ホイットの新しいプロシリーズリムアライメントシステム。

新しいフォーミュラーXハンドル届きました。発表当時にも評価は難しいと書きましたが、実物見ても評価は難しいです。

評価できるのはリムボルト。これまでのボルト式のリムボルト(エリソン選手どが使用)、その後、騒音対策として導入された可動式、かつ、リムとボルトとの摩擦を低減するためにボルト裏にテフロンを貼ったボルト、安定性を高めるために導入されたコレット式と来ましたが、新しいものはテフロンを排して、リムとボルトとの摩擦を出し、もともとのソリッドタイプのボルトをコレット式にしたものです。

つまり、一週回って、これまでの”改良”とされたものをほぼ排して、コレット式のみ引き継いだということになります。また、リムボルトが装着されるハンドル側もかなり分厚く設計されていて、リムボルトの安定性という面での心配はなくなったと考えます。


しかし、今回はリムが装着されるベースも全面的に刷新されています。リムポケット全体が小さくなり(写真の通りぎりぎり)、シム式から、ウィンのようなねじ式になり、リムとの接点が点(●)から面(■)になり、その2点間の距離も2mmほど広げられました。悪い変更ではないと思います。

ただ、これまでのホイットのダボ(Dowel)では、リムと接する面の角度の調節をダボを回すことで調整できましたが、新しいシステムでは、あらかじめ設計された角度だけとなります。これはセッティングの幅を狭めることとなりますが、一方で、この仕組みを正しく理解せずに、正しく調整していないことによるパフォーマンスの低下を防ぐことになります。

リムポケット全体しては、良いと思いますが、逆に言うと、ウィンと差別化できるポイントも減りました。カーボンハンドのCXTでは最終的にリムポケットの精度を出すために、ハンドルを測定して金属のプレートを貼るという仕様ですが、これがそのまま、ただ、フォーミュラーXでは、その部分をユーザーが調整できるようにしたということでしょう。CXTで実績ある設計なので、問題はなくなったが個性が減ったのかなと。

そして、名前は同じプロシリーズリムアジャストメント…これは変えてほしかったです。プロシリーズ2とか、プロシリーズ+とか、区別してほしかったです。

今週販売始めます。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

6 thoughts on “ホイットの新しいプロシリーズリムアライメントシステム。

  1. リムボルトに関して、一周回ってというか、アバロンやレイディアンの時代に戻ったといような感じですね。。。
    総じて『昔は良かった』みたいな。

  2. 質問失礼します。

    新設計のダブテイルアジャストメントシステムは、従来のリムアジャストメントデュエルについていたリムのねじれを解消(ハンドル側でリムの接地面の高さを左右で変更)できるシステムを受け継いでいるのでしょうか?
    また、リムボルトの素材(ステンレスやアルミなど)を教えて頂けないでしょうか?

    よろしくお願いします。

  3. リムは消耗品なので、作れば売れますが、ハンドルは大事に使えば塗装以外は長持ちするので、GMXを初期に買っていれば、10年買い替える必要がなくなってしまいます(毎日300本射つとかじゃなければ)。なので、メーカーはハンドルをいかに買い替えてもらうかに苦心しています。

    アルミハンドルでいえばGMX、カーボンハンドルではCXT以降、どれだけハンドルの性能が上がっているか、実感しにくくなっていると思います。

    昔はよかったという部分に関しては、リムには当てはまらないかなと思いますが、ハンドルは、今でも2000年頃に出たサミック・ウルトラで戦える気がします。

  4. >新設計のダブテイルアジャストメントシステムは、従来のリムアジャストメントデュエルについていたリムのねじれを解消(ハンドル側でリムの接地面の高さを左右で変更)できるシステムを受け継いでいるのでしょうか?

    はい、受け継いでいます、接地面が●から■に変更された部分以外、シムの厚みど変更はありません。

    >また、リムボルトの素材(ステンレスやアルミなど)を教えて頂けないでしょうか?

    マット加工のスチール製です。

  5. これまでダボの角度を調整できることによるメリットをとくに感じず、寧ろ上下の角度が変わることによって正しい性能が発揮できないのではとすら考えていました。
    実際にこれまでのホイットのハンドルでリムの差し込み角度を調整できるとこによるメリットはどのようなものがあったのでしょうか。
    また初期チューニングではどのような角度に調整すべきなのでしょうか。

  6. >寧ろ上下の角度が変わることによって正しい性能が発揮できないのではとすら考えていました。

    もうこの点で答えが出ていると思いますが、

    角度によっては性能が出ない場合がある = 角度によっては性能が向上することがある

    ということです。

    手元にお持ちのようですので、角度変えてみてください。弦を貼らない状態でのリムの可動域が変化することがわかると思います。Tスロットの中でリムがどうダボに接しているのかが変化した結果です。

    さて、この変化がこのチューニングであり、では、ベストの場所はといわれるとリムの状態によるとしか言えないので、ブレースハイトのようにご自身で最もパフォーマンスの出る状態を探してくださいとしか言えないかと思います。

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