イーストン(Easton)の2021年大改革です!

先日、イーストンの2021年のカタログが発表され、新しいスタビでも出るかなと思ってみたらびっくりです。20年以上ぶりの大改革です。先日もお客様とアポロ・カーボンワンの入りが悪いという話をしていて、コロナの影響くらいに考えていましたが、まさかの生産終了です。

生産が終了する主なシャフトには

・A/C/G

・A/C/C(20年以上のロングセラー)

・Carbon one

・Apollo

・Hyperspeed

などがあります。対して、新しいシャフトはAVANCE(+-0.025グレード)のみです。価格がまだ届いていないので位置づけがわかりませんが、精度からして競技用ではないでしょう。

さて、在庫とのずれもあるので、明日在庫数をすべて数え直しますが、①在庫品に関して特にセールの予定はありません。売り切れたスパインに関しては販売を終了します。②今後の備蓄として必要な方は下記の商品を購入し、必要なものをご連絡ください。代理店に在庫がある限り取り寄せします。

EASTON 取り寄せシャフト

③廃盤となるシャフト用のポイント・ピンも一緒に廃盤です。明日、在庫管理を終了します(いくらでも注文できますが在庫を超えた分は発送に少し時間をいただきます)。注文が入った分代理店より在庫を取り寄せますが、1か月程度の移行期間を経て、カートより削除します。それ以降は取り寄せにて対応します。

国内のA/C/CやA/C/Gなどのユーザーはかなりいると思いますが、スカイロンなどのメーカーとの競争を避けたのか、1-2万円台のイーストンのシャフトはなくなる見込みです。今後は、Paragonなどへの移行をお勧めします。

Easton Archery 2021 ターゲットカタログ(英語 9MB)


イーストン(EASTON)の2019年新しいシャフトのプロコンプ(PRO COMP)の詳細か発表されました

新しいイーストンのPRO COMP(プロコンプ)シャフトの詳細が発表されました。スペックを見ると、また、パーツなどもACEと共通(一部カーボンワン)で、太さはほぼACEと同じか若干太い程度。重さですが、こちらは全体で10-20グレイン程度重くなります。

販売開始は来年のアウトドアシーズン前を予定しています。

EASTON Pro Comp シャフト


アバロン(AVALON)のシャフトの柔らかいスパインを入荷しました。

お客様の要望により、アバロンのユース向けスパイン1500-2000番台の取り扱いを開始しました。

好評のアバロンテックワンシャフトですが、現状1300番までしかスパインがなく、低ポンド、ショートドローのお客様に対応できていませんでしたので、精度は異なります(+-0.005)が、1500/1800/2000番のアバロン・クラシック(CLASSIC)シャフトを仕入れました。

同様のスパインがあるインスパイアより若干高い手程度なのですが、要望のあったお客様のほとんどが指導者の方でしたので、加工サービス対象から外すかわりに価格を安く設定しました。

AVALON CLASSIC シャフト

テックワンでも2000番があったらよい思うのですが、柔らかいスパインのシャフトを高精度で作るのはなかなか難しいようです。


シャフトは精度だけではない-ゴールドチップ耐久性テスト

何度も書いてきましたので、こちらの記事を読んでいただけている方であれば、理解していただいていると思いますが、スポーツ用品において、性能と耐久性は違います。

競技用の上位モデルでは性能を高めるために耐久性を犠牲にしているものもあります。上位モデルがエントリークラスのものよりも耐久性があるという理屈は成り立ちません。シャフトの場合、その性能や精度は数値として表現することができますが、耐久性となるとなかなか知ることは困難です。

一応、使用しているカーボンのグレードなどから推測することは可能ですが、それはあくまでも耐摩耗性などの点であり、製造時の精度をどの程度保持できるかは、製造方法などとのかかわりもあり、与えられた情報だけから計算・推測することは困難です。実際に使ってみないと分からない状況です。

こちらはゴールドチップ社がATAショーで実演しているテストで、理論とかそんなことは抜きにして、実際に曲げてみて、どのくらいで壊れるか見せるという何ともアメリカらしいセールス手法です。それにしてもこんなに曲がるんですね、売っている方もびっくりです(笑)。

いろいろなメーカー試してみませんか?

*アバロンのTEC ONE V1シャフト入荷待ちスパインはほぼすべて1月末に入荷するとの連絡がありました。発売3週間程度で30ダース以上販売しています。ありがとうございます。


ビクトリー(Victory)アーチェリーが2015年、超極細シャフトVAP.166 Elite を発表

Victory_archery_2015ビクトリー(Victory)アーチェリーが2015年の新しいラインナップを発表しました。まだ実物は見ていませんが、本当だとしたら、これまでにない超極細のシャフト「VAP.166 Elite」というシャフトが追加されます。外径なのか内径なのか書かれていませんが、一般的なのは外径を表示することなので、外径として書きます。

fa45464d00f5e204e0991bdb0c84ec0f上のシャフトは現在の極細シャフトの外径比較で、最も細いのはNano Xtremeシャフトで、900番で外径は0.176″(4.47mm)です。それに対して、この新しいシャフトはさらに細い0.166″(4.21mm)です。しかも、驚くべきはイメージ写真では0.166″とともに400番と書かれています。

400番でこの細さを実現しているのであれば、さらに驚くべきことです。これまでのビクトリーのやり方を思い出すと、日にちを決めて、一気に出荷と言うよりも、でき次第順次出荷と言うやり方なので、入荷時期は相談中としておきます。


世界唯一のキャデット/ユース用 高性能競技用シャフト – Medallion-XR

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(自分が把握している限りでは)世界唯一のキャデット/ユース用の高性能競技用シャフト、Medallion-XRの1800/2000が入荷しました。1300/1500はメーカーでも在庫切れで、6月の入荷予定です。

前の記事でも書きましたが、このシャフトの取り扱いを決めたのはそのユニークな設計です。イーストンなどの他社では製造されていないユース用の競技用シャフトで、需要が多くないとは思いますが、競合シャフトが存在しないシャフトです。

初心者向けのアルミシャフトなら同じようなものはありますが、競技用に使用する精度ではありませんし、パーツもありません。このシャフトはユース向けのシャフトでありながら、ピンが標準で付属しており、ピンノックが使用でき、また、ポイントもブレークオフタイプでFOCのチューニングが可能です(*)。

ブレークオフポイントと軽量カーボンシャフトという組み合わせで、高いFOCで設定したり、軽量シャフトにしたり、と必要なセッティングにできます。

例えば、スパインとしては2000番と競合するJazz 1413の場合

1413シャフト 26インチ 153グレイン + ポイント(重さ固定) 35g = 188グレイン 

XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 40g = 172グレイン → 約10%軽量
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 50g = 182グレイン → 標準設定
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 60g = 182グレイン → 高FOC

のように違いとなります。

年に10ダースも売れないとは思いますが、ニーズに合うという方にはとてもお勧めのシャフトです。

*イーストンのシャフトでも1500番までありますが、ブレークオフポイントポイントは60-80グレインまでしか用意されてません。


CXの日本語ページ作成しました。

CX_TOP
メーカーからもらった資料を基に、CXの日本語ページを作成しました。基本的には商品の資料になりますが、CXのシャフトを使用しているプロスタッフたちのセッティングも掲載しているので、参考していただけたら幸いです。リカーブスタッフの資料は6月にもらう予定になっています。

シューター紹介
http://cx.archery-shop.jp/pro.html


明日だった…5月(MAY THE) 4日(FOURTH)

10259872_708636159202386_357518028606413081_n昨日記事にして、担当エンジニアといろいろ議論していたのですが…たまたま明日は5月4日。

フォースと共にあれ(May The Force Be With You)

…弓はPRIMEのデフォイ(DEFY)、矢はゴールドチップのハンタープロシャフトと見た!!…リリーサーがないということは、フィンガーリリースか。

 


コンパウンドのもう一つの選択肢、ハイスピードフィールドシャフト

20140502 155312現在、コンパウンド店をコンパウンド用の商品がなんでもそろうお店になるよう鋭意改良中です。商品調達業務が自分の本業なので、頑張ります!

先日、世界ターゲット選手権を何度も制したCXの代理店となりましたが、コンパウンドでは50mw標準の競技フォーマットになったのに従い、もう一つの選択肢として、短距離セッティングという選択をする選手が増えています。2014年のコンパウンドボウの売れ筋も、PSEの Dominator 3D MAXや、ホイットのプロエッジエリートなどのハイスピードモデルです。

そして、弓だけではなく、シャフトもハイスピードのフィールドシャフト(軽くて太いシャフト)を選択するという選手が増えています。

この話はインドアでのリカーブは太いシャフトを使うべきか、修正力の高いシャフトを使うべきかという話同様、結論がまだ出ていない話です。現在進行中の話です。コンパウンドの50mwでは、X10/Nano Proのように細く修正力(パラドックスからの復元力)に優れ、細く重いシャフトを選択する選手がいる一方で、新しい選択肢として、軽く太いシャフトを使う選手が出てきています。

じつは、CXの入荷とのタイミングでまずはコンパウンド予選最高点の選手として、ハンセン選手にスポットをあてて書いてきましたが、コンパウンド予選2位、最終順位個人3位のアメリカのディートン選手(Bridger Deaton)が、まさにそのセッティングで、この試合に挑みました。ちなみに、1位のハンセン選手が18歳、2位のディートン選手は19歳です。

431431_400989779967027_577976797_n2320015_angle1_4(↑2012世界フィールド選手権でのジェシー選手…APPtituneもよろしく★)

ディートン選手の予選での点数は355-356点の711点。そして、ハイスピードセッティング用のシャフトとしては、フィールド用として数多くの実績があり、ターゲットの世界選手権で結果を残したことはまだないものの、直近の2012年の世界フィールド選手権でも優勝した選手(ジェシー)が使用した、GOTDTIPのシャフトでした。

コンパウンド選手として、2014年の最初のワールドカップから学ぶべきことは本当に多いと思います。予選で1位、713点を射った選手が極細で重みのある、まさに王道を行くロングレンジ向けターゲットシャフトを使い、次点711点で続いた選手は全く逆のセッティングをしていたというのは、本当に珍しい事です。たいてい、上位選手は同じようなセッティングですので…特に選択肢が限られている「矢」では。

つまり、50mを長距離としてとらえるか、短距離として捉えるかの違いです。ルール上の分類とかと言った次元での話ではなく…。

X10を基準にすると、ハンセン選手のシャフトはそれより、3%細く7%重いもので、ディートン選手のシャフトは、11%軽く38%も太いものです。メンタルゲームとしての要素の加わる決勝ラウンドは別とすれば、1位、2位の選手が真逆のセッティングで、それぞれに結果を残しているという事実は、50mwではどのようなシャフトが最適かという答えが、トップレベルの選手の間でも、まだ共通の意見が出ていないということです。

細く重量があり安定するシャフトか、軽量で太くがあり、ハイスピードで飛んでいくシャフトが有利なのか。ワールドカップ第二戦が楽しみで仕方ないです。5月13-18日です。

sha_da1_7032Gold TipはBee-stingerの親会社なので、特に新規に代理店契約をする必要はなく、とりあえず自分でテストするために1ダース発注してみました。現在、Nano Proをテストしているので、新しいシャフトは6月くらいからテストしてみようと思っています。なので、レビューはちょっと先に。