この記事は2018年4月25日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

MKアーチェリーのBeta(ベータ)ハンドル、文字通りの進化系。

MKアーチェリーのBeta(ベータ)ハンドル届きました。レビューの感想としては文字通りのAlpha(アルファ)ハンドルの進化系という感じですね。私のようなアーチェリー用品を評価している人間にとって、やはりうれしいのは、良いフィードバックがあることです。市場に出た時に高く評価した商品が、その後実績を出してくれると、この仕事にやりがいを感じます。と同時に、メーカーがそれに応えてくれることもやりがいの一つです。

以降の話を理解するためには、4年前のAlphaハンドルのレビューを知っていただく必要があります。

MK KOREAのアルファハンドルは極薄軽量ハンドル(2014-10)

さて、アルファハンドルはレビューの通り、調整範囲の狭いハンドルでした(耐久性が悪いという意味ではないがボルトの入っているねじ数をしっかり数えないとしないと危ない)。

それを理解したうえでベータハンドルを見れば、どういった設計が施されているかは一目瞭然でしょう。ハンドルのリムポケットに厚みを持たせ、調整可能範囲を大幅に拡大させました。(写真左がアルファ、右がベータ)

これによってMKアーチェリーが出しているハイブリッドハンドル(両方のタイプのリムが使えるという意味)は通常のハンドルと同じように調整ができると言えるようになります。


具体的な設計ですが、上の写真がダブテイルを合わせた時のグリップの位置です(上がアルファ)。リムボルトが前方に移動した分グリップのピボットポイントも的側に移動させているので、ハンドル全体としてのジオメトリは維持しています。ただ、それによってハンドル全体の重心は後方(フェイス側)に移動しましたが、触った感じでは、後ろというよりはベータのほうがクラシックな設計の重心位置に近いと思います。影響としては、そのままアルファから移行すると、飛び出し感が減ると思います。

重量もこの厚みを出すために190g増えていますので、軽量ハンドルを探している方には引き続き、アルファはよい選択肢だと思います。

アルファハンドルはハイブリットハンドルとして非常にユニークなものでしたが、その欠点(注意すべき点)をしっかりと解決した、文字通りの進化系となっていると思います。しっかりと改良してくるところはさすがです。

アルファハンドルは特にメーカーより終盤の連絡は来ていませんが、在庫品は特価品として販売し、今後在庫の予定はないです。

MKアーチェリー アルファハンドル

また、第一便のハンドルはほぼ売れました。在庫は1つだけです。カートでの色の選択肢は次回便の予定が決まってから追加します。あと、入っているマニュアルがアルファのものですが、数値は一緒とのことでした。そのままでお使いください。

MK KOREA Beta ハンドル


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

5 thoughts on “MKアーチェリーのBeta(ベータ)ハンドル、文字通りの進化系。

  1. MKαが案外人気なかったのは、やはり可動域の狭さに問題が有ったからでしょうか。
    フォーミュラとILFを1つのハンドルで使えるのは確かに魅力的てしたが、それに加えて無理に軽くしようとしすぎたように感じます。

  2. アルファが人気なかったという認識はあまりないです。少なくとも2014年から製造はされているので。直近だと、プロディジーRXが3-4か月の生産が終売となりました。

    ただ、初めてハンドルを買う方には薦めにくい(そもそもリムも1ペアしか持っていないだろうし)ので、長くされている方にしか売れなかったのは事実だと思いますので、人気がないというよりも、対象とするターゲット層のボリュームがなかったということだと思います。

  3. MKのBetaハンドルの次回(他の色)の入荷予定はいつ頃になりそうでしょうか。又、入荷したとしても色によっては取り寄せになる場合もあるでしょうか。

  4. MKBetaとMKZのグリップは同じでしょうか。お分かりでしたら、教えてください。
    よろしくお願いします。

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