テルフォード 残りのブース

SONY DSC今回一番の目的はカーボンエクスプレス(CX)とのミーティングでした。技術担当(肩書きはプロスタッフマネージャー)のトラリス(Dietmar Trillus – 2007年世界選手権コンパウンド個人優勝、2008年ワールドカップコンパウンド個人優勝)と3時間近くミーティングでき、話すぎて、コーチングを担当している選手が決勝ラウンドに向けてのプラクティスを始める時間になり、終話しましたが良い関係が築けたかと思います。

途中、昨年のワールドカップを制したマーチン(DAMSBO Martin)も来てくれて、矢のセッティングについて語りました。

小ネタを2つ、CXのシャフトを使用しているマーチンは120grのポイントを使用しているそうです。それと、2007年のトラリス選手が世界選手権で優勝した時、プリントはNano XRでしたが、中身はNano Proのプロトタイプだったそうです。

さて、カーボンエクスプレスとの細かい話は結論までもう少し時間かかるので、また報告します。

残りのブースを一気に紹介します。

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まずは、Myboというメーカー。マーリンアーチェリーと中国のOEMメーカーのコラボブランドで、アクセサリーを中心に販売してきましたが、新しくハンドルを開発したそうです。ブースでは他社のハンドルの重さとの比較が掲示されており、マグネシウムを使用したRIOというハンドルは25インチ、23インチともに1,000gを切る軽量ハンドルです。

Mybo Archery
http://www.ilovemybo.com/index.html

SONY DSC付き合いが長い代理店からも見といたらといわれたので詳細に見てきましたが…写真の通り、クリッカープレートはまっすぐ付かず(少し下向き)、グリップも正しくハマっていません。無理やりねじ込んでいるだけです。話をしていて、中国に技術がないというより、気にならないんだろうなという印象です。確かにクリッカープレートがまっすぐ装着できなくても、点数には関係ないですけど…成長を見守ります。

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次はINFITECとカーテルのブース。これがブースの良いところだと思うのですが、カタログを見て取り扱わないと決めていた商品の実物を確認したら良さげでした。

このフレッチャーは、ねじ一つで2つのポジジョンをとれるというものですが、ねじ式のものは調整しているうちにねじがばかになってきて、固定が効かなくなり、最後には横のポジションでしか使用できなくなるものばかりですが、この新しいフレッチャーでは、ねじ固定の1点固定ではなく、ペグとねじの2点固定なり、斜めポジションの場合無段階調整ではなく、45度でしか固定できませんが、ねじとペグの2点固定なので、ねじがばかになって調整が効かなくなる心配がありません。今後の取扱いを考えています。

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CBEの新しいサイト、自分はこのメーカーのサイトを使用しています。好きなメーカーなのですが、価格が高いのが難点。ただ、スコープのほうはリーズナブルで品質も良いので、取扱いするか迷っています。

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ホイットがATAで発表したリカーブ用のステルスショット。コンパウンド用と同じ構造かと思いましたが、コンパウンドよりも細かい作りになっていました。あと1-2週間で入荷するそうです。
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ビー・スティンガー(Bee-Stinger)からもカラーウェイトとカラーダンパーが発表されました。ビー・スティンガーのウェイトはアルマイトではなく、ペイントです。まぁ、FIVICSと違い、ディスクウェイトで、アルマイトしても9割の部分は見えなかったりするので、低コストのペイントでもよいかと思います。入荷は3月の予定です。

SONY DSC最イーストンが新しく発表したアウトドア用品のラインアウトフィッターズ(OUTFITTERS)のバックパックとか。

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イギリスのメーカー(KG Archery)さんは、会っていきなり、我々のメーカーの作るリムはホイットやW&Wとは全く異次元の性能なんだぞと語り始め、なかなか面白い話をしてくれました。さすがアーチェリー発祥の地です。性能だけではなく、価格も異次元でしたので…あまり細かい話はしませんでしたが、性能はともかく、そして、競技用リカーブの世界での彼らのポジションもともかく、製造している伝統的なトラディショナルボウはなかなかの美しさでした。


製造工程のスライドショーです。

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以上、テルフォードのブースたちでした。例年のニーム(Nimes)に比べると、イギリスのメーカーさんたちが来ていて、初めてランチテックの社長とも話しできたし、会場は広く快適でした。Bee-Stinger/Gold Tipも来ているのは意外でした。反面、Flex ArcheryやKAYA(展示のみ)、Krossen、MKコリアなど来ていないメーカーも数多くあり、ミーティングができず残念でした。

紹介した商品、早く入荷できるよう働いていきます!!


テルフォード SFとW&Wのブース

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昨日、日本に戻ってきました。溜まっていた仕事ほぼ処理しました。今回は時間の都合で、現地からあまり更新できず、これから少しずつ書いて行きます。まずは、2014年のカタログをアップしたウィン&ウィンとSFから。

ウィン&ウィン(WIN&WIN)とSFのブースでは新モデルのうち、2つ新しいハンドルを展示していました。どちらも、2万円以下のエントリー向けのモデルですが、良い仕上がりになっていると思います。センター調整機能は上位モデルと同じものに。ただ、塗装だけは設定された価格帯の問題でアルマイトではなく、今まで通りのペイントになっています。また、グリップの形は同じですが、ハンドルの形状の問題で、フォージド・プラスとは互換性がありません。ですので、ウッドグリップは使用できません。

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こちらは気になっていたウィンの新モデルのラピード。ハンドルはフルカーボンではなくカーボンとグラスの2つの素材を使用し、精度が必要とされるリムポケットをどう処理したのか気になっていましたが、ここはダイキャストで作られており、カーボン&グラスファイバーの本体に金属製のリムポケットを装着した、3つの素材を組み合わせたモデルになっています。

センター調整とリムボルトの間にあるねじを工場出荷時に測定してハンドル全体の精度を確保します(お客様のほうではいじらないでください)。

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過去の記事調べたらびっくりしました。なんと、ウィンがカーボンアームガードの発売を予告したのは4年も前の2010年でした。そして、ついに完成したそうで、春には販売が始まると思いますが、素材はカーボンではないそうです…。デザインとしてカーボンのパターンにしただけで、アームガード自体は通常のものと同じ素材です。まぁ、2013年にルブルネが先にカーボン素材のアームガードを発売していますので、見た目だけではなく素材にもこだわる方はこちらを。

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色を交換して楽しめるように、アルマイトカラーリムボルトが発売される予定です。ただ、気になるのは色だけではなく、素材が通常のものと違うことです。

通常のリムボルトはステンレスですが、ステンレスをアルマイト塗装することは困難です。ですので、カラーリムボルトは銀色の部分がステンレス、金色の部分がアルミという2つの素材から構成されています。精度が必要とされる部分ですので、性能を考えると単一素材で構成されたもののほうがよい気がします。心配しているという話で、実際の精度は手にしてから判断します。
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また、新しいダンパーとFIVICSに続き、ウィンからもアルマイトカラーウェイトが登場。設計もほぼ同じで、同じ工場で作っているのかなと思わせるほど…。それはともかく、ダンパーは現行のWTよりもやわらかいゴムを使用しており、センター用の大きいものとサイドの小さいものの2種類。

カラーウェイトに関してはまだ詳細は決まっていないとのことで、2014年のカタログにも掲載されていません。カラーウェイトの発売開始は春には間に合わないと思います。

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今回のテルフォードはミーティングが多く、あまりアーチャーの方とは話できませんでしたが、イーストンのブースに行ったら、ジェークがいました。試合のほうはあまり良い結果とはならなかったようですが、チューニングアプリのほうもよろしくです。

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2011年から扱っているコンパウンドメーカーのエリート(Elite)は、プロショップで展示してプロモーションしているのですが、あまり販売実績は芳しくなく、代理店としてメーカーにも申し訳なく思っていたのですが、今年からトップアーチャーのレビ・モーガン(Levi MORGAN)選手がシューターとなりました。さっそく、今回のワールドカップで3位という結果を残しました。

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エリート(Elite)の今後の販売方針についてミーティングをしていたら、挨拶に来てくれました。かなりの高身長の方で、とても気さくな方でした。

エリートの弓は良いのですが、ホイットやボウテックのように、簡単にドローレングスの変更ができず、どうしても受注してからの発注で納品に時間がかかるので…でも、ターゲット市場のために強力な助っ人が登場したことはうれしく思います。頑張らなきゃ! ちなみに使用しているのはEnergy 35というモデルです。


FLEXからBCY-Xの完成弦が入荷しました。

SONY DSCFLEXから本日入荷があり、在庫切れだった商品等が補充されました。新色としてルブルネアームガードにピンクが登場です。

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そして、ついにフレックス(FLEX)に特注していたBCY-X用の完成弦が入荷しました。今回は、白と黒に加えて、金(ゴールド)と青/赤/白の4色での展開です。

8190ユニバーサルに使用されているSK90に、強靭なベクトランを加えた究極の弾性を持つ素材です。SK90ダイニーマ 83%・ベクトラン 17%というブレンドで、2013年の夏に開発が終了し、ホイット(HOYT)のコンパウンドボウの2014年モデルから採用されました。

弊社のテストでは、リカーブでも良好な結果を残しています。BCY-X原糸は軽量のため20本弦で製作しました。8190の18本弦で121grに対して、BCY-Xの20本弦は106gr(14%減)です。

*164cmの場合

同系のSK90からなる8190の18本弦からの移行では感じられるほどの差はないかもしれません。それ以外の弦からの移行であれば、はっきりと違いが分かると思います。

ぜひ、お試しください。


テルフォード 1日目

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例年ニームで行われている展示会ですが、今年は世界インドア選手権がニームで行われる関係で、展示会はイギリスのテルフォードでの試合で行われることになりました。

テルフォードはロンドンから2時間ほど、今回は近いのバーミンガムという町に泊りましたが、ここからは35分ほどののどかな町です。

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会場の入り口には、初対面の地元イギリスメーカー・ランチテック(Launchtec)さんのブースが。

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社長さんには初めてお会いしました。素材技術のべラテンさんとは聞いていましたが、予想以上のベテランさんでした。いや…外国の方の声から年齢を推測するのは困難です。特に新商品はありません。現在弊社で在庫が切れているサイズをいくつかもらいましたので、帰国後在庫に復帰させます。

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次はウーカ(UUKHA)のブース。さっそく新しいリムVX1000を試射してみました。4月に発売が開始される予定です。UX100は素材のバランスをよくするために約8%ほどカーボン以外の繊維をブレンドしていましたが、UX100からの開発から4年、ついに完全にカーボン繊維だけで構成された”フル”カーボンリムの開発に成功しました。

UX100比で4%矢速が向上しています。実際の商品でスペックどおりの性能であれば、市場でもっと速いリムと同等、またはそれ以上の矢速となります。

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それを可能にしているのは、すべてカーボン素材から構成されることによって生まれた他のメーカーを圧倒するほどのリム全体の剛性です。これほど小さなリムチップのリムはこれまでなかったと思います。ラミネートリムでチップを小さくしようとすると、その部分に補強のカーボン素材が必要になり、結局リムチップは小さくできたけど、その分重くなって、意味あったのかとなることが多いです。ウーカのリムは全体が同じ高剛性のカーボン繊維素材でできていますので、そういった心配がなく、極限までリムチップを小さくしました。これ以上小さくするのは、リムの素材の性能の問題以前に、物理的に問題で無理ではないかと…。

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次には、極端に強調されたリカーブ。SK90クラスのまったく伸びない弦を使用できるリムで、これほどの強調されたリカーブを持ち、かつ、この軽さのリムはありません。これもカーボン繊維の剛性の賜物で、これまで強調されたリカーブを持つリムは、トラディショナルタイプで、伸びる弦(ダクロンなど)で使用する必要があるものか、ダイニーマに対応したものでは、衝撃にあえるためリムに厚みを必要としました。リカーブを深くすることで矢速はリムの安定性(後述)を得ることができますが、その分の伸びる弦やリムを重くする必要があったのでは、これまたプラマイゼロの世界になってしまい、そのバランスがメーカーの技術力ですし、その限界に挑戦しようとするから、エントリークラスのリムよりも、上位の競技用リムのほうが破損が多いのです。

このバランスでの設計もウーカの素材だからこそ、極限までリムを薄く、かつ、リムはラミネートリムのように長方形ではなく、台形(バック側からフェイス側にかけて広がっていく)で成型し、このリカーブを採用してもリムの耐久性にまったく問題が生じません。

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最後は、このリムの弦溝の長さが、このリムの性能を語っていると思います。黄色の部分がすべて弦溝になっていて、弦とリムが接触している(68インチです)のですが、W&Wやホイットなどの一般的なメーカーでは、この状態での使用はお勧めできません。おそらく、ハイトを6.5インチあたりに設定すると、これだけ長くリムと弦が接触するようになりますが、その状態での使用はラミネートリムでは破損の原因になります。プレース状態(引いていない状態)で弦とリムの接触の長さは、発射時に弦からのリムにダイレクトにもたらされる衝撃の量になります。通常のリムでは耐えられません。

試射し、リムの形状を確認した限り、100%フルカーボンという特質をフルに生かした設計になっています。非常に発売が楽しみです。ただ、問題は高性能な素材を使いすぎたため、値段は8万円を超え、弊社で販売するものの中では最も高いリムになります。5万円台で買えるお得な韓国製のINNO EX POWERなどと比べると、割高感は否めないので、量を販売することは無理でも、わかる人には使っていただきたいリムです。

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次にトップハット社。高性能で低価格のポイントの製造を得意とするメーカーで、昔から連絡は取っていましたが、取引は直接はしていません。代理店を通して購入しています。その商品のうちの、シャフトをカバーするポイントです。昔、同じタイプのもので精度が低く、シャフトを入れると、逆にカバーする部分がシャフトを削って、保護する以前にシャフトを破壊するという笑えないものがありましたが、この会社ならそんなことはないでしょう。

ここにはまだ書けませんが、既存のビジネスとは関係ないところで打ち合わせしてきました。

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これは、ガスプロのW&Wの黒・金ハンドルにぴったりな羽です。W&Wのブースで営業部長と話したら、ガスプロの人とは長い付き合いだそうで、協力関係にあるそうです。面白いコラボです。3月の入荷予定。

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ガスプロの新しいサイトピンです。フードを長くすることで、ピンに当たる光の量をコントロールし、また、ピンの破損を防ぐこともできるようです。アイデアは良いと思いますが、ファイバーが太いような…気が。

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こちらはインフィテックのコンパウンドレスト。低価格ながら、左右の調整、ブレードの角度の調整、プレートのテンションの調整。

 

SONY DSCまた、ブレードの取り付け位置が2つあり、ブレードを長く使うこともできます。ただ、なぜか、ここまでできて、エレベーション(上下)調節機能がありません。新興メーカーにありがちなちょっと残念な感じです。

いったんここまで。


BCY-X 原糸販売用到着、ダイニーマ10廃盤

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テストではかなり好評だったBCY-Xの原糸が本日入荷しました。テスト中での発注で基本的な4色しか発注していませんが、好評につきもう少し色のバリエーションを増やす予定です。

また、BCY-Xの登場に伴い、BCYのライナップからは日本名ダイニーマ10(英語名DynaFLIGHT 10)が販売終了となりました。在庫で少しあるので特価品としています。ダイニーマ10よりも先に発売された、リムに優しいダイニーマ97などはラインナップに残っています。

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また、ホイット(HOYT)からシリコンバンドが届きました。まぁ、ただのシリコンバンドです。長さ20cm。バンドを付けただけだと寂しいなと思い、グリップだけ握って写真撮ってみました。こんな感じです。

BCY-Xの完成弦はすでに完成していて、22日にメーカーから発送されます。28日前後の販売開始を予定しています。


ハイリストプログリップ、ピンクの次は黄・青・緑・オレンジでした。

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先日、ピンクだけ入荷してきましたが、本日、第二便が到着。

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今回入荷したのは、黄・青・緑・オレンジの4色。ピンクと違って今回はどれもホイットのカタログ通りでした。

残りの白・紫・赤は近日中の入荷予定です。

*Formulaシリーズ、GMX 、GPX、ホライゾン・プロ(Horizon PRO)、ホライゾン(Horizon)、エクセル(Excel)で使用できます。2013年4月より、Formulaシリーズ、GMX 、GPX、ホライゾン・プロ(Horizon PRO)にはこのグリップのスタンダードカラーが標準で搭載されています


ファイビックス(FIVICS)2014年ラインナップ発表

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今週末の中日インドアのブースでいくつか新商品を見ることができると思いますが、FIVICSの2014年のラインナップが発表されました。毎年大量の新商品が発表されるメーカーで、今年も大量の新商品が出ました。興味深いもの多数です。大まかに紹介します。

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自社でハンドルの製造をはじめて4年目。そろそろ完成されたレベルのハンドルが登場したと思います。プラチナハンドル。堅固なセンター調整機能、ハードアルマイト塗装、(自分の好みですが…)クラシックで基本に忠実なハンドル設計。実物を見ていませんが、カタログを見る限りではGMXレベルの良いハンドルに仕上がっていると思われます。実物を見るのが楽しみです。

搭載ダンパー(センターブッシング・グリップ・リムポケット)の素材も、新しくFIVICSが開発したゴムといくつかの樹脂をブレンドした合成ゴム樹脂(カタログ値で60%振動吸収能力が向上)BTR300にアップグレードされました。

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もう一つの新しいハンドルはハイドロハンドル。明るいアルマイト塗装を採用したモデル。既存のSRVハンドルのヘビーモデル(1,320g)。

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既存のSRVハンドルでは、ショートハンドルの23インチモデルが登場します。現在、競技用ハンドルで23インチがあるのはW&Wだけなので、新しい選択肢として良いのではないでしょうか。

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fivics2014(5)リムは3モデル登場します。リムはカタログだけでは何とも分からないので、また書きます。

fivics2014(6)以前からサイトピンの開発を依頼していましたが、ついに登場しました。サイトピンだけでなく、カラーリング搭載でリングを強調します。

fivics2014(7)スタビライザーは12月に登場したCEX2000と、FIVICSのコンパウンド・ハンティングラインとして新設されたギアラインからギア2000・スタビライザーが登場します。根元にSQエクステンダーを搭載したコンパウンド用のスタビライザーです。CEX2000の取り扱いに伴い、CEX5スタビライザーの取り扱いを終了する予定です。

fivics2014(8)ウェイトはCEX2000用のノースリップウェイトと、待ちに待ったアルマイトカラーウェイトが登場します。CEX2000用のウェイトは先端にカットを入れることで、スタビライザーの先端を地面につけてセットアップするとき、ウェイトがスリップしないようにしたものです。

アルマイトカラーウェイトは7色で登場。23mmですので、現在販売しているFLEXのカラーウェイトよりも太いです。

fivics2014(9)トップセーバーはホイット(HOYT)が特許をとったダンパーと同じような構造ですが、ホイットの設計と違いリムには埋め込まれていません。ダンパーの重さは前後で10g、上下で20gなので、多少は矢速に影響を与えると思います。ただ、ダンパーの位置として理想的な場所なので、振動吸収性能はかなり上昇するでしょう。

fivics2014(10)こちらはハンドルのダンパーでも使用されている新素材のBTR300合成ゴム樹脂を使用した新しいダンパーです。

fivics2014(11)V-ZEROとシリーズにも新しいショートダンバーが登場します。

fivics2014(12)新しいダンパーを使用した新しいアッパーです。アルマイトカラーウェイト搭載。

fivics2014(13)Vバーの接続用SAボルトをBTR300合成ゴム樹脂でコーティングしたSAボルト。

fivics2014(14)新しいCEX2000ダンパーとアルマイトカラーウェイトを使用したアッパー。

fivics2014(15)Vバーには新色の紫が登場します。

fivics2014(16)fivics2014(17)新しいタブが登場します。別途フィンガーレストなどを装着することなく、プレートのデザインだけで、セーカータブと同等の機能を持っています。また、2本指用の用意されました。

 

fivics2014(18)セーカータブでは、カーボンプレートバージョンが登場です。

fivics2014(19)プラスチックカンタピンチはデザインが3種類になります。それぞれ少しだけデザインが違います。

fivics2014(20)ギアラインのハンティングデザインモデルだけです。

fivics2014(21)新しいボウケース。コンパウンド用には45インチ、リカーブは36.5インチの長さです。

fivics2014(22)新しいデザインのクイーバーです。

fivics2014(0)新しいチェストガードです。サイドに伸縮するゴムバンドを装着することで、よりチェストガードを体にフィットさせ、弦との接触を減らしたデザインです。

fivics2014(23)最後は180度折り曲げることのできるフレキシブルなアームガード。

主に新商品はこんな感じです。価格表は来週届きそうなので、どのモデルを販売するか再度検討して、発注します。2月くらいにはいろいろと届いてくるはずです。個人的にはだいぶ満足したカタログです。

FIVICS 2014
https://archery.co.jp/catalog/fivics_2014.pdf


ホイットのハイリストグリップがピンクだけ先に入荷しました。

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2014年にスタンダードを含め9色になったホイットのハイリストグリップ…全色注文しているのですが、本日ピンクのみ2つ入荷しました。なんかカタログの写真と違うような気がしますが、入荷したほうがピンクすぎなくていいですね。

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他の色は近日中の入荷としか聞いていないですが、近いうちに全部そろうと思います。もうしばらくお待ちください。


ホイットのリカーブ用ステルスショット

昨日、アプリで紹介したジェークが、本日はホイット(HOYT)の新商品の解説に登場しています!! めっちゃ仕事してるなー。

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コンパウンド用のステルスショットとはほぼ同じ構造です。ダンパーは同じものが使えますので、色のカスタマイズが可能です。現状使用できるのは、ホイットのION-Xハンドルだけのようです。

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発射時に弦がダンパーに当たり、その後はリムが前後に揺れるのに従い、弦がアッパー側ダンパーとロア側ダンパーに交互にあたり、ジェークの弓では、弓が20度程度傾いた時には既に弦の振動はほぼ止まっています。

対応ハンドルが非常に少ないのが残念ですが、リムの長さリムの硬さが異なるコンパウンドのようにダンパー一つだけでは難しいのでしょう。弦が上下のダンパーに交互に当たって振動を吸収する仕組みのため、両方にダンパーが必要で、そのために対応できるハンドルが少なくなってしまっているものと思います。

2015年のラインナップについて書くのはさすがに気が早すぎるかもしれませんが、グランプリラインのハンドルでも対応するものが発表してほしいです。こちらもテルフォードで直接聞いてみたいと思います。

Book 3, Article 11.1 – World Archery

http://www.worldarchery.org/Portals/1/Documents/Rules/Interpretations/2013/Bk3_Art.11.1_Limb_Vibration_Dampening_Device.pdf

そして、さっそく世界アーチェリー連盟から、レポートが公表され、

「ブレースの状態(弓を張った状態)でダンパーが弦に触れないように調整すれば、このダンパーは公式試合で使用することができる」

という見解です。ブレース状態で弦がダンパーに触れていると、公式戦では失格になります。ご注意ください。

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そして、このレポートの中にエイミング時の見え方についての写真がありましたが…どうでしょうか。気にならない人はならないと思いますが、正直、自分はアッパー側のダンパーが、若干気になってしまいそうです。


ボウテックから新しいハイパワーモデルが2つ発表

本日、アメリカのアーチェリー展示会ATAショーで、ボウテック(BOWTECH)が2モデル、新型コンパウンドボウを発表しました。

事前発表の「ピュア・パワー」という言葉通り、2つともハイパワーモデルです。

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こちらが、カーボンハンドルのハイパワーモデルのカーボン・オーバードライブ(Carbon OverDrive)です。昨年の後半に発表されたカーボンナイトと比較すると、ハイトが7インチから6.5インチに下がり、その分、矢速が7fps向上、342fpsに。これまで最速のカーボンボウだったカーボンスパイダー・ターボを追い抜きました。

対応するドローレングスは25-30インチになり、カーボンナイトが26.5-30.5インチ、カーボンローズが22.5-27インチ、3つのカーボンモデルで、ほぼすべてのアーチャーのドローレングスにフィットします。

重さはカーボンナイトよりも、45g(0.1ポンド)重い、1,495gで、ホイットのカーボンスパイダーよりも、220g軽いです。

ハンドルはカーボンナイト/カーボンローズ/カーボンオーバードライブで共通です。ボウテックでは100万射のテスト、的方向から800ポンドの圧力をかけても、歪まない高性能のカーボンハンドルです。

rpm360次に、アルミハンドルのRPM360では、ボウテック最速のインサニティCPXよりも5fps速い360fpsに達しました。マシューズとPSEはすでに360fpsのモデルがありますが、いずれもブレースハイト5インチと5.25インチで、どちらも取り扱いが難しいですが、RPMでは取扱いしやすいブレースハイト6インチで360fpsのスピードをたたき出します。

どちらもまだ卸価格の連絡が来ていませんが、例年の流れからして2月に出荷開始です。RPM360は在庫の予定はないです。カーボンオーバードライブは、テルフォードの展示会で確認してから、即納モデルとして在庫するか決めます。