めっちゃ軽いコンパウンド届きました。


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1月に予告されていたボウテック初のカーボンコンパウンドボウが先週正式発表されましたが、1時間前に納品されました。50ポンドと60ポンドが届いています。
本当に軽いです。弓全体で1,450g(カタログ値)と、ちょっと重めのリカーブハンドルほどの重さです。持った感じ、リムとカムの重さしか感じません。興味深いモデルです。大久保店で実物ご覧いただけます。
追記
詳細レビューがコンパウンドブログにアップされました。
ボウテック カーボン・ナイトが入荷しましたよ~(写真多数)
http://cpblog.archery-shop.jp/?eid=159


フーコーの使い方忘れた…。

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最近英語ばかり読んでいたので…母国語で文書が読めるのって楽しい!!
前の記事でアーチェリーの「歴史」から、最新のアーチェリー用品のレビューの基礎を作るという事を書きましたが、その詳しいやり方を思い出そうとしたら忘れてました…。
どちらの本もお当時お金がなかったので、図書館で読みましたが…いざ、それをベースに仕事しようとすると、図書館で読んだ程度の理解では全く歯が立たず…机の隣においておくことにしました。2冊で約8,000円…仕事に使うたぐいの本は本当に高いです。。。
アプローチとしては、
フーコー的方法で歴史を扱うことは、歴史の目的論をとらないことだ。すなわち進歩(昔と違って今は素晴らしい)、もしくは退歩(昔の方がよかった)を前提としない。「現在」を過去とちょうど同じくらい、私たちにとって不透明なものとして理解するためするに歴史を用いる。どのようにして現在が過去から直実に発展したのかをたどることではなく、要点は現在を診断する方法として歴史を用いるところにある。
*かっこの中の自分が加えたもの、それ以外は本文から。
というやり方です。さすが専門書、説明がまとまってます。


古いこと

古い記事をアップデートします。

今思うと面白い題名をつけたなと思いますが、けっして予測していたわけではありません。
10月に「【予告】新しい事 その1」という記事を書きました。その反応として、期待してくださる方もいれば、書いてあることは正しいとしても、自分が愛用している商品の批判は見たくないというコメントもあり、その結果、別のサイトを移行し、おりたたみました。うっかり目に触れることはありません。「Continue reading →」というボタンを押してはじめて、続きが表示されます。
そして、今思うのは…古いことです。
アーチェリー用品の正しい評価について、そのシステムを構築してきましたが、最終的に行き着いたのは「古いこと」でした。

レビュー 日本製の低価格カーボンサイト T-9 AR
http://jparchery.blog62.fc2.com/blog-entry-1041.html

長くブログを書いているといろいろな反応が返ってきます。誤字脱字はともかく、今でも覚えているのは、ミザールハンドルを間違って「アルミ製」と書いてしまったことなどで、お叱りを受けて直ちに訂正しました。
逆に、正しいことを書いていてお叱りを受けたのが上記の記事(細かいことはコメント欄をご確認ください)です。2013年ではもう少し理解が進んだかもしれませんが、プライベートブランドというものは、販売者と製作者が違います。読者の方で、販売店が自分で作っていると勘違いされている方がおり、レビューの中で作り手に対して経験不足と評したことが、販売店に対して経験不足と言ったの様に受け取られ、お叱りを受けました。
正しい情報もあれば、間違っている情報もありますが、一番危険なのは、正しいと思い込んでいる間違った情報ではないかと思います。今回、コメントを頂いたのでお客様の勘違いを正すことができましたが、コメントを頂かなければ、すっど勘違いで私が批判される事態が続いたのかと思うと…恐ろしいです
弓具の評価を公開していくうえで、まずは、そういった誤った認識(この記事の場合はプライベートブランドは販売店が作っているというもの)を正していかないと、記事で提供する情報が正しくとも、間違った形で受け取られ、単純に自分が間違ったことを書いてしまったなら自己責任ですが、受け取り手の勘違いによって思わぬトラブルや批判が生まれるのではないかと考えるようになりました。これが今年の1月くらいの事です。
しかし、そんな心配をしていても…逆に考えるとアメリカやヨーロッパでは、自分がやろうとしているような弓具の評価・レビューというのは当然の様にアーチェリー雑誌に掲載され、広く読まれています。欧米人にできて、日本人にできないはずはないでしょう。
では、その違いはどこにあるのかと考えたのが、2月。
そして、「古いこと」…つまり、歴史があるのかないのか、、正確には歴史が語られているのかどうか、そこに違いがあるのではないかと思うようになりました。
欧米のアーチェリー用品のレビュワーと言っても、だれもゼロから道具の評価テストを立ち上げたわけではなく、そこには、1920年代から積み重ねられた知識と常識があり、レビューをする人間はその文法・文脈にのっとり、発言しているからこそ、誤解されずに、正しい情報が流通するのではないかというのが自分の現在の仮説です。
それに対して、前の記事で書きましたが、日本のアーチェリーのメディアの多くの商業主義に上に成り立っているものです。それらは歴史の様に積み重なるものではなく、流れていくもので、歴史や過去はむしろ邪魔です。
有名な話ですが、これはボジョレーの毎年の”自己”評価です。
1995年「ここ数年で一番出来が良い」[1]
1996年「10年に1度の逸品」[1]
1997年「1976年以来の品質」[1]
1998年「10年に1度の当たり年」[1]
1999年「品質は昨年より良い」[1]
2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」[1]
2001年「ここ10年で最高」[1]
2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」[1]
2003年「100年に1度の出来」「近年にない良い出来」[1]
2004年「香りが強く中々の出来栄え」[1]
2005年「ここ数年で最高」[1]
2006年「昨年同様良い出来栄え」[1]
*以上、ウィキペディアからの引用
さあ、どれが一番いい出来だかわかりますか?
メーカーにとって、過去の話(歴史)を蒸し返されては、商売上いろいろと困ることが想像できると思います。
ただ、これはボジョレーに対する批判ではないです。本当にお酒好きで毎年ボジョレーを飲む人は、むしろネタとして「評価文」を肴にして飲むので、批判するようなものではないと思いますが、まれに、評価を本気にしてしまう人がいたとしたらかわいそうだなとも思います。
アーチェリーで検索すると、入手できる資料(本)は2007年が一番古いのです。アーチェリーのことを学ぼうとしても、この6年間に生み出されたことしか知る事ができません。ちなみに、アメリカでは古くは16世紀の資料から、フランスは15世紀の資料から入手できます。さらに、亡くなったアーチャーの多くが、著作権を放棄し、それらの本を無料で公開することで、死してもアーチェリー界に貢献するのです。素晴らしいと思います。
例えば、アーチェリー歴史学の第一人者であり、WA(FITA)やUSA Archeryの歴史を書いたRobert J. Rhode(2000年没)さんのページなどがあります。
HistoryBooks by Robert J. Rhode
http://www.texasarchery.org/Documents/NAAHist/History.html

誰もが自分は過去の上に立っていたと知っているからこそ、自分も踏み台になりたいと願うのでしょう。
日本で2007年にアーチェリーを語った人にしても、ゼロから何かを生み出している人は少ないのではないかと思います。過去の知識・知恵の上に立って発言しているケースがほとんどでしょうか。しかし、それを読む人はその過去を知るすべがありません…英語の資料が豊富にあるので、ないというよりも、簡単には知ることができないといった方が正確でしょうか。
さらには、歴史がまとまった形、整理された形で存在しないことをいいことに、勝手に書き換えられたりしています。例えば、私たちも行っているハイスピードでの弓具の研究は、日本のY社が初めてだとい某記事には書かれていますが、アメリカでは1930年代から行われており、これは私がこっそりと手に入れた情報ではなく有名な話です。なぜなら、その研究からスタートしたのが、まさに現在の弓具の形を作ったヒックマン博士だからです
また、同時期には和弓の世界でも、旧海軍兵学校の協力のもと、120fpsで弓具の動きを撮影し、弓具の研究が行われていました(*)。どちらも80年以上前の話です。
*「紅葉重ね 浦上栄 著」でその写真を見ることができます。
このような例は本当にたくさんあります。現在のアーチェリーは19世紀の後半から、脈々と続いてきたもので、多くの研究によって進歩してきたものです。アーチェリーの記事を書くほどの偉大な人達ですから、常識的な知識を知らないとは思えません。ほとんどのケースで知っていて、わかるはずがないと思って、歪曲して伝えているのでしょう。
これは、考え過ぎだといわれるかもしれませんが、感性の科学には突っ込みが入り訂正記事が出ました。これはステークホルダーがたくさんいるからです。しかし、Y社が世界初だというハイスピードカメラの話は、間違っていたとしても、わざわざ突っ込みを入れる関係者はいないのでしょう。
前者と違って、誰もその誤った情報によって、損をしない場合もあります。記事の前半で商業主義と書いたのはそういう意味です。アーチェリーの道具や歴史について圧倒的に、情報を握っているのはプロショップの人間ですが、誤った情報を見つけても、それによって損をしない限り放っておくのが、美徳の様な雰囲気があります。
日本で弓具のレビューが困難なのは、そんな流れがあるのだと思います。レビューで難しいのはネガティブ(批判・否定)な部分です。弓具を知らない人は批判が的外れであることが多く、業界に中にいて知っている人は、生活がかかっているので、悪く書くのは怖いものです。欧米人にそれができるのは、その場で取得したデータや理論だけではなく、歴史的な文脈の中で肯定・否定をしていくからだと思います。
5月にホレース・フォードの本を翻訳したのをはじめ、ホイット氏のインタビューの編集(*)など、弓具のレビュー以前に取り組むべきことがあるように感じます。
*彼は生涯にわたって弓具の進歩を願い、フォームコアをはじめてとして、数多くのイノベーションを起こしましたが、一部の人間によって、なぜか弓具に関して保守的な人間であるというイメージが作り上げられています。しかし、英語で書かれたどの文書を読んでも、彼は前衛的な人間です。
現代のアーチェリーが19世紀から続いていくものであり、弓具は20世紀初頭にはじまる一連のイノベーションが現在まで続いているのです。大天才でない限りで、その流れの中でしか、道具を評価することができないと思いますし、実際自分は凡人なので、自分が書くとしてもその流れの中でしかすることができません。
HMC+とHMC22の記事を書きましたが、現在でも限られたトピックの中であれば、書くことはできます。しかし、ハンドルやリムの様な大きな枠組みの中で道具のテスト・評価をするためには、まず、そのフレームワークを読む方に提供することから始めるべきと判断しました。
欧米人がそのフレームワークを持っていて、日本にはない(と自分は感じる)のは、今に続く歴史を15世紀からたどって知ることができるかどうかの差に集約され、そして、正しいアーチェリーの歴史を語ることで、日本でもそのようなものが、時間はかかっても成熟していくのではないかと思っている今日この頃です。


HMC22 / HMC + のデータ収録完了

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加速度センサでのデータ収集終了。これからデータを加工して、レビューを書きます。

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加工していないデータは上記の通り。
上から、
– ハンドルとリム(M42)にHMC+ センターのみ
– ハンドルとリム(M42)にHMC22 センターのみ
– ハンドルとリム(M42)に通常テスト環境
– ハンドルとリム(M42)に通常テスト環境で、センターのみ HMC 22
– ハンドルとリム(M42)にすべてのロッドをHMC22
– ハンドルとリム(M34)に通常テスト環境
– ハンドルとリム(M34)にすべてのロッドをHMC22
です。
*通常のテスト環境は
ハンドルはWIN&WIN INNO MAX、リムはM42がINNO EX POWER、ブラックマックスエクステンダー、HMC+サイド、V-Zeroダンパー、FIVICSアッパー、CX 2カーボン Vバー。シャフトはX10を使用。
今回、M34ではバンブーファイバーリムを使用しました。


HMC 22 のエクステンダーだけについてのレビュー

HMC22のレビューですが、2回に分けます。まずは、前半です。届いたロッドをテストしましたが…HMC+が十分にいいロッドで困りました。
現在、テスト用の弓は「INNO MAX + INNO EX POWER 42ポンド+ HMC PLUSのセンター・サイド + CX2 Vバー + ブラックマックス(終売品)エクステンダー」というものですが、このセッティングで十分に振動吸収がなされており、HMC22の良さを理解することが困難です…。
ということで、これまでメーカーの人との話を振り返れば、HMC 22の一番の目的はコンパウンドでも使用できる高い剛性を持つロッド、ライバルはこれまでのイーストンやFIVICSではなく、ドインカーのプラチナムシリーズやB-stingerを想定した設定になっています。
と考えれば、42ポンドの弓では振動吸収能力の違いを感じ取るのが困難かもしれません(ロッドの重さが違うので、シューティング感が違うことは容易にわかります)。
低いポンドでは、HMC+がおすすめなのは明白ですが、低いポンドだけではなく、30ポンド台後半まではHMC+の方がよいと思います。(セットとしての)HMC22が選択肢に入ってくるのは、明らかに40ポンド以上です。
その話はもう少し煮詰めて、コンパウンドでもテストしてから、今度書きます。
ここからはエクステンダーの話です。セットとして…つまり、センター・サイド・エクステンダーでHMC22の良さが分かるのは40ポンド以上ですが、エクステンダーだけであれば、一般的なポンドでもお勧めできます。

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以前、WIN&WINが販売していたエキスパートというハンドルです。構造的にはとても興味深いハンドルでした。今年、HOYTが同じようなコンセプトのハンドルを作っているので、時代を先取りしすぎていたといっていいかもしれません。
*カーボンとアルミの接合部が剥離するというトラブルも抱えていました。
昔のアメリカの資料を読むと、”愛機”という概念があり、それを使って、ターゲット、フィールド、ベア、ハンティング…すべてのことを1本の弓でこなしていました。
そのため、良いハンドルに求められていたのはオールマイティな性能でした。一昔前までのハンドルはスタビライザーなしでもうてるように設計され、あらゆるセッティングで一定の性能が出るようになっています。
しかし、現在では、というよりも、本当に近年ですが、より特化された設計が増えています。ベア用のハンドル(スピギャなど)、ハンティング用のハンドル(WINのRCX-17やHOYTのバッファロー)など、設計を特化することで性能を高めたハンドルが増えています。
2013年にホイットが出したプロコンプエリートはとてもスタビライザーなしでうてるようなモデルではありません。このハンドルは重いセンターと合わせて使用する前提で開発されています。しかし、そもそもユーザーがセンタースタビライザーなしで、このターゲット競技用として販売されている弓を射つことがあるのかと考えれば、そのようなことはまずないと思われるので、スタビライザーなしでもうてる配慮を”しない”事で、ハンドルの性能を引き上げています。実際、今行われているワールドカップでのこの弓のシェアはかなりのものになっています。
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エキスパートハンドル。ほとんどのアーチャーはエクステンダーを使用していますので、エクステンダーを込みで、エクステンダーありきで、ハンドル(弓)というものを考えた時、このデザインはその一つの答えとしてありだと思います。ちなみに、設計としては大変挑戦的ですが、個人的には保守的な設計が好きなので、テスト以外で使用はしませんでした。
記憶が正しければ、この出っ張っている部分は3~3.5インチのエクステンダーに相当します。逆テック構造で、上下からエクステンダー部分をサポートし、振動吸収と左右方向のブレを減少させ、飛び出しがよくなります。まぁ、写真通り、かなり前重心になるのでその面でも飛び出しは抜群でした。
奇抜なデザインだったためか、2年ちょっとで販売が終了してしまいましたが、記憶に残るハンドルの一つです。
このハンドルの設計に限らず、ハンドルからエクステンダーまでは1つの固体(以前な書いたソリッドなフィーリングで)として使用したいというお客様の要望は常にあります。たくさんのアーチェリー用品に出会える立場だからか、終売品にもかかわらず、当店のスタッフでX10スタビライザー(旧モデル)とブラックマックスを使用している人間が一人ずついます…。。
今でも問い合わせが来ることもあります。どちらも、5~6年前には生産が終了しているモデルであるにもかかわらずです。
これらのモデルに続く商品として、HMC22のエクステンダーは期待できるのではないかと思っています。全部HMC22でそろえるのは高ポンドでないと、メリットを実感しづらくても、エクステンダーだけHMC22にすることで、ソリッドなフィーリングを得ることは可能です。
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左はHMC+、右がHMC22です。カタログ値では7%の違いですが、ブッシングを比べるとかなり太いです。
重さですが、
・HMC + 5インチ 68g
・HMC 22 5インチ 86g
*ブラックマックス 5.5インチ 70g
でした。公式にHMC+と比べて、どの程度多くカーボンを使用しているかは公表されていませんが(形から計算すると17%増です)、カーボンの使用量はかなり増えていると思われます。また、重さはロッドのカーボン使用量の増加に伴うものです。
これは、生産が終了した(まだ在庫はあります)HMCとの比較でもわかります。
・5インチエクステンダー(ブッシング + 5インチロッド + ブッシング)
-HMC 100g
-HMC 22 86g
・28インチセンター(ブッシング + 28インチロッド + ブッシング)
-HMC 160g
-HMC 22 177g
ロッドよりもブッシングの重さが大きいエクステンダーではHMCの方が重いですが、ロッドの方がブッシングよりも重くなるセンターではHMC22の方が重いです。発売当時は革新的なスタビライザーだったHMCも、今では、ブッシングばかりが重いロッドになってしまっています…技術の進化恐るべし…。。。
HMC 22をエクステンダーに使うことで、(たぶん2005年あたりから)主流になりつつあるソリッドな感覚を体験することができ、かつ、重さもHMC+比で15gほど、HMCからの乗り換えであれば、逆に軽くなります。
ポンドが低いお客様でトータルでスタビライザーの剛性高くしすぎると、逆に振動が増してしまうことがあります。クラブ等に所属されているのであれば、高性能の剛性の高いスタビライザーを16~20ポンドのウッド・樹脂ハンドルにつけて射って見る事で、どういった現象か知ることができます。ただ、エクステンダーだけ剛性を高くすれば、振動は相対的な柔らかいセンターロッド・サイドロッドに逃げていきますので、さらにその先により柔らかいタンパーがあれば、振動が逆に増えてしまう状態になる可能性はかなり低いです。軽いポンドのお客様には、まず、エクステンダーのみで試してみることをお勧めします。
…本日はここまで、明日、コンパウンドなどでもテストし、センター・サイドについての後半部分書きたいと思います。


Nimes 2013 その2

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お待たせしました。Nimesの前回の記事の続きです。現在、スペインのサンタンデールという町にいます。明日、23日はString Flexの方が会社を案内してくれることになっています。24日の早朝に帰国し、25日から本社に出社します。
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さて、会場で回った順番に書いていきます。まずは、Bowtechのブース。2013年の新モデルのエクスペリエンスが展示されており、出荷の準備も完了しているそうです。即納を50ポンドにするか、60ポンドにするかで迷っています。
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写真のとおり、とにかくダンパーがたくさん標準装備されているのですが、静かさ・安定性・(ハンティングサイズの中では抜群な)ミスに対する許容性を追及したモデルになっています。確かに、このサイズの小さな弓にしてはハイトも高いですし、小さい弓にこだわっている方には良さそうな気がします。
近年、ハイパワーの弓で元気なBowtechらしくない弓ですねという話をしたところ、春にはもう一本弓を発表する予定とのことでした。詳細は教えてくれませんでしたが、3D・ターゲット向け(予想するにATAの長い矢速の速い弓)モデルとのことでした。
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次にKAYAのブースに。期待のK3ハンドルをテストしてみました。予想通りに、オールカーボンで細身で軽く、昔のイオラや、HOYTのネクサスのようなハンドル全体も振動して弓全体でしなるタイプのハンドルです。
細かい点を見ていくと、まだ仕上げが十分でない点がありますが、展示されていたハンドルは試作品だというので、量産モデルに期待します。仕上げのレベルさえ上がってくれば、結構お勧めできるハンドルです。
KAYAのメインの市場ヨーロッパなのですが、近年の不景気のせいで、売れ筋商品が変わってきていて、2012年から中位モデルに力を入れてハンドルとリムの開発をしてきたそうです。ちょっと、写真を撮り忘れましたが、SOULタブも展示されていました。ハンドルと違い、タブにはたっぷりとお金をかけて、最高のものを作ったそうです。そのおかけで…販売価格も最高級になりそうなのですが…特に目を引いたのはコードバンで、触っただけでわかるほどのいいものを使用していました。確認したところ、タブは韓国で作っているものの、コードバンはアメリカ・シカゴの専門業者から最高のものを輸入しているとのことでした。2月に入荷するのが楽しみです。
近年、中国のOEMメーカーが台頭し、50万円くらいお金を払えば、誰でも一応タブを作れる時代になってしまったので、高価格帯のメーカーはコードバンやプレートの形、アイデアで勝負していますが、KAYAのSOULタブはなかなかの完成度だと思います。
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次は、明日もお会いするString Flexの新しいダンパー。リムセーバーのようにして使うこともできるし、グリップに貼って使ったり、サイトやハンドルにも使用できます、もちろん、上の写真のように実際には強力な両面テープで貼り付けて使用します。
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このダンパーの面白いところは、写真のように、別にお風呂場なんかで使えような吸盤でダンパーを固定することができます。リムセーバーなどでは、よくどこに貼るのが一番効果的か議論になりますが、このダンパーは吸盤で効果があると思われる場所にいったん固定してテストし、効果があると感じたら、両面テープで実際に固定するというチューニングができます。
一応、理論上理想的な場所というのはある程度決まっていますが、弓はそれぞれに全部が違う振動となるので、こうやって吸盤タイプのものでチューニングしながら、本当に効果的なポイントをピンポイントで見つけるのが一番理想的だと思います。
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次に、カーテルのブース。アルミ・カーボンとFINEカーボンのモデルチェンジしたものが展示されていましたが、実物が自分が帰国する時期にはもう会社に届いているので、実物のほうでレビューします。
それ以外に新規に取り扱おうと思ったのが、写真の2種類の新しいタイプのサイトピンです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、できは良さそうです。サイトピンはとにかく自分があうものを見つけるしかない道具なので、選択肢が増えるのはいいことかなと思います。
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次に新しく登場したINFITEC。自社で製造しているわけではないブランドで、特に面白いものは多くありませんでしたが、このアッパーとクリッカーは扱ってみようかなと思います。こちらは交渉中です。
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こちらは今回初めてブースを出したメーカーさんです。メーカーというよりは、オーダーをまとめて工場に発注して、自分たちの手で直販するという感じでしたので、あまり深く突っ込んだ話はしませんでした。商品のラインナップも特にとく面白いものはなかったので、来年に期待します。
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WINのブースではINNO MAXの現物を確認してきました。良さそうですが、まだ、グリップの製造が安定していない感じでした。モデルによって、ピボットポイントの位置が微妙に違っています。生産が始まるまで修正されるといいのですが。
上の写真はマット色のINNO EX POWERです。たぶん3月ごろに出荷が始まります。写真上の左がマットで、右がグロッシーです。写真下は逆になっていますが、バック側のリムの金具がマットでは黒、グロッシーでは銀(現行のまま)です。当然性能が違うことはないので、マット色を狙っている方は入荷をお待ちください。
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次は、GAS PRO。写真上は製品ではなく、現在開発中のタブです。コードバンなどは決まっているようですが、プレートの設計がまだ本決定ではなく、価格も決まっていません。こんな感じのをこれから出しますよという感じの展示。
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対して、こちらはすでに生産が始まっているGASPROのターゲット・エフェシェントの新色です。4色新しい色が出ます。写真が手元にありませんが、オリジナルの2インチのスピンベインの方は、ライム色に近い緑が新色として追加されます。いずれも、2月の後半に入荷してくる予定です。
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こちらはSCOTTの新しいリリーサー…標準的な機能はすべて搭載されていますが、このモデルだけにある特徴、すごいアピールポイントは特にないようです。SCOTTの方、フランス語がしゃべれず苦労してました。。。
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UUKHAは新しいサービスとして、カスタムグリップの販売を開始し、種類を6種に増やしました。リカーブハンドルの中では、最もカスタムグリップの選択肢が多いハンドルなると思います。昨年に会社訪問したときに、3Dプリンタを導入したという話は聞いていましたが、30種類以上試作して、結局6種類に絞ったようです。ただ、まだ値段は決めていないとのことで、出荷は2月の終わりごろになると思います。
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久しぶりにSTAN / COPPER JOHNの人に会いました。下のリリーサーは新しいモデルではなく、シュートオフのブラックアウトバージョンです。ブラックアウトがちょっと流行のようです。
これとは別にベガスで新しいモデルを1つ発表するようです。STANの新作は久しぶりだと思います。期待してます。また、2年前にリカーブサイトからCOPPER JOHNは撤退してしまいましたが、2014年を目標に新しいモデルを開発して再参入する計画が社内にはあるようです。ただ、当分先の話なので、まだ具体的になってきたか紹介させていただきます。
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大まかに書くとこんな感じのNIMES 2013でした。まだ、細かい話はいろいろとありますが、帰国後に整理してから書きたいと思います。写真はNIMES市内のカテドラルを背景に素敵に写真に写る京都店店長。。。夕飯食べてきます。


HOYT PRO COMP ELITE 2013 レビュー

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コンパウンド店ブログの方に、HOYTの2013年プロ・コンプ・エリートのレビューがアップされました。
HOYT 2013年 Newモデル ProCompElite 前編
http://cpblog.archery-shop.jp/?eid=125

今までのターゲットモデルと比べると大きな変更点は
・リムのダンパー
・リムボルト
・リム幅
・センター設計
・ハンドル重心

です。前半の3つについて書かれています。後半部分はこれから書くようです。
参考になれば幸いです。


GAS PRO ターゲット・エフィシェント V.S  リカーブ・ソフト

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Gas Proの新しい羽に多くの皆様に興味を持っていただきありがとうございます。
時間の都合で昨日書けなかった詳細のレビューです。
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一番の特徴は背が低いことです。リカーブ・ソフト(以下、RS)は高さが12mありますが、ターゲット・エフィシェント(以下、TE)は高さが10mしかありません。また、のりしろが実質2mmありますので、数値上では17%低く設計されていますが、実際は、20%背が低くなっています。
背を低くすることで横風による風の影響を小さくできます。ただ、グルーピングを得るためには、十分な回転数が必要ですので、羽の長さは0.5インチ(約12mm)長くなり、羽のバランスも変更されました。
RSでは、羽の頂点は羽の真ん中から4%後方にありますが、TEでは9%後方にあり、より非対称的で後方に面積を持った設計になっています。
写真で伝わるかと思いますが、オレンジのRSがセダンのようなフォルムであるとすると、TEはスポーツカーに近いフロントノーズを長くした設計になっているのがわかるかと思います。
また、背が低くなっても十分な回転を与えられるように、硬さを今までリカーブ用では90mでの失速をなくすためにソフトで作られていましたが、今度はミディアムと硬めの羽になっています。
最後に後ろ側がシールドカットになっています。これに関しては好みが分かれる部分ですが、個人的にはシールドカットにどれほどの効果があるのか疑問に思っているタイプです。
1.背の低さ
2.羽の硬さ
3.羽のバランス
4.羽の長さ
5.シールドカット
以上が、これまでの商品との違いになります。


以下、コメントの返信
> GASPROの新しい羽根は形だけ見るとエリベインやKプロの羽根に似ている気がします。
>その三者で比較データがあるといいですね。
エリベインではS1というものと似ているかなと思いますが、リカーブ用で設計したのはP2とメーカーの方から直接言われているので、S1は取り扱ったことが無いです。
>S1 The very low profile and the small surface make this vane suitable for high level compound archers
who shoot with a high draw weight.
と言う説明があります。ハイレベルで高いポンドのコンパウンドアーチャー用という説明ですので、設計は全く違うのではないかと思います。
また、日本バイメタルの商品で2.5インチで設計されている商品は現行ラインナップにはないと思いますし、シールドカットの羽も作っていないと思います(以前にそういった商品がありましたらごめんなさい)。


サービングの種類を増やしました。

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今週は新製品の入荷がありませんでした…ので、取り扱いのサービングの種類を増やしました。
Brownell ダイヤモンドバック
Brownell 1Dのカラー
BCY #62XS
BCY #3D
BCY ハロー(Halo)
の5つを追加しました。後、現在BCYの#2Sの手配もかけています。
それと、来週にはGasproの最新ベイン、リカーブでのターゲット競技(30-90m)に特化して開発された”Target Efficient Spin Vanes”が入荷します。今度のオリンピックでも多くはありませんでしたが、イタリア代表やフランス代表などのヨーロッパ選手が使用したそうです。
入荷次第レビューします。荷物は現在通関中で、入荷は来週の月曜日か火曜日の予定です。


フェニックススタビライザー・リカーブでも販売してみます。

本日はFivicsとMKから入荷がありました。韓国のメーカーの夏休みはだいたい終わっています。
まずは、Co-Starバックパック。本当に人気で入荷してもすぐに売れてしまうために、前の記事に書いたとおり、全色の販売を始めます。今回で3色・3つずつ入荷しています。

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次に、FivicsではSakerタブのカンタピンチのモデルチェンジの検討に入っているのですが、その試作品が入っていました。大きさが少し小さくなり、形は指の付け根が少し太くなっています。素材はWIN&WINのパーフェクトタブと同じです。いつから採用されるかなどはまだ決まっていないようなので、お楽しみに。
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もともと、コンパウンド用の開発されたフェニックススタビライザーですが、ロンドンオリンピックで多くのリカーブアーチャーに使用されていましたので、リカーブ向けとしても販売することにしました。直径が22mm(ACEロッドより30%太い)と、Carbon Bladeのコンセプトの逆をロッドです。
レビューは3カ月前くらいにコンパウンド店の方でテストしたものを参考にしていただければと思いますが、セッティング的にはロッド自体がものすごく剛性があって、小さな振動をあまり吸収しないので、大量のウェイト、もしくは、ダンパーとセットで使用した方が良いと思います。また、ダンパーは通常のものだと径が細いので、VZ-1500/VZ-2000がお勧めです。
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重さですが、センターが140g(27インチ)、サイドロッドが81g(10インチ)、エクステンダーが66g(4インチ)です。HMCよりは軽く、ほぼCEX5と同じくらいの重さです。フルで揃えても、Doinkerの出しているコンパウンドロッド(標準装備のウェイト込みで27インチのセンター360g…)のような大変なことにはならないと思います。。。
ここまで書いといて申し訳ないのですが、ついさっき、今度は日テレから連絡があり、番組で弓を使用したいので、貸し出しを…と言うことで、しかも明日の朝のようで、今からその準備をしないと…
フェニックスのショップへの掲載は明日になってしまうかもしれないです。申し訳ございません。アップしました。