ボウテック(Bowtech)からカーボンハンドルの4世代目、Carbon Zion が登場。

昨日、ボウテックから4モデルが新規に発表されましたが、ターゲットに適しているものとしては、市場で最軽量1,495g(3.3lbs)のカーボンハンドル Carbon Zionでしょうか。

登場以来、ボウテックは基本的にはハンドルのデザインは大きく変更せずに、機能の向上に努めてきました。3世代目では下部にダンパーを搭載し、今度のZionではドローイングの感覚を2段階調整できるフリップディスクシステムから、3段階調整のパワーシフトシステムの搭載に変更されました。

出荷は12月を予定しています。

Bowtech Carbon Zion – JPアーチェリー


老舗スタビライザーメーカーのドインカーが製造を終了へ。

ドインカー(Doinker)社、自分がアーチェリーを始めた時には、ダンパーと言えばドインカーくらいしか選択肢がなく、いくつかの分野で独占的なシェアがありましたが、スタビライザーの生産を終了したという連絡がありました。上記のドインカーのホームページ通り、ダンパー、Vバー、ウェイトなどのアクセサリー類は製造を継続しているようです。

あまりコロナといは関係ないという印象です。昨年末から製造に遅延が発生していて、弊社では(アメリカでは)コロナ前の2月に発注した分がまだ納品されていないという状態です。

今でもトップ選手で使用している人も多いし、販売している側としても性能に問題があったわけではないです。HEROの発売当初の値段(のちに大幅に値下げ)だったり、いろいろと製造ではなく経営戦略に問題があったのかなという印象です。

納品されないと弊社としても販売のしようがないので、トラブルを解決して、いつか、再度、高性能のスタビライザーの製造に挑戦していただきたいですね。

コンパウンドのスタビライザーのDoinker プラチナムHi Mod ショートの12インチ、リカーブではアパンシーのサイドロッドとエクステンダーがいくつか在庫があります。大幅に値下げして売り切ります。よろしくお願いします。


PSEからもコスパの良いターゲットモデルが Lazer!

前のどれかの記事で書いたと思いますが、PSEは2021年は順次出荷が始まる新モデルを発表していく形式に移行しています。昨日、新しくコスパの良い(定価799USD)ターゲットモデル・レーザー(Lazer)が発表されました。

先日のアメリカのトップシューターが集まる試合でも10万円きっかりのスープラ(Supra)が優勝しましたが、低価格モデルでも十分世界で戦えるものが多くのメーカーから出ています。

コロナを抱えてるの2021年のメーカーはどうするのかという話を先日、某アーチェリーメーカー関係者としましたが、”趣味を”という戦略の流れができつつあるという話でした。

まぁ、そもそもアーチェリーが趣味のジャンルなのでしょうが、そうではなく、試合がなく、トップアーチャーが高価格な競技用モデルを使用して、輝かしい実績を残していく姿がない中で、新歓やイベントなどで新しくアーチャー人口を増やす手立てもない中で、その価格帯を耕すのではなく、低価格でも魅力的なモデルを出していくことで、リカーブアーチャーにコンパウンドに手を出してもらったり、コンパウンドアーチャーにベアボウに挑戦してもらったり、ベアボウアーチャーに新しくできたカテゴリーのターゲットに挑戦してもらったりと、本気でやっている種目とは別に、すでにアーチェリーをやっているところを掘り起こすのもよいのではないかという話でした。

既存のユーザーの掘り起こし。みんな2021年は我慢の年だと思っているようです。

さて、新しいPSEのレーザー(Lazer)は中国のSANLIDAとも十分に競争できる価格ですが、スペックは結構本気です。アクセル間は37インチでドローレングスは24-30.5インチに対応、75%レットオフで、矢速は323(IBO)と競技用として十分な値です。出荷開始時期はまだ決まっていません。

ちなみに今週末にはPSE 2021年のCitationの入荷があります。週末には川崎店でご覧いただけます。


Gator Cup 2020 写真集

USA Archeryより

今年はほとんどすべての国際大会がキャンセルになり、競技している動画や写真から、今のトップアーチャーたちのセッティングの傾向を分析することがほとんどできずにいますが、アメリカで今週末に行われているGator Cupの写真が大量にUAS Archeryのサイトにアップされています。エリソン選手が珍しくフォーミュラータイプではなく、グランプリ規格の弓を使っていますね。

こちらで確認できます。

アウトドアシーズンはもう終わり、次は11月の21-22日のワールドカップインドアです。

このTシャツがめっちゃ気になります。何の大会ででしょうか? ご存知の方いましたら教えてください。

以前にイーストンがいくつかの売れ筋のシャフトの製造を終了したとお伝えしましたが、A/C/Gに関しては、代理店在庫が結構なスピードで減ってきているので、近いうちに手配できなくなりそうです。それ以外のシャフトは今年いっぱいは大丈夫そうです。


ホイット(HOYT)の2021年リカーブは製造ラインの合理化ですが、ハンドルは?

ホイット(HOYT)からは最上位ラインの変更がないことは聞いていましたが、リカーブ側でも新しいコストパフォーマンスの良いハンドル、Arcos(アルコス)が発表されました。10月から既存のアレーロハンドル(生産終了)の値下げのニュースが届いていましたが、今年は、私の記憶では初めて、かわる新商品が発表されるまで、アレーロが生産終了となることを顧客に発表してはいけないというかん口令が引かれました。

ホイットの2021年ライン全体に言えることですが、低価格ラインの発表と製造ラインの合理化がテーマとなっています。ホイットは大きなメーカーで、ほとんどを自分たちで行っていますが、カーボンハンドルの製造(2013年時点で確認)とターゲットモデルハンドルのアルマイト塗装だけは外注となっています。

コロナ禍では売り上げも落ちているので、特に問題があったとは聞いていませんが、通常時で販売量が急増した時には外注工程であるアルマイト塗装が追いつかず、納品が遅れることは4-5年に1度はある感じです。

そのため、2021年のホイットの新規モデルはすべてアルマイトを採用せず、自社で加工出来るパウダーコート塗装を採用し、かつ、その分価格を引き下げて、コロナ禍においてはお買い求め安い価格設定となりました。よい選択だと思います。

まぁ、なんでこんなことを書いたかと言えば、GMXが生産終了となり、そこからアレーロなどの同じ系統の設計のハンドルが登場し、価格と性能のバランスによって、それなりの販売量となっていますが、それを生産終了にして、また、同じ系統のアルコスが再登場した理由としては、新商品を評価する側としては塗装の変更以外の価値(理由)が見出せませんでした。

スペックとしては安定したリムボルト、近年ホイットが全モデルで採用しているグリップ、シンプルで安定したクリッカープレート・プランジャーシステム、ほぼ変わらぬ重さ1338g(アレーロは1,315g)、GMX、それ以前のGM(ゴールドメダリスト)などから引き継ぐEarl Hoytジオメトリ―。

まだ、実物見ていませんが、見慣れたスペックで、アルマイト塗装に思い入れがない限りでは、きわめて正統派のリカーブハンドルでしょう。5万円以下で手に入るので、いいと思います。

一方で新しく発表されたXAKTハンドル・リムシリーズは評価が難しいというか…ハンドルは1,079gと相当軽量です。価格はアルコス(Arcos)より1万円ほどしか安くなっていません。リムもカーボン/ウッドリムとしか発表されておらず、売る気があるのか…で、価格は3万円台に乗ると思います。比較として、小売で11,000円/15,800円のKAPのウィンストームシリーズと比べてみましたが、Xaktシリーズの価格は2.5倍くらいになると思いますが、2.5倍お勧めできる要素が正直思いつきません。お勧めしません。

当然の事ですが、以上のことは日本の事情にすぎず、世界にはホイットからの供給しかない地域や、KAP/WNSなどの低価格で高品質の商品の供給がされていない地域は多くあります。また、サプライの問題で、KAP/WNSなどは日本にはかなり安い送料で届き、アメリカ(HOYT)の商品には相当分の送料が価格に加算されますが、アメリカに近いメキシコやカナダであれば、事情は逆転します。

ですので、Xakt(イグザクト*)シリーズは日本のような地域ではなく、ドメスティックな戦略モデルだと判断しています。価格はつけますが、取り寄せとします。また、リムの方は上限で38ポンドまでしか製造されないのでご注意ください。

*なんか聞いたことあるなと思った調べたらホイットのグリップにも使用されている名称でした(X-Actグリップ)。

どちらもアルタス(Altus)と同じ11月中旬の入荷予定です。


ホイット(HOYT)のコンパウンドはかなりいい感じで、コスパの良い・アルタス(Altus)

移転の関係で紹介が1日遅れましたが、ホイット(HOYT)より2021年ラインが発表され、コンパウンドでは、コストパフォーマンスの良いアルタス(Altus)が発表され、11月の初旬に出荷開始です。

個人的に非常に満足です(笑)

一つ目は価格です。まだ販売価格は決めていませんが、卸価格から判断し、おおよそ、現在のインビクタよりは2万円ほどは安くできます。マシューズでいえばコンクエスト4、PSEでのSupraシリーズ、エリートのビクトリーXのように、長い間ホイットに対して、最上位モデルの価格が高いのは当然として、その下により低価格で、かつ、世界大会レベルで結果を残せるようなコストパフォーマンスの良い弓を設定してほしいと要望してきましたが、やっと答えていただきまました(うちからの要望だけではないのは明白ですが)。

フェイスブックでは、さっそく世界ランキング8位のToja Ellison選手が使用すると宣言しています。フランスのDELOCHE選手もさっそくセッティングして、レビューしています。これで実績ができれば、ホイットでも10万円前半でトップレベルで戦える弓が揃うようになります。

PJ’s Archery Youtube チャンネルより

昨年、インビクタが出た時に、十分に高性能でよい弓であることは大前提として、しかし、前モデルのプリベイルも十分に高性能で、そこからの進化・差別化に乏しいので、ホイットユーザーのプリベイルからの買い替え需要はあまり見込めないのではという話を担当にあげました。同様にプリベイルに興味を持たなかった他メーカーのユーザーに、インビクタで新たに注目してもらうのも難しいと思います。

その後、コロナが来たことによって、本当にそうだったのか、どれだけのユーザーが買い換えたのか、弊社のデータであっても、検証のしようがなくなってしまいましたが、プリベイル・インビクタの設計から大きく差別化された、シンプルで手に入れやすい弓が出てきたことはとても評価したいと思います。これなら、今までホイットに興味を持てなかったユーザーにもアプローチできると思います。

アクセル間は38インチですべて新色です。パウダーコート仕上げになっています。カムはインビクタと同じDCXとSVXから選択できます。矢速は37インチモデルのインビクタより2fps遅いですが、アクセル間が1インチ長いことを考えれば、システム全体の性能(効率性)はほぼ同等でしょう。

詳細のテクノロジーはインビクタとあまり変わりませんが、先日、マシューズが採用したIntegrate Mounting Systemをホイットも採用しました。現状、3万円台の対応レストしかないので、すぐに普及するとは思いませんが、今後、他にメーカーから手に入れやすい価格帯のものが出れば、アイデアとしては優秀だと思います(Spot hoggのSwapシステムでも十分な気がしますが )。

いままでのホイットらしさと、新たに良いコストパフォーマンスのアルタス(Altus)にぜひ注目してみてください。

なお、出荷はすでに始まっており、11月中旬の入荷を予定しています。この記事書いている間に諸々の質問の回答があり、販売価格決まりました。

HOYT Altus 38 - JPアーチェリー


初公開?? バックヤード(通販部門)の引っ越し完了しました。店舗は7日に。

リム・シャフトなど
スタビライザー・アクセサリーなど

昨日に通販部門の引っ越しを完了し、発送作業を再開しました。明日まで引っ越しに伴う遅れを挽回したいと思います。店舗に関してはまだ完了していません。7日の店舗再開に向けて準備を進めてまいります。通勤が長くなりましたが、乗継の新宿も品川も大きい駅で広々としていて、快適です。

ホイットの新商品などこの後紹介していきたいと思います。

ボウテック(Bowtech)も間もなく新商品を発表します。