クアトロカーボンリム・初のメダルを獲得

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先週から販売を開始したホイットのクアトロカーボンリムがさっそく世界戦でメダルを獲得です。

17日にモロッコで行われたワールドカップのインドア第一戦(1st Stage)で、世界ランキング7位のリック選手が、HPX+F7リムからHPX+クアトロリムに乗り換え、インドアの世界戦初戦を制しました。

おめでとうございます。

また、XSサイズのクアトロリムの出荷が始まったそうです。来週にはまず、XS-38/XS-40の2ペアが届く予定です。


2013パラアーチェリー世界選手権・コンパウンド女子団体戦で日本が銅メダル獲得!

今月、1日から7日までタイ・バンコクで行われた「2013パラアーチェリー世界選手権」

この大会、コンパウンド女子団体戦において日本チームが3位となり、今大会日本勢では唯一のメダル、銅メダルを獲得しました!(金はロシア、銀はアメリカ)

選手の皆さま、おめでとうございます!!

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メンバーは・・・・・神谷千恵子選手、永野美穂選手、平沢奈古選手(アイウエオ順)

 

この時の銅メダルマッチが、YouTube・World Archery TVにてご覧いただけます。

当日は30度を超す暑さの中、選手の皆さんは緊張感を味わいつつも大会の雰囲気を楽しみながらメダル獲得へ向け全力で的にむかったそうです。

選手の一人、神谷千恵子さんによると・・・・・

『まったく調子が上がらず不安を抱えたまま大会をむかえ、一時は気持ちが滅入ったものの、東京から駆けつけてくれた友人やチームコーチ、また友人でもある他国の選手たちから多くの励ましの言葉をもらい、国の代表としてこの大会のシューティングラインに立つことが出来る喜びと沢山の感謝をかみしめながら矢を放ちました。メダルはそのご褒美です。』

と、喜びを語って頂きました。

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あらためて選手の皆さま、本当におめでとうございました!!そしてお疲れ様でした!!

*詳しい結果は大会公式サイトの結果ページをご覧ください。


第18回アジア・アーチェリー選手権大会にてすべて10点で優勝

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男子個人決勝は1:31:30あたりから始まります。

今週末、台湾で行われた第18回アジア・アーチェリー選手権大会にて、古川選手が決勝戦すべて10点という結果で、相手を制して優勝しました。雨の中、すごいパフォーマンスです。

そのほか、男子団体で銀メダル、女子団体で銅メダルを獲得しました!!

 


右うちでエイミングは左目で



ワールドカップ・ステージ3でサラ・ロペス(Sara LOPEZ)選手が15本150点の世界記録を樹立し、話題になりましたが、彼女の試合をチェックしていたら、団体で同じチームメイトのMaja Marcen選手のアンカーに目がくぎづけ。
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ドインカーの写真で分かるように、かなりユニークな場所にアンカーをしています。この位置ですと、右うち(RH)でも、おそらく左目で狙っています。コンパウンドは効率性が高いので、引き尺を稼ぐ必要がないから、このようにできるのでしょうか。
普通、教科書では右うちは右目で、左うちは左目で狙うように書かれていますが、全くその法則を無視しています。
当然、これはただの思い付きではなく、このアンカーをしている彼女は世界大会で結果も出しているので、評価すべきものです。興味深いアンカーのやり方だと思います。


ワールドカップ上海 田畑選手が銅メダル獲得!!

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昨日行われたワールドカップ上海で田畑選手がフルセットの試合を制し、銅メダルを獲得しました!!!
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右側が勝者・田畑選手の点数です。おめでとうございます!!


1:15秒あたりから準決勝の様子が収められています。1週間以内には、ブロンズマッチの試合の様子がアップされるはずです。


ワールドカップ上海が始まりました。

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ワールドカップ始まりましたね。今年は入って、初の世界のトップアーチャーが本気を出すシングルの試合(予選)です。
試合の動画はまだアップされていませんが、それぞれの選手が使用している道具は予想通りといったところかと思いますが、ハンドルは各種見ることができるものの、リムはほぼ、INNO EX シリーズ、F7、Veraの3つのリムで8割以上占めている印象です(正確に数えてはいません)。
フランジィーリはSkyアーチェリーのハンドルを使っていますね。さて、動画のアップを楽しみにしています。
写真はこちらで見ることができます。
World Archery » WorldCups » 2013 » Stage 1 – Shanghai (CHN)
http://www.archeryworldcup.org/UserFiles/Image/FITA_Photo_Gallery/WorldCups/WorldCup2013/01_Shanghai/index.html


2014年のワールドカップ第二戦はイングランドのテルフォードで

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以前に記事を書きましたが、世界選手権との兼ね合いで、来年のワールドカップの第二戦がイギリスに変更になりました。いろいろなメーカーに話を聞いた感じでは、みんなイギリスだと陸路で行くの難しくなるけど、何とか行くという感じでしたので、来年の今頃はアメリカのATAとイギリスのテルフォードという町に行くことになりました。
自分が忘れないためにも、ちょっとメモでした。

Telford to take over World Cup duties from Nimes!
http://www.archerygb.org/news/3187.php#.USIFC2eWOGg


Nimes 2013 / 世界インドア ステージ2 を見て


Nimes2013の会場で行われていたメーカー展示会に商談に、隣の体育館では、ワールドカップ・インドア2013 ステージ2が行われていました。
3時間くらいしか観戦する余裕はなかったのですが、道具屋という視点からの感想を少し。上のビデオがダイジェスト編になります。
まず、個人的に面白かったのは、ヨーロッパ(の北の方)では大人気でも、日本ではほとんどのプロショップで販売されていないスウィングVバーを使用している選手がリカーブの男子部門で優勝したことです。おめでとうございます。これを機会に検討されてはいかがでしょうか★
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写真は試合に勝った後にみんなのリクエストに応じて、弓を引くリカーブ男子優勝のROHRBERG選手。たまたま見つけて写真撮りました。
さて、リカーブの方では、特に目立った動きはありませんでした。価格でもわかるとおり、フォーミュラはRX/HPX/ION-Xの間では、特にどれが上位機種といった差はないので、ION-Xを使用している選手は特に多くありません。RX/HPXを使用していた選手の多くはそのままでした。
WIN&WINでは、韓国選手が新しいINNO MAXハンドルを使用して試合に出場しましたが、そのくらいです。確か、この時期は韓国選手はナショナルチームの最終選考をしている時期で、毎年ワールドカップのインドアには韓国のトップ選手は出場しません。アジア圏の選手(日本含め)も多くは出ていないので、リカーブではHOYTが目立ちましたが、そんな理由なので特に評価できる結果ではありません。
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それに比べ、HOYT…というよりもプロコンプ・エリートの圧勝だったのがコンパウンドでした。最後まで残っていた選手のほとんどはHOYTのプロコンプ・エリートを使用していて、ION-Xが新しく出ても、既存のユーザーはGMXやRXから乗り換えない選手が多かったリカーブに比べ、多くのHOYTユーザーがプロコンプ・エリートに早速乗り換えていました。
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今回のワールドカップでは3位にとどまったジェシー選手ですが、HOYTのブースでプロコンプ・エリートの設計について意見交換したところ、面白い話が聞けました。
プロコンプ・エリートはこれまでにないほどユーザー中心に、ユーザーの好みを取り入れた弓だということです。この弓は、弓単体の性能をテストして開発されたのではなく、近年のターゲット競技においてのスタビライザーセッティングでシューティングした状態を想定して開発したものだそうです。
流行りのセッティング(2つ上の写真のように、センターを長く・おもりを先端に多く、サイドは片側で重量を持たせて、重心は若干低めに)で使うのであれば、プロコンプ・エリートは圧倒的に優れているとのことでした。というよりも、そのスタビライザーセッティングで使うために開発されたようなものです。
逆に、自分のスタイルがあって、写真のようなセッティングにしていないなら、プロコンプ・エリートの特性を生かすことができないので、アルファ・エリートなどの既存のモデルの方がいいのではということでした。
当然・スタビライザーとのセットで使用するのが今の常識ですので、スタビライザーを使用した状態を想定して弓を開発するのはどのメーカーもしていることで、ベアボウで弓具テストするメーカーはありません。しかし、そのセッティングの具体的な中身までも想定して弓を開発するのというのは、かなり新しいやり方で、理に適っているものの挑戦的な設計方法です。
リカーブに例えれば「長めのエクステンダーに水平80度のVバーに上にアッパーを一つ付けて、センターにウェイト3つ、サイドにはダンパー1つずつというセッティングで一番性能を発揮すハンドル開発しました」ということで、ここまで想定して設計したモデルは初めて聞きましたし、逆にこのセッティングにしていないアーチャーの購買意欲を失わせる結果になるので、かなりの挑戦です。ただ、今回、ほとんどのトップアーチャーがこの最新モデルに移行したことを考えると、エンジニアの狙いは当たりだったと思います。
他メーカーの状態を考えると、2013年はプロコンプ・エリートの独走になる可能性が高いです。
マシューズの人もいたので、話ししましたが、「Apex7の優れた設計は色あせていない・今でも十分に通用する」とのことでした。その意見には全く同意しますが、この10年でスタビライザーのセッティングから使用する素材、または、カーボンブレードやSFエリートのように今までにない形状のスタビライザーまで登場しているので、進化したアクセサリーに合わせた再設計はあってもいいのではないかと思います。
弓単体ではなく、全体で高性能の弓を作りこんでいくという話をつなげて、もう一つ目立ったのが、CX(Carbon Express)の矢でした。今回、最終的に残った8選手のうち、2選手もがCXの矢(X-Buster)を使用していました。世界戦では、特に決勝に残るレベルの選手はイーストンを使っているのが一般的でしたが、その法則が、少しずつですが崩れつつあるように感じます。
引き金はイーストン自身かもしれません。内輪の話になりますが、イーストンは1年前にHOYTと流通システムを統合しました。もともとから、HOYTはイーストンの傘下のメーカーでしたが、より結びつきを強化しています。それに対抗してか、他のメーカーも特定の矢のメーカーとの結びつきを強化していて、その関係性の中で、(日本では)無名だったシャフトメーカーが急激に製造技術を向上させています。
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PSEはCX(Nano pro)との関係を強化し、マシューズはビクトリー・アーチェリー(VAP)との関係を強化、WIN&WINはカーボン・テック(McKinney II)との関係を強化しています。SFはスイスの・SKYARTから供給を受けていますし、今回会場では、カーボン・インパクトというメーカーがいました(フランスと関係が強いメーカーですが、具体的な話は聞く時間がありませんでした…すみません)。
Carbon Impact
http://www.carbonimpact.com/catalog.pdf

当店では、Nano ProとVAPはテストしましたが、自分の判断で、まだ本格的にイーストン以外のシャフトを販売することはしていませんが、大手アーチェリー製造メーカーとシャフトメーカーが関係を強化して、技術を高めあえば、近いうちにはこれらの4つのメーカーのどれかから、イーストンよりも高品質で、低価格のシャフトが登場する可能性はあると思います。実績でいうと、CX(世界選手権で2つメダル、今回のオリンピックで1つのメダル)が先頭ランナーでしょうか。
HOYTとイーストンの倉庫の統合はイーストンのアーチェリー部門のロジスティックの合理化がメインの目標だったと思いますが、その動きが意外なところに影響を与えている気がしました。
まぁ、そんなこと考えないで、素直な気持ちで見ても、面白い試合なので、ワールドカップのステージ2の動画楽しんでください。2月の7~10日はワールドカップ ステージ3が行われるラスベガスに行って来ます。いくつか新商品が発表される予定です。お楽しみに。