精度が.0015″ですが、トップアーチャーに使用してもらうために、更に選びぬいたセット(シャフト自体は同じものです)が.0010″のPREMINENSです。

主にコンパウンド向けで、対象となるスパインも650番までです。パラゴンより3000円ほど高いだけですが、リカーブ向けのスパインが少ないので、取り寄せとして対応したいと思います。


ノックはどれ程で交換すべきか?

最近、ノックはこまめに交換すべきかという質問を受けることが何度かありました。個人的にコンパウンドにおいては、あまり気にしたことがありません。というのも、1度の練習で2-3個はノックが壊れるので、自分の場合、10日くらいでノックは一周している計算になります。5回練習 x 150射 / 12= 1本約62射ほどでノックが新しくなるので、精度的な問題があると感じたことはありません。トップ選手に聞いても、細かく管理している人はあまりいません(間違いなく私以上に壊れて交換しているので)。

逆にリカーブでは、特に現在は70mwが主流で、よほどのレベルでない限り、毎回練習でノックが必ず壊れることはないと思います。その場合には管理が必要です。ノックの精度と摩耗に関してはいくつかの考え方がありますが、上手(グルーピングしている)な場合には射数で、そうではない場合には、練習時間での管理が一般的だと思います。前者はグルーピングによる摩耗などの対策、2000-3000射(ダースあたり)での交換が一般的です。週2で練習しているのであれば、2-3か月での交換です。

後者はノックは樹脂で出来ているので紫外線に弱いです。紫外線によって劣化します。ただ、この部分は練習場に屋根があるか、室内か屋外かでも違ってくるので、基準はないですが、試合に出ているのであれば、アウトドアシーズン前に新しいものにして、1年ごとの交換は必要だと思います。

と、アドバイスするのは簡単ですが、2-3か月で交換するのであれば、年間で100近くノックが必要となります。かなりの出費になるでしょう。プロショップとしてはお客様に何かできないかと考え、試験的に100個パックでの販売を始めることにしました。プロショップでは基本的に100個・500個単位でノックをメーカーから仕入れて、それを小分けにして販売しています(*)。

*イーストンのピンノック・Gピンノックは金型によって、12個パックで同一金型・同一製造時期にする管理をしているので、ダースのみです。弊社では創業時から保証を行っています。そのためバラ売りができません。

いかに性能の良いノックを安く販売できるか考えた時に、当然、仕入れ値を安くしろではメーカーさんに負担をかけるだけですので、数量検品・小分けをなくし、見込み送料コストを削減することで、調整させていただきました。

メーカーから入荷した100個パックの数量検品(おおよそ99-102個入っています)せず、小分けせず、レターパックで発送することで、仕入れ値以外のコストをできる限り削減し、100個パックで3200円(送料込み・税込み)に設定させていただきます。高価なピンノック2ダース分の価格です。

プロショップですので、”こまめにノックを交換してね”ではただの営業になってしまいます。なので、言いにくかったのですが、この商品を加えたことで、大きな声で言えます(笑)1つあたり32円ですから!

お客様の受け止めが予想できませんが、好評だった場合にはスカイロン以外のノックにも対象を広げたいと思います。逆にあまり人気がない場合には、廃止する予定です。

SKYLON ピンノック 100個


スカイロン(SKYLON)のバジルポイントが入荷しました。

スカイロン(SKYLON)のポイントですが、大変な人気で通常のパラレルポイント(ポイントの径とシャフトの径が同じ)の#4が1か月近く欠品している状態です。そのために、この番手のみ通常は取り扱いしていないバジルポイント(ポイントの径がシャフトより少し大きい)を仕入れました。お急ぎの方はご検討ください。

SKYLON 3.2mm ブレークオフポイント


数値で見るCarbon Paragon / Brixxon シャフト。

来週の後半に入荷する、SKYLONのシャフトですが、スペックでその性質を見てみたいと思います。Paragon(パラゴン)の方ですが、外径は市場で最も細いXtremeとほぼ同じ値です。一番差が大きい500番でも、その差は0.006″= 0.15mmなので、髪の毛1本分ほどですので、同じといってもよいかと思います。

Brixxonの方ですが、最も近いのはVAPです。コンパウンドで主に使用される400-550番はVAPのほうが細いですが、リカーブなどの600番以降で差がなくなります。

次に重さの比較です。この時通常はGPIを使いますが、それでは実感が難しいと思うので、左のグラフはシャフトにした時の違いです。軽さの比較ですので、軽い事を売りとしたACEとVAPを比較に使いました(X10などはそもそも軽いのが売りではない)。

Paragonは先ほど定義したコンパウンドスパイン帯では、VAPよりも20gr程度重く、ACEと同程度、しかし太さは先ほどグラフ通り、ACEより13%細い(400番)ので、その性質はX10やXtremeに近い「細く、かつ、重さ」のあるシャフトであると言えます。リカーブスパイン帯では、細く、かつ、軽いシャフトです。

Brixxonですが、こちらは太さはVAPと近いのですが、重さはあります。コンパウンドスパイン帯では軽くはないシャフトですね。ACEよりも60gr近く重いのですから。数字を見ていくとBrixxonはX10プロツアーと同じような数値となっています。

リカーブスパイン帯では一気に軽くなり、ACEと同じ程度ですので、低価格で、ACEと同じくらいの軽さを持ち、高い耐久性を期待できるシャフトであると言えます。

最後に細さを価格で割るという、細さコストパフォーマンスなの数値を掲載してみました(参考価格)。数値が高いほどコストパフォーマンスが良いです。

Brixxon 61.2
Paragon 38.0
VAP 27.7
Nano SST 16.2
Nano Xtreme 12.6
X10(参考値) 11.9

ダントツでBrixxonが高く、次いでParagonとVAP。このあたりが軽くてお買い得なシャフトです。

Brixxonは価格で選択される(予算あるならわざわざ選ぶモデルではない)と思います。アバロンのテックワンとの比較では、耐久性を欲しい方はこちらになるでしょう。インスパイアよりはかなり高いですし、対アポロではすべての点で優れていると感じます。イーストンのブランド力以外の観点でアポロを選択する価値はないかもしれません(*)。

*シャフトの話です。矢全体では、ポイントの方がアポロは安かったり、インサートノックvsピンノックといったように大きな違いはあります。

そして、SKYLONの最上位モデルParagonは、700番台以降では、かなり競技に適したシャフトだと考えます。700番より柔らかい、つまり、低ポンドでは、ほぼすべての場合において、細く、軽いことは絶対的な正義です。

中ポンド帯では最も軽いシャフトではないので、その圧倒的な細さに魅力を感じる方に適したシャフトであると言えます。低速で70メートル飛ぶリカーブでは、Paragonの方が多くのシャフトより風の影響を受けにくいと思います。高速で50メートルのコンパウンドでは、ちょっと断言は難しいです。

高ポンド帯では、その性質は安いX10と考えてよいと思います。ただ、全く違うのは安い分、ただのストレートシャフトであること。このことはコンパウンドでは大きな影響がないので、安いX10プロツアーと考えても、がっかりしないと思います。

対して、リカーブではその性能はX10やACEと競合することは困難でしょう。ただ、同価格帯のACCや、カーボンワンから移行する場合には、明らかに矢速と風の影響の少なさは実感できると思います。ACGクラスでは絶対的な矢速の向上は実感できるはずです(500番で約80grも軽いので)。逆に移行して違いを感じにくいのはSSTあたりだと思います。

X10もですが、多くのスパインではACEより重いですが、柔らかいスパインでは、ACEよりも軽いです。スパインによって性質が異なるシャフトは多くあります。以上の数値で、気になっているスパインでの、これら新しいシャフトの性質をご確認いただければと思います。

初入荷は全スパインで1ダースとなります。ご理解ください。

通常販売はこれを2回行った後の予定です。


AVALON TEC ONE シャフトの上位モデルが登場します。

ちょっとワクワクするお知らせが届きました。好評をいただいている(在庫切れ分は来週末の入荷です)アバロンのテックワンシャフトですが、この度、姉妹ブランドのスカイロン(SKYLON)より、上位モデルが登場します。商品の話は聞いていましたが、そのスペックと設定された価格を見てびっくりです。これ、テックワンと同じくらい高く評価されると思います!!

発表されたシリーズは3つ。

・3.2mm(0.125″) 40トンカーボンシリーズ 
 -Carbon Paragon(パラゴン) 0.001″ / 400-1000
 -Carbon Precium 0.003″
 -Carbon Performa 0.006″

まずは目玉の高性能40トンカーボンを使用した極細シャフトです。500番スパイン時の外径(以降すべてカタログ値)は0.195″で、これはイーストンのX10よりも細く(0.205″)、現在最も細いシャフトであるNano Xtreme(0.199″)をも下回ります。それでいて、弊社では0.001″の最上位を中心に販売予定ですが、価格はACCくらいで出せそうです。かなりすごいことだと思います。ちなみに0.006″では、価格はカーボンワンと同じくらいになりますが、この精度にはあまり手を出したくありません。好評で要望があれば0.003″の扱いは考えようと思います。

・24トンカーボンシリーズ
 -Carbon Brixxon(ブリクソン) 4.2mm(0.166″) 0.001″ / 400-1100
 -Carbon Bruxx 23 8.0mm(0.315″) 0.001″
 
次に、24トンカーボン(これでもイーストンの上位モデルと同等のグレード)を使用した、ターゲットモデルとインドアモデルになります。Brixxonは500番で0.231″、イーストンのACG(480番 0.226″)と同じ、または、現行のテックワンともほぼ同じ太さになっています。価格もアポロより少し高いくらいで販売できそうです。こちらも相当魅力的です。

最後に、3Kカーボンを使用した中口径フィールド用(ウルトラライトと同じ口径)のシャフトと、3Kカーボン使用のインドアシャフトも発表されました。

まだ、実物を見ていないのですが、スペックから見るにものすごくコストパフォーマンスの高い商品だと思います。すべてストレートシャフトなので、バレルタイプや複合スパインシャフトとは戦えないかもしれませんが、リカーブではイーストンのACG以下のストレートシャフトと、真っ向勝負できる商品だと考えています。

コンパウンドなら、VAPあたりと競合するでしょうか。

品質はこれまで扱ってきたテックワンを考えれば、期待しても裏切られないのではないでしょうか。また、価格にはピンインサートの価格が含まれていて、ブレークオフポイントも2,000円を切る値段で提供可能です。

順次入荷しますが、いずれもテックワンシャフトよりは高いので、テックワンシャフトの販売も継続します。

インドアシャフトは需要を見て販売考えます(*)。

*500/8.84mm – 400/8.95″ – 350/8.97″ – 300/9.02″ 口径はファットボーイとほぼ同じです。予定販売価格は8,200円です。