キネティック(KINETIC)の第三世代モデル、90点、いいですね。


キネティック(KINETIC)の第三世代モデルのソヴレン(SOVREN)がテスト入荷しました。いいハンドルですね。メーカーの将来に期待できます。現在6061の黒のみ在庫していますが、今後増やしていく予定です。また、現在、3万円台でもっもとお勧めできるハンドルとしてフォージドをセレトクしていますが、実績を重視する方は今後もフォージドをお勧めしますが、新デザインでお勧めできるとしたら間違いなくこれです。

まず、キネティックですが、2016年ごろに初めて登場したメーカーです。第一世代はHaloなどの鋳造低価格モデルというラインナップでした。まぁ、設計などを語る価格帯ではありませんが、塗装の品質が同価格帯では非常に高かったことを覚えています。

第二世代として独自に設計したスタイライズド(STYLIZED)を2018年に発表します。デザインはなかなか好評でしたが、オリジナル設計のリムボルトの形状が干渉し、リムによってはポンド調整幅が2回転ほどしかないのが問題になり、生産が終了しました。短命でちょっと残念なハンドルでしたね。

キネティック(KINETIC)のスタイライズド(STYLIZED)ハンドルが入荷しました。

2016年、2018年からの2020年にいよいよ独自設計で、かつ、他社のリムにもぴったりとフィットするハンドルが発表されました。

まずは、このリムポケットは私としては現状ベストな設計だと思います。1つは閉鎖型になっているので、一度ハメたリムが、抜けることはまずありません。安全です。

もしもの時のためのストリンガーの使い方

そして、さらにリムポケットの可動部がリムと接する設計になっています。これはどういうことかというと、メーカーがリムをブレースしたまま、センター調整できると言っているハンドルがありますが、個人的にはこのタイプでしかやりません。リムがハンドルと接しているタイプのハンドルで、リムをセンター調整をすると、リムとハンドルがすれるので、コーティングが剥がれたり、傷がつく可能性がありますのでお勧めできません。

しかし、このタイプであれば、リムとハンドルは接せず、センター調整パーツと一緒に動くので、傷がつく心配はなくなります。3万円台でこのタイプのリムポケットを備えているハンドルはないかと思います。

順番最後にしようと思っていましたが、リムポケットの話なので。100点といってもいいかなと思っていましたが、一点問題が。リムボルトとリムが接する限界(ポンドを下げるときの限界点)がこのあたりなのですが、ちょうど見えません(-_-;)非常に確認しずらいです。次世代モデルでは改善してほしいところで、90点とさせていただきました。



ハンドル全体としての特徴は、やはりこの厚みでしょう。写真はAL1との比較です。もっとも分厚いところでは、AL1が57mmに対して、ソヴレンでは75mmもあります。ハンドルの両端に重量と厚みを持たせることで、ねじれる方向の振動を減らし、ハンドルがより素直な挙動になることが期待されます。ホイットが上位モデルで近年取り入れていますが、3万円台でこの設計も今のハンドルが初めてではないでしょうか。

前回の反省を踏まえて、このハンドルではしっかりと4回転調整できるようにしたと言われました。こちらでテストした限りでは、間違いなく4回転は調整できますが、すべてのリムをテストしたわけではないので、商品説明では3回転半と表記しておきます。

また、ユニークな選択肢として、ハンドルの素材を6061合金と7075合金が選択できます。価格と重さが異なりますが、基本的には実質ポンドを基準に選ぶと良いと思います。35ポンドくらいまでは6061、45ポンド以上は7075、35-45ポンドはどちらでもよいかと思います。

・3万円台(6061)
・安全なリムポケット
・ブレースしたままのセンター調整が可能
・ハンドルの挙動を改善するデザイン
・ハンドルの素材を選択可

とお勧めできるポイントは多数です。いいハンドルですよ!!

KINETIC SOVREN ハンドル


価格と性能がちょうどよいアバロンのスコープサイトピン、いいですよ。

最近はやりの…名前ないと思いますが、ロングファイバーグルグルサイトピンをアバロンが発表しました。コンパクトに長いファイバーを収納し、ファイバーの明るさはほぼファイバーの長さに比例するので、明るいドットを提供してくれます。近いところでは、アクセルのものがありますが、非常に高性能で、いろいろと設定ができ、その分価格も高くなっています。

それに対して、機能を省いた(内径は調整できます)分、ググっと価格を安くした(現時点で2800円)のが、アバロンのスコープサイトピンです。

個人的にも非常に、価格と性能のバランスが良いと思います。実物見ると5000円程度でも納得できるものです。プロショップでも非常に人気で、初期生産分のメーカー在庫はほぼ完売しています。弊社には12個入荷しましたが、次回入荷は未定ですので、今年にほしい方はお早めに。

AVALON スコープサイトピン


ホイット2020届きました。

明日の出社までには500万アクセス達成しそうです。ありがとうございます!

さて、ホイットの2020モデル、実物届いたので、カタログに書かれていない気になったポイントを調べてみました。まずは、ベアボウのライザーウェイトを装着した時点でセンターブッシングへの干渉ですが、B-stingerのウェイトがまさに調査にうってつけで、センターブッシングに直接ウェイトを装着する場合、30-31mmが限界です。33mm以上は装着できません。

ライザーウェイトの固定はこのようになっており、#1/#3/#4は取り外し可能ですが、少なくとも2点で固定したほうが良さそうなので、、取り外すのはどれか1つまでが良いと思います。

新しいストリングテンション調整を搭載したシステムでも、リムをねじる機能はありますが、昔と違い現在では初期状態ではワッシャーは装着されていません。調整用のプレートは付属しているので、搭載はしないものの、オプションとしては残しておいたということでしょう。

個人的に気になっていた点はすべて確認できたので、販売開始します。エクシードは大量に在庫ありますが、Formula-Xiは初期出荷在庫がほぼないです。次回入荷は9月終わりの予定です。

HOYT Formula-Xi ハンドル

HOYT Xceed ハンドル

HOYT リムポケットウェイト

HOYT ウェイトプレート


ホイットのハンドルは最速に合わせてあるのでご注意を。

(USA Archeryより – 自分で撮るの?? – リムボルトもう変えてるw)

このブログを書き始めて計12年となりましたが、現在497万回アクセス、10月には500万に達しそうです。いつも読んでいただき本当にありがとうございます。

日ごろから心がけていることは、客観的な記事を書くことです。某アーチェリーメディアは広告主に好意的な記事しか書きませんが、それはそれで仕方ないのかもしれませんが(私たちは広告なしで書いているので圧力は特にない)、それでお客様に正しい事実を伝えられるのでしょうか。ずっと書いていますので、良くないものはよくないと言わないと、次の年、メーカーが不具合対応した時に指摘できないのでは。物事には流れがあるのです。なぜ、そうなったのかを書くためには、前の年に客観的な記事がないと繋がりません。

さて、ホイットから新しく登場したストリングテンション調整が、どのような状況に役に立つのか、他のチューニングとどう違うのかは昨日の記事に書きましたが、昨年の2019年ラインについて、当時私は「謎」と書きました。その時の私の予想は、


タイトルには謎と書きましたが、正直、マーケットに出して、新しいシステムの評価を試して2020年(オリンピック)に向かう感じかなと感じています。なので、通常はホイットのリカーブ上位モデルは2年ごとの更新ですが、来年の2020年(19年秋発表)にも、フォーミュラーXを踏まえての何か出る気がします。


しかし、すべてのアーチャーが矢速のみを求めるものではなく、だからこそ、ウィンは6以上も競技用上位モデルをそろえていますが、矢速が速いというリムの一本勝負に最大手のホイットが打って出ます。なぜそんな必要がという疑問でいっぱいです。

と、2点について書きました。両方ともホイットは答えを出してきましたね。ハンドルに関しては、そのままズバリ予想が的中したと思います。しかし、リムの方に関しては、まさかの結果に。

ホイット2020、ストリングテンション調整はいつ使われるのか?

ホイット(HOYT)の2019年リカーブ、大改革ですが、謎も。

リムはホイットは「1種だけ」「矢速が速ければいいってものではない」と書きましたので、新しい性質の「リム」ができるものと予想していましたが、まさかの、ハンドル側を調整することで、リムにバリエーションを出すという機能でこの問題を解決するは全く思いませんでした。本当に感心しています。お客様にとってもメリットですし、私たちにとっても在庫・流通上、助かることになります。

さらに大事なことは、これはリムではなく、ハンドルに搭載された機能ということです。つまり、ホイットのハンドルを使用すれば、リムは他社のものでも3種類のクリッカーゾーンの感覚をチューニングで得ることができるということです。

ただし、注意していただきたいのは、このシステムはホイット史上最速のVelosリムに合わせて作られたもの、つまり、基本的には最速のリムを落とす(引きをスムース)方向にするものであるということです。ですので、基本的には他社のリムでも速さ重視の硬めのリムが合うと考えます。他のハンドルで矢速があまり出ないようなリムを、このハンドルのパフォーマンスポジションにつけたら、すごく性能が出るといった期待はしないほうがいいでしょう。

競合他社はどうするのか。ホイットは可動式のリムボルトを導入し、リムをねじるシステムを導入しました。が競合他社はどこも追随しませんでした。まぁ、結果を見ればその必要がなかったのでしょう。

しかし、このシステムは、発売されたばかりなので、断言はできませんが、安定性の面でだけ問題がなければ、多くのアーチャーに恩恵をもたらすシステムです(*)。同様なシステムが可能がどうかはわかりませんが(**)、同様にポンド調整、ブレースハイト以外の第三の方法でリムの性質を変更できる仕組みを、競合も考えるのではないかと思います。

*例えばリムをねじるシステムは、リムがねじれている人にしか恩恵はない。可動式リムボルトはリムから音が出る人にしか恩恵はない。
**このシステムがホイットの特許かわかるのは基本18か月後。

続く(ベアボウ編)


ホイット2020、ストリングテンション調整はいつ使われるのか?


昨日の記事の続きです。昨日はフォーミュラーXiを紹介しましたが、もう一つの競技用グランプリタイプのハンドル・エクシード(Xceed)ハンドルにも同様のストリングテンション調整システムが搭載されています。こちらも週末から販売を始める予定です。

ホイットの新しいシステムは面白いですね!


この新しいシステムは端的に言えば、リムの長さを変更することでリムの性質を変えるというものですが、問題はリムのどこを長くするかという点です。このシステムではリムの根元の最も厚みがある部分の長さを延長します。つまり、プレドロー段階ではほぼ曲がらず、テンションがかからない部分です。フルドロー(クリッカーゾーン)の近くなったときにのみテンションがかかり、その時には初めて大きくドローフォースに作用するので、クリッカーゾーンでの感覚のみ(厳密には多分違いますが)違いを生み出すというものです。

このシステムの登場によって、チューニングは3つ可能になります。一つは全体のエネルギーを調整し、ホールディングウェイトを変化させるリムボルトでの調整。グラフでいえば、グレーの面積に影響を与えます。つぎに、ブレースハイトの調整は主にグラフの長さ(パワーストローク)と、リムの初期状態を変更させるのでドローイング全体の感覚に変化を与えます。最後に、ストリングテンションの調整によって、赤で囲んだ部分のみ、ポンドやブレースハイトに大きな影響を与えることなく、クリッカーゾーンの引き心地を調整できます。

続く。


ホイット(HOYT) 2020年の新しいリムはGPが大幅な値上げ。


新しいホイットのハンドルについては続きの記事の構成が終わったところですが、いったん休憩して、完成させますので、まずはリムについて。

2020年も競技用リムとしてはVelosの1種類のみです。理由は次の記事で。新作としては安定した品質の840リム(記録では破損ゼロ)のリプレイスとして、インテグラ(Integra)リムが発表されました。代理店にはもう在庫が豊富にあるようで、販売開始します。価格ですが、840リムでは、フォーミュラータイプとGPタイプでは(弊社価格で)5000円以上の違いがありましたが、2020年の価格表ではGPタイプが値上げされ両方とも同じ価格に統一されました。それに伴い、フォーミュラータイプの方は840リムのリプレイスといっていいほぼ同じ価格ですが、GPタイプは1万円近くの値上げとなりました。ご理解ください。

最近、10月の増税に向けて価格の見直しをしているのですが、大手プロショップがうちの価格を参考にしているような??こちらのリム、さっそく大手さんでは昨日から56,160円(ポイント1%)で販売が始まっています(12月14時19分時点)が、弊社が価格を発表したら、変わるのかな(-_-;)まさか、発売してすぐ1万円以上の値下げはないと思うが。。

HOYT 2020 Integraリム – JPアーチェリー


ホイットの新しいシステムは面白いですね!


今日の朝にホイットの2020リカーブラインが発表されましたが、新しい「ストリングテンションテクノロジー(String Tension Technology)」はなかなか面白そうです。来週に届くので、詳細は届いてから測定して書きますが、まずは概要についておさらいしておきましょう。

近年、ホイットはなぜか2度(角度)もリムをねじるシステムや、音の対策として可動式のリムボルトを導入しましたが、多くのトップ選手、仕舞いには自社のカタログを飾るエリソン選手にすら、リムボルトをソリッドタイプに交換されてしまう事態に至りました。ホイットが近年そのような歓迎されない技術を採用した理由は、確実には分かるわけないのですが、個人的には、どんなもんだろうと新技術を投入しないと既存の選手がGMXのような完成されたハンドル(今年のワールドカップファイナル4位の選手もまだ使用)を使用し続け、消耗品のリムと違い、ハンドルの買い替え期間が延びるためだと推測します。

ホイット(HOYT)の2019年リカーブ、大改革ですが、謎も。

しかし、そのような状況に至り、2019年にはついに方向転換をし、競技用ハンドルはすべてソリッリムボルトに切り替え、大幅にハンドルの種類を削減し、新しいフォーミュラーXハンドルはインドアシリーズで4勝、ターゲットでも1位と3位を獲得しました。

ベガスシュート(ワールドシリーズファイナル)でもホイットが、惜しい。

面白いというか、設計にかかわるメインエンジニアが交代になったのかと思うくらいに、明らかな2019年に続き、2020年もかなり保守に、成功したハンドルのデザインをほぼそのままに(写真で見た限りでは同じ)、リムポケットの設計だけを変えて、Xiときました。しかも、Xモデルも新モデルで結果が出るまで当面は販売を続けるという、安全策に安全策で確実にオリンピックイヤーに結果を出そうとしています。

そして、新しく追加された機能は「ストリングテンションテクノロジー」と「ベアボウ対応」の2つです。ちょっと先にベアボウ始めてよかったです(笑)おかげでこの機能もそれなりに正しく説明できます。


ストリングテンションテクノロジー(笑)英語にすると凄そうです。どんな機能かといえば、ハンドルの実効的な長さを調整できるようにしたものです。日本のベテランアーチャーにとってはなじみがあるヤマハがかつて採用していた機能に極めて似ています。違いはヤマハがジオメトリーが変わることでリムのポンドも変わってしまっていたのに対して、今回ホイットが採用したシステムではリムボルトの位置を調整することで、ポンドを変えずにジオメトリーを変更でき、その時、ポンドは変わらないが、グリップに対してテンションがかかる角度(赤いライン)が変わることで感覚が変わることを、ストリングテンションという新しい概念として名付けています。

最適リム差し込み角度という謎の概念のはじまり。

上は以前書いた記事ですが、この概念が再度アーチェリー業界に戻ってきそうです。続きはまた明日。販売開始は今週末の予定です。


適正価格のディスクウェイトを本格的に販売開始します。

(Lancaster ArcheryのFBより)

近年リカーブでもコンパウンドで使用された来たディスクタイプのウェイトをセッティングで選択する流れがあります。ウェイトを多くつけても長くならないし、また、直近の14-16mmのスタビライザーではロッド直径に合わせたウェイト直径にすることが困難です。

しかし、これまで1/4″ねじのディスクウェイトはあまりにも馬鹿げたぼったくりな値段(*)で販売されていて、1/4″ねじ5つで1300円って…ウェイトも通常のものの倍の値付けがされています。そのために、弊社でお客様が要望された場合以外では取り扱いしてきませんでした。

*販売店の問題ではありません。ドインカーの卸価格がおかしいのです。


今回、アバロンが適正な価格で1/4″ねじ用のディスクウェイトの販売を開始したので、弊社でもディスクウェイトの販売を開始します。今まで価格の問題で導入をためらってきた方は是非ご検討ください。

AVALON ディスクウェイト


イタリアのビッグナミ(Bignami)も3.2mm径40トンカーボンシャフトの販売開始。

取り扱いの予定はありませんが、イタリアのビッグナミ(Bignami)も3.2mm径40トンカーボンシャフトの取り扱いを、Cross-Xというブランドとして販売を開始しました。

9月に登場したスカイロンがヨーロッパでは大変な売れ行きになっています。大きなトラブルもなく、今後ますます拡大していくと思いますが、このブランドは現状SSAという代理店が管理しているので、他の代理店はスカイロンのシャフトを販売できません。そこで、今度はイタリアの大手代理店Bignamiが自社管理のブランドCross-Xを立ち上げて、同様のコンセプトのシャフトを販売することとなったようです。

このシャフトはまだアメリカでは販売されていないようですが、売れた分メーカーには利益が出ているはずなので、今後、この利益をどう再投資して、新しい技術をシャフトに導入していくのかが気になるところです。イーストンも多くのカーボンシャフトはアメリカでは製造していない状況ですので、今後、ますます差別化は難しくなっていくのでしょうか。

Cross-X Arrow catalog first edition – ISSUU


ホイットの新しいプロシリーズリムアライメントシステム。

新しいフォーミュラーXハンドル届きました。発表当時にも評価は難しいと書きましたが、実物見ても評価は難しいです。

評価できるのはリムボルト。これまでのボルト式のリムボルト(エリソン選手どが使用)、その後、騒音対策として導入された可動式、かつ、リムとボルトとの摩擦を低減するためにボルト裏にテフロンを貼ったボルト、安定性を高めるために導入されたコレット式と来ましたが、新しいものはテフロンを排して、リムとボルトとの摩擦を出し、もともとのソリッドタイプのボルトをコレット式にしたものです。

つまり、一週回って、これまでの”改良”とされたものをほぼ排して、コレット式のみ引き継いだということになります。また、リムボルトが装着されるハンドル側もかなり分厚く設計されていて、リムボルトの安定性という面での心配はなくなったと考えます。


しかし、今回はリムが装着されるベースも全面的に刷新されています。リムポケット全体が小さくなり(写真の通りぎりぎり)、シム式から、ウィンのようなねじ式になり、リムとの接点が点(●)から面(■)になり、その2点間の距離も2mmほど広げられました。悪い変更ではないと思います。

ただ、これまでのホイットのダボ(Dowel)では、リムと接する面の角度の調節をダボを回すことで調整できましたが、新しいシステムでは、あらかじめ設計された角度だけとなります。これはセッティングの幅を狭めることとなりますが、一方で、この仕組みを正しく理解せずに、正しく調整していないことによるパフォーマンスの低下を防ぐことになります。

リムポケット全体しては、良いと思いますが、逆に言うと、ウィンと差別化できるポイントも減りました。カーボンハンドのCXTでは最終的にリムポケットの精度を出すために、ハンドルを測定して金属のプレートを貼るという仕様ですが、これがそのまま、ただ、フォーミュラーXでは、その部分をユーザーが調整できるようにしたということでしょう。CXTで実績ある設計なので、問題はなくなったが個性が減ったのかなと。

そして、名前は同じプロシリーズリムアジャストメント…これは変えてほしかったです。プロシリーズ2とか、プロシリーズ+とか、区別してほしかったです。

今週販売始めます。