この記事は2014年6月28日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

BOWTECH FUELが入荷

Bowtech(ボウテック)からビギナー向けのコンパウンドボウ「FUEL(フューエル)」が届きました。
CM140628-125600005
この弓は・・・・
・アクセル間31.5インチ
・ブレースハイト:7インチ
・重さ:1,542gンチ

初心者から中・上級者まで広くお使いいただけるスペックとなっています。

JPアーチェリーでは初心者用と言う位置付でこれまで、ミッション/メナス、PSE/フィーバーVSと言う2モデルを販売しています。
これに新たにこの弓が加わります。

この弓の特徴は、引き尺が18インチから30インチまで0.5インチづつ調節ができ、そしてドローウエイトが14ポンドから70ポンドまでセッティングできる設計となっています。
ただし、設定した引き尺によってドローウエイトの調節範囲が決まっています。あらかじめご承知置き下さい。

たとえば、
最長30インチの引き尺に対しドローウエイトは31ポンドから70ポンド。
23インチの引き尺ではドローウエイトは20ポンドから65ポンド。
最短18インチの引き尺ではドローウエイトは14ポンドから54ポンド
と言う仕組みになります。
その他の引き尺/ポンドについての組み合わせ(セッティング)は下の表をご覧ください。
【引き尺/ポスト番号・ドローウエイト相関表】
CM140628-125000012

ちなみに既に販売されている、ミッション/メナスは17インチから30インチまでの引き尺調整幅ですが、1インチ刻みのセッティングになります。0.5インチ刻みではありません。
また、リムは1種類のみで16ポンドから52ポンドまで。
引き尺によって設定ポンド範囲が変わってくるのは今回のFUELと同じ仕組みです。
そして、PSE/フィーバーVSは11.5インチから29インチまでで、0.5インチ刻み。リム(ポンド)は29ポンド/40ポンド/50ポンド/60ポンドと4種類の展開で、ポンドの調整幅はそれぞれのピークポンドから約10ポンドダウン程度となっています。

つまり、Bowtech「FUEL」はそれぞれの良い点を備えた初心者~中・上級者向けの1台となります。

カムは、バイナリーカム。ドローストップはケーブルストップ式です。

調整はカムに張り付いているモジュール位置を3か所のネジで留めて変更します。
矢印のネジは設定するポジションに応じて適宜良い箇所でネジを留めてください。
CM140628-125537004

ちなみの下の写真で指す2番ポジションは「29インチ」
CM140628-125050001
それぞれ黄色の矢印を合わせてください。
そして7番ポジションですと「24インチ」と言う事になります。

CM140628-123950001

次にポンド調節ですが、先述しました通り、引き尺設定によってポンドの設定範囲が変わります。
上の表を見てもらいますと、26インチ(5番ポスト位置)の設定でしたらポンドは24ポンドから69ポンドですね。
上下のリムボルトを必ず同じ数の回転数で締め緩めを行って下さい。
限界は一番締めこんだ状態から14回転以内を守って下さい。
下の写真ではリムボルトの「のぞき穴」の写真です。この穴から締め緩めをしたリムボルトの様子を確認してください。
CM140628-124429003

この状態はNGです。
CM140628-124346002

また、ゆるめたリムボルトのシャフトには白線が引いてあるのでこれも目安にしてください。
CM140628-124553004

グリップはオーソドックスな形状で、接触面はフラットな設計となっています。
CM140628-125502002
CM140628-125518003

比較的低価格で、幅広い調整範囲、使い手を選ばない設計とデザインは多くの方に受け入れられるでしょうねヽ(^o^)丿

Bowtech「FUEL」は店舗およびあちぇ屋CPにて発売中です。


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Yamada

山田ヒロ - JPアーチェリープロショップ店長。主にコンパウンドを担当。元日本記録(コンパウンド70mW)保持者。 連絡先 cp_jp@archery-shop.jp
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9 thoughts on “BOWTECH FUELが入荷

  1. 質問させていただきます。
    コンパウンドで使用する矢で
    X10とプロツアーで悩んでいますが、
    それぞれの特徴を教えていただきたいです。
    またベインはGASプロのような羽根と
    Vマックスやフレックスフレッチのような羽根との
    違いを教えてください。
    よろしくお願いします。

  2. >コンパウンドで使用する矢でX10とプロツアーで悩んでいますが、

    X10プロツアーでよいと思います。違いはシャフト後方の硬さですが、通常(現行のリリーサーリリース)のコンパウンドアーチャーでX10の方がよいケースはないと思います。
    何で悩んでいるのでしょうか。

    >またベインはGASプロのような羽根と
    >Vマックスやフレックスフレッチのような羽根との
    >違いを教えてください。

    性能の違い(回転数)よりもメンテナンス性を重視して選択する人が多いように思います。
    GASプロのようなフィルムベインでも性能的には何ら問題ありませんが、
    コンパウンドはリカーブよりも短い50mで、かつ、リカーブよりもグルーピングするので、
    フィルムベインの場合。、ゴムベインよりも頻繁にメンテナンス(張替えなど)が必要となります。

    ですので、X10プロツアー(のような後方が柔らかくないシャフト)にゴムベインというのが最も一般的なコンパウンド用の矢で、
    あとは、お客様の個人的な事情、好みによって、変わってきます。

  3. 解答ありがとうございます。
    参考にさせていただきます。

    またコンパウンドは一番しめた状態が一番性能を発揮すると聞いたのですが、緩めると精度は落ちるのでしょうか。

  4. >またコンパウンドは一番しめた状態が一番性能を発揮すると聞いたのですが、緩めると精度は落ちるのでしょうか。

    精度が落ちるという話は聞いたことがないですが、締め切った状態の方が2点でリムを固定するので、音は大人しくなるかもしれません。

    締めている状態とそうでない状態の大きな違いは、弓の効率性(引くときに使ったエネルギーの何%が矢に伝わるか)で、メーカーのエンジニアによると1%程度の違いで出るそうです。ただ、もともとコンパウンドはパワーがあり、距離も50mですので、”締めきる”ことにはそこまでこだわることはないと思います。”あまり緩めすぎると効率が落ちる”程度で理解していただければおおむね間違いないと思います。

  5. 質問です。
    R.A.K.パッケージでの取り寄せはできますか?
    可能な場合、届くまでの時間や価格はどの程度でしょうか。
    また、各部品の調整は平均的な状態で送られてくるのか、店頭で本人に合わせないと販売できないのかなど、どのような扱いになっているのか教えてください。

  6. >R.A.K.パッケージでの取り寄せはできますか?

    プラス6800円です。

    >可能な場合、届くまでの時間や価格はどの程度でしょうか。

    通常は1週間ですが、現在アメリカで世界的な展示会ATAショーが行われている関係で、メーカーは1月12日以降から営業開始のところが多いです。
    なので、今注文するのであれば、2週間程度になります。

    >また、各部品の調整は平均的な状態で送られてくるのか、
    >店頭で本人に合わせないと販売できないのかなど、どのような扱いになっているのか教えてください。

    平均的な状態というのがよくわかりませんが、注文いただきましたら、電話、または、メールで聞き取りさせていただきます。
    それに合わせて、無償で引き尺の調整とポンド調整を行っています。

    後はピープを同時に注文いただき装着して発送することが多いようです(ピープの装着はボウプレスが必要なことが多い)。
    それ以外のパーツの装着は簡単です。

  7. ちょっと変な質問をしてしまったようですみません。
    本人の体に直接合わせて貰わなくても通信販売できるという事は分かりました。
    関係する会社が通常の営業状態になるまで、しばらく日数がある可能性が高いという事なので、しばらくメールなどで相談しながら品物を選んでいきたいと思います。
    お返事ありがとうございました。

  8. >本人の体に直接合わせて貰わなくても通信販売できるという事は分かりました。

    申し訳ございませんが、お客さまがどのレベルの話をしているのかわかりません。
    「合わせてもらう」というのが、基本的なセッティングという意味で、
    ショップで合わせてもらえないと自分ではできないレベルの話であれば販売できない可能性が高いです。

    そうではなく、「合わせてもらう」が例えばプロショップでのドローレングス測定という意味であれば、
    FUELではありませんが(このモデルではドローレングスからチューニングできる)、スパイラルPROのようなドローレングス固定発注が必要なモデルで、
    お客様のほうで提供していただいたデータだけで発注は可能です。

  9. 度々説明していただいて済みません。
    コンパウンドボウは全くの初心者ですが、弓の力が加わっていない部品の取り付けと調整、ドローレングスやドローウェイトの調整は手順通りであれば安全に行える物と理解しているつもりです。
    実際に作業した経験はありませんが。
    心配していたのは先に書かれた通り、プレスしないと取り付けも調整もできないピープサイトやダンパーの類ですかね。
    無理に取り付けようとしたら危険なので、もしかしたら通販できない品物になるのかも?と思った次第です。
    いずれにしても、すぐには手配できないとの事ですし、本当に問題ないかどうかは担当者とじっくり相談して判断してもらいますので、心配事は抱えずATAショーの方に専念してもらえればと思います。
    ご多忙の所、どうもありがとうございました。

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