アリゾナ(AAE)も新型スリムロッドを使用したスタビライザーを開発中。

先日の試合でペイジ選手( Paige Gore)がAAEの新しいスタビライザーのプロトタイプを使用していました。

もうすぐ発売されるのかと確認してみましたが、2019年に向けて開発中のもので、もう少し出荷には時間がかかりそうです。イーストン、ドインカー、ビースティンガー、シュルード、アークテック、カーテル(インフィテック)、MKに続き、AAEも。スリムロッドの一番ブームですね。WIN&WINどうするのでしょうか。楽しみです。


第1回アジアカップ・ステージ1・バンコクで戸松選手が優勝しました。

新しく始まった第1回アジアカップ・ステージ1・バンコクで戸松大輔選手が優勝しました。

3週間前の世界室内で銀メダルを獲得したばかりですが、試合の様子を見た感じでは、インドアと同じセッティングでアウトドアに移行したようです。こういった対応能力の高さがインドアでもX10が支持されるポイントだと思っています。

今後、ステージ2・マニラ、ステージ3・台北と続いていきます。ってか、アジアカップってフランス選手も出場できるのですね。


全米室内選手権で18歳のセス・マクワーター(Seth-Mcwherter)選手が優勝!


(USAアーチェリー FBより)
週末に行われた全米室内選手権で、18歳のセス・マクワーター(Seth-Mcwherter)選手が決勝でエリソン選手(29)を下し、優勝しました。新しい世代の台頭となるでしょうか。


その試合で、ちょっと変わったハンドルを発見しました。CDアーチェリーというメーカーのWF 27 XOというモデルですが、昔のウッドボウの時代にポピュラーだったデザインを、NCで再現したようなユニークくデザインですね。けど、重そう…。


新しいコーチングツール、スイートスポット(Sweet Spot) プロが発表されました。

新しいコーチングツールで、セルフコーチングも可能な、Pressure Perfect Products スイートスポットプロが発表されました。



価格は約6万円ですが、機能としてはハンドルに加速度センサーを取り付けて、まずは自分の感覚の良かったショットを機械に記憶させ、その後、機械がそのパターンを学習し、スコープに取り付けたLEDで、エイミング時の状況が良い(緑が光る)のか悪いのか(赤が光る)をリアルタイムでアーチャーに知らせるというものです。

この種のセンサーは、テニスやゴルフではすでにコーチングに導入されていると聞いていますが、アーチェリー向けは初めてではないかと思います。ジェシー選手も開発にかかわっているようですので、今後の展開に期待しています。


イーストン(EASTON)がスーパードライブシリーズに新しく27径を追加しました。

イーストン(EASTON)がこれから始まるターゲットシーズン(3D)に向けて、スーパードライブシリーズ23/25に続き、新しく27径のシャフトを追加しました。国内の競技会では使用できないので、在庫の予定はありません。

Superdrive 27 - EASTON ARCHERY


最適リム差し込み角度という謎の概念のはじまり。

年に1-2度は、お客様から「リムの差し込み角度」についての質問を受けます。聞かれ方はいろいろとありますが、要約すれば、リムボルトを何回転した位置でリムの性能が最大限発揮できるのかという質問です。しかし、当然ながら、そんな位置は存在しません。

厳密に言えば、最大の効率性が出る位置はありますが、それはリムボルトだけではなく、弦の長さと、個々人の引き尺によって決まるものですのですが、メーカーで設定された値があると思い込んでいる人がいるようです。一人くらいであれば、正してあげればよいのですが、何人もいると、そん勘違いをする原因を探りたくります。1年くらい考えていたのですが、別の記事の構成をしているときにひらめきました!

かつて、日本にあったヤマハの影響ですね!その時に雑誌アーチェリーか、プロショップで聞いた話を覚えていて、誰にも訂正されることなく、今に至り、それを今のハンドルに当てはめた結果です。

相変わらず、下手な絵ですみません。リムの差し込み角度調整機構(それによってポンドを変更する)を簡易化したものです。現在の弓で採用されているものも、かつて、ヤマハで採用されていたものも、どちらも、力点と支点の位置関係を変更することで、ポンドを調整します。しかし、現在のシステムでは、力点(リムボルト)の位置を変更するので、力点とグリップのピボットポイントの位置関係は変更されません

対して、かつて、ヤマハが採用していたシステムでは、力点(リムボルト)ではなく、リムとハンドルの接合部の厚みを変更して、支点の位置を変更するシステムでした。この場合、ポンドを変更すると、リムボルトとリムの支点の位置関係が変わるだけではなく、ピボットパイントとの位置関係も変わり、ポンドを変更することは、ポンド調整の意味だけではなく、ハンドルをより、デフレックス設計にも変更することを意味します。

ピボットポイントの位置とリムの支点の設計はハンドル設計において、大きな意味を持つものです。かつてのヤマハでは、ポンドを最も上げた時に、ピボットポイントとリムの支点の位置が設計された位置の来るということでした。

当時ヤマハハンドルでは、リムの”支点”が最も性能を発揮する位置が存在していて、それは、ポンドを最大にした時でした。しかし、それはその位置のリムの角度が最適という意味ではなく、その位置でピボットとの位置関係(ジオメトリ―)が最適という意味です。

しかし、現在のポンド調整システムにおいては、元々リムの支点は固定されていて、変更するにはハンドル自体の買い替えが必要で(*)、お客様がいじれるものではなくなっています。

*ORIGINAL EARL HOYT GEOMETRY = 直線  / HP(ハイパフォーマンス) GEOMETRY = 少し的側 = リフレックス

まとめると、リムの支点を変更してポンドを変更するヤマハ式の調整方式においては、設計者が意図した最大限の性能が出る位置が存在しましたが、現在のシステムでは、その位置関係はポンドを変更しても変わりませんので、まだ、ヤマハのハンドルを引き続き使用している方を除き、そのような概念はもう存在しません。