ちょっと進化したFFP187・・・No-PREP「FLEX 2」 

羽根貼りの際のリブ(ボンドを塗る面)の脱脂を不要にすることで、ベインの交換やリペアが手軽に行えるようになった「No-PREP(準備不要の意)」ベインを販売している「flex-fletch products(フレックスフレッチプロダクツ)」から、このノープレップをやや進化させたFFP187「FLEX2」の販売を開始しました。

現在は、白・黒・青・蛍光ピンクの4色だけですが、これに伴って“先代のノープレップ”は終了し、順次FLEX2に切り替えていきます。
見た目的には白以外は全く見分けがつきません。
その白はと言うと、これまで“やや緑色の要素”を感じるパリっとした白でしたが、FLEX2の白はオフホワイトに近い優しい白になりました。

FFP187 No-PREP“FLEX2”は店舗およびオンラインショップで販売中ですヽ(^o^)丿


低価格ハンドルのポンド制限の意味。

(Michael Songさんのフェイスブックより)

一部のハンドルではポンド制限が導入されていて、それ以上のポンドで使用する事は非常に危険です。ちょうどよい写真を見つけたので記事にしました。

こちらの写真は以前にジュラルミン合金で発生した破損です。

なぜ、低価格のハンドルにポンド制限があるのか?

実際は写真のようにジュラルミン合金であっても破損します。その違いは破損が一部のヒビで終わるか(この状態で2-3回練習しても問題は発生しいと思います)、ヒビが入って時点で一気に破損してしまうかです。どんなハンドルでも破損しないという保証はありませんが、低価格のハンドルで発生するこのような破損は非常に危険なため、ポンド制限が導入されているのです。

ご注意ください。


やればできる!中国メーカーのハンドルが4か月で銀メダル獲得。

本日、中国で行われている上海ワールドカップで、昨年12月に販売が開始したChaser ArcheryのPYTHONハンドルが女子リカーブ個人で銀メダルを獲得しました。私が知る限りでは、中国メーカーのハンドルが世界戦でメダルを獲得したのは初めてだと思います。

まぁ、多くのメーカーが中国の工場でハンドルを製造しているので、中国メーカーが台頭してくるのは時間の問題だと思ってはいましたが、ノーマークのメーカーが一気にメダルまで獲得してしまうのにはびっくりしました。

フェイスブックでも見る限りでは、中国のナショナルチームの関係者とロンドンオリンピックで銀メダルを獲得したFang Yutingさんと協力して、開発されたモデルのようです。

(ここからは私の私見)中国チームを見る限りでは、今でも多くのメンバーが2年前に製造を終えたGMXハンドルを使用しており、ちなみに、今大会男子優勝もGMXハンドルです。その設計をこのハンドルはほぼ踏襲しているようです。リムボルトの構造も、センター調整の仕組みもワッシャー式でGMXと同じです。可動部は徹底的に排除されています。選手からのGMXから移行するハンドルがないといった要望に応えているようです。

新しい中国のメーカーがちゃんとやってできたのです。しかも、開発から1年(最初の応力分析が昨年の2月)、昨年12月発売で、発売から4か月で世界大会でメダルです。

2020年までまだ2年もあります。ちゃんと正しいプロセスで進めれば、日本でもできるはずです。期待しています。


大室山でアーチェリー!

つい先日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって地形や地質が希少な「世界ジオパーク」に日本国内9例目に認定されたことで一躍注目を集めている静岡県の伊豆半島。
この伊豆半島ジオパークの目玉の一つ「大室山(伊東市)」にお邪魔してきました。



*3つ目の写真は待合に飾ってあったものです。

大室山は国の天然記念物に指定されている標高およそ580mの鉢伏型の山で伊東市のオフィシャルサイトによると「約4000年前に活動した伊豆半島最大の単性火山で、 底面の直径1kmの大型の臼型スコリア丘。山体はほぼ原型を留めており、山頂には直径250mの噴火口があります。北側の岩室山から流出した大量の溶岩流は、広大な先原の溶岩地形を形成し、城ケ崎地形を作り出しました。南斜面には側火口が1つあり、山体形成後にも活動があったことを示しています。」
*伊東市HPより引用

この大室山周辺を含む伊東市は年間およそ600万人以上にも及ぶ国内外からの観光客が1年を通して訪れます。
大室山は天然記念物と言う理由で歩いて登れる登山道が無いのが特長で、頂上へ上る為には登山リフトで登ります。

リフトにゆられる事約6分。到着した頂上は火口直径250m、周囲1キロ、深さ約50m。
傍らにある山頂テラスにはアクティビティーとしてアーチェリーが楽しめる受付があります。

今回お邪魔したのはこちらで提供されるレンタル弓を新たに更新する為、その納品と説明に訪れました。
打ち合わせの様子

受付窓口

弓を手にしたら、ここから噴火口跡の底まで下りていきます。
およそ2~30mは取れるスペースで、的は8的ゆったりと設置されています。


写真奥上にあるグレーの建物が山頂テラス、その右側の白い建物がつい最近、数億円かけて作り直された化粧室(お手洗い)です。

お手洗いから見下ろす火口跡含む景色が何とも言えない絶景です。

山頂はアーチェリーだけでなく、ここでしか味わえないグルメや絶景、お土産など盛りだくさんです。
おすすめは伊豆の農家で作られた果汁100%無添加ストレートみかんジュース。あちらこちらでそんなに販売されていない数量限定の幻のジュースです。
見つけたら是非一度飲んでみてください。

さて、大室山登山リフトのメインイベント?でもある下りのリフト。
北側面を下っていくのですが、天気の良い日はむちゃくちゃ遠くまで見通せるんです。
この日はあいにく午前中に台風レベルの暴風雨だったためその影響で遠くの景色や富士山がほぼ見えなかったのですが、それでもこの写真からその絶景の雰囲気がお分かりいただけるかと思います。

大室山登山リフト公式ホームページ

伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定の記念にぜひ訪れてみてください。ヽ(^o^)丿

 


猫の話と商品のレビュー。

神楽坂に住んでいる関係でプライベートでも知り合いの染谷さんが主演している「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」を見てきました。どんな映画かなと事前に調べたところ、評価が異常に低い(ヤフー映画で2.7)。

なぜだろかと、レビューを見てみると、どうやら空海とは名ばかりの映画のよう。

写真はツイッターで見つけた宣伝用のポスターの中国版と日本版。中国語での原題は、妖猫传(妖怪猫伝説)、英題は「Legend of the Demon Cat」。そう、これ猫の話です。実際にクロネコを飼っている人と一緒に行きましたが、最後泣いてました(笑)化け猫の映画としてみれば十分に面白いです。

評価が異常に低いのは日本国内での宣伝の仕方に問題があるのではないでしょうか。中身は同じものでは、お客様に何を期待させて買ってもらうか。それによって、その商品のお客様の評価も大きく変わるので、商品のどの部分を評価して、何を求めているお客様に買っていただくか、褒めりゃいいってものではないと改めて思いました。

正しく評価するのはいつも難しいです。。


【再放送/NHK総合】足で射る男!~アーチェリー マット・スタッツマン~

スケジュール出ました。19日深夜(20日の早朝?)、NHK総合で「足で射る男!~アーチェリー マット・スタッツマン~」が再放送されます。前回はBSでしたので、地上波初です。

NHK総合 11月20日(月曜日)午前0時10分~午前1時00分 「足で射る男!~アーチェリー マット・スタッツマン~」

マット・スタッツマン選手の凄さ・ユニークさを科学的に分析するという内容となっていて、一般アーチャーも得ることの多い内容ではないかと思います。

写真に写っているのはモーションキャプチャーですが、今回使用したのは1000fps以上で測定できるという高性能ののもので、矢にもテープ(測定箇所)を貼って、矢の飛びをキャプチャーするという工夫もしました。

私の方で担当者の方々と4度ミーティングして、東京工業大学の後輩川口にも協力をしてもらい、坂本が比較対象として実際の測定に参加し、山田がナレーションをしています。アーチェリーについての論文をいくつか書いている西薗秀嗣教授がデータ分析を行っています。

一般視聴者向けの番組ではあると思いますが、アーチャーの皆様が見ても違和感のない内容になっているかと思いますので、ぜひ、ご覧ください。


APAアーチェリーのユニークなアップグレードキット。

取り扱いはしていませんが、APAが2018年の新しい弓を発表しました。最速のキングコブラTF2は90ポンドで、137ft/lbsという信じられないようなパワーを持っています…何を狩るのに必要なのだろうか…。

*一般的なターゲットコンパウンドは70-80ft/lbs前後です。

1つ面白いというか、成功したら、今後は他社も出してきそうなのが、ボルトなどのアップグレードキットで、弓のパフォーマンスを向上させるというものです。振動を低減し、重さが半分になるそうです。

フルキットにどれだけの価値があるのかわかりませんが、リムボルトとカムのアクセルなどはチタンに変えたら効果がありそうな気もしますね。他のメーカーでも出してくれないかなーー


WIN&WINアーチェリーの2018年はNSリムのウッドコアバージョンです。

先ほどウィンのフェイスブックのページで2018年の新商品が公開されました。既存の商品の新色なども出ますが、メインは2017年のWIAWIS-NSリム(フォームコア)のウッドコアバシージョンとなります。ヨーロッパで公表するのはいつも通りですが(今回はイタリア)、いつもより早い発表となりました。出荷開始時期は発表されていませんが、毎年、翌年の春節あけくらいです。

他にはカーボン素材では、記憶が正しければ初めてのアジャスタブルVバーが追加されます。かなり高くなる気がしますが、耐久性があれば、面白い商品になるかと思います。このほかにも新商品があると聞いていますが、とりあえず発表されたのは以上です。毎年、発表から出荷までかなり時間があるウィンですが、ハンドルの新色のほうは塗装を変えるだけなので入荷早いかもしれません。


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