2017年シーズン、アメリカのオリンピックメダリスト、ジェーク・カミンスキー選手がホイット(HOYT)からウィン(WIN&WIN)に代わることが発表されました。現在はINNO AXT & WIAWIS フォームを使用して調整しているとのことですが、2017年の新型ハンドル・リムはまだ届いていないらしく、届き次第テストの結果によっては、新モデルの方を使うかもしれないとのことで、正式にはまだ使用する弓は決まっていないようです。
プロディジーが発表されたときは、そのチューニング方法から、必要性までかなりホイット(HOYT)を擁護する感じのコメントをしていたのですが、それがウィンにうつったは結構衝撃的なことです。
2012年ロンドンオリンピック銀メダル、2016年リオオリンピック銀メダル。2020年東京ではどのような結果が待っているでしょうか。楽しみです。
ウィンの2017年はいい感じで幕開けしましたが…新しいスタビライザーの価格すげぇ―高いっす(-_-;)
The following two tabs change content below.
Ryo
(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。
最新記事 by Ryo (全て見る)
- スパイダーベインカラーモデルに1.5インチモデル - 2024年4月8日
- 【本編】フィールドとしてのプレオープン - 2024年4月8日
- 【本編】もっともっとツリーアーチェリー場 - 2024年3月9日
winの新しいロッドはいくらぐらいになる予定なのでしょうか?
http://www.lancasterarchery.com/win-win-wiawis-s21-long-rod-stabilizer.html
すでに発表しているショップではアメリカのランカスターが円換算で33,700円として提示しています。
今日偶然jake氏のHPを見て、そこでこの写真を見つけてビックリしました。winに移るのは弓の性能の問題でしょうか?それとも他の面(お金など)でしょうか?
全ア連は規制を発表していないのでわかりませんが、アメリカではブロ規制というものがあり、記憶が正しければ、年間5000ドル以上メーカーからお金をもらっている人はプロアーチャーとして登録する義務があり、メーカーでは渡している金額を明確にしています。
上記の写真はベガスシュートのもので、メーカーのロゴが入っているボードを持っている人は、そのメーカーの商品を使って、その順位を獲得したことを賞金をメーカーからもらった人です。金額も書かれていて、いくらもらっているかわかります。エリソン選手は2000ドルですね。2014年ですが、左から3番目の方だけ弓のメーカーのボードを持っていません。自分の記憶が正しければ、これまでウィンはルールにのっとった賞金制度は持っていません。2017年から始めるかもしれませんが、それは来月の10日のベガスシュートを見てみましょう。
https://archerreports.org/2015/09/%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%81%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%80%81%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%b8%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%81%ae%e9%81%b8%e6%89%8b%e3%81%af/
弓に関しては、カミンスキー選手もプロディジーを改造して使用していた選手なので、オリジナルのプロディジーの性能に満足していないことは明らかです。ただ、それはウィンなら満足するという意味でもないと思います。ウィンは改造しないでそのまま使うかどうかに関しては、セッティングの安定するシーズン中旬の弓の写真を見る必要がありますが、どうなるでしょうか。
ハンドルとリムのメーカーが違うトップ選手はどんな契約をしてるのでしょうか。
近年世界記録を射った男子韓国選手、キム、イム、オ選手は達成時、このパターンでした。
それとも韓国の場合はメーカーからの道具支給に加えて国や企業の補助が大きいから、無理にメーカーの顔色を伺う必要がないってこともあり得ますか?
>ハンドルとリムのメーカーが違うトップ選手はどんな契約をしてるのでしょうか。
>近年世界記録を射った男子韓国選手、キム、イム、オ選手は達成時、このパターンでした。
ホイットに関しては具体的な契約内容までは分からないのですが、メーカーによっては、上の写真のように選手に自社のシューターシャツを着ることを要求しているので、そういったことでの判断だと思います。
>それとも韓国の場合はメーカーからの道具支給に加えて国や企業の補助が大きいから、無理にメーカーの顔色を伺う必要がないってこともあり得ますか?
自分の感覚では選手がメーカーの顔を伺うという感じではないと思います。それよりは、所属するクラブ・チームの先輩・監督との関係が深いメーカーの使用に配慮する傾向があるように感じます。
ワールドカップなどの映像を見ていると、HOYTユーザーはフォーミュラータイプのハンドルを使ってる選手が多いですが、グランプリタイプではなく、フォーミュラータイプを採用している理由はなんでしょうか?
エピック+Xツアーとファクター+Xツアーという組み合わせでは、どんな差があるのでしょうか?
>エピック+Xツアーとファクター+Xツアーという組み合わせでは、どんな差があるのでしょうか?
ハンドル自体の設計による違い(ウィンドウが狭いからサイトをどうとるかなど)を別とすると、性能の違いはリムの振動とシューティングの感覚です。ウィンの研究によれば、ILF(グランプリ)システムではリムの振動・変位は小さくなりますが、その振動時間は長くなる傾向にあります。対して、フォーミュラシステムでは振動の収まりは早いですが、リムの振動・振幅(変位)は大きくなります(*)。
*原文
Here, if an interval between the fixing pin and the coupling groove that play a role of fixing each wing is narrowed in order to reduce the displacement, an amplitude of the vibration becomes small, but the vibration is long-lasting , while if the interval is widened , a speed of attenuating the vibration becomes large , but the amplitude of the vibration becomes widened.
どちらが良いかは人によりますが、振動の大きさはポンド・引き尺にもよりますので、そもそも発生する振動が小さい低ポンド・ショードローではILFシステム、発生する振動が大きい高ポンド・ロングドローの選手ではフォーミュラーを選択する傾向はあるかと思います。
ご返答ありがとうございます。
高ポンド低ポンド、ショートドローロングドローの線引きはどの辺りだとお考えですか?
私自身は2008年を最後にリカーブでは全日本ターゲットに出られてないので、確実な意見ではないかと思いますが、感覚としては500_450の間かと思います。