この記事は2016年12月8日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

リック・マッキニー選手の真直度についての意見はV5で3インチ(ぎりぎり10点)

先日、真直度とシャフト性能について記事を書きました。真直度とグルーピングについて、オリンピック・世界選手権で多くのメダルを獲得したリック・マッキニー選手が以前コラムで書いていたのを思い出しました。

紹介します。


In the late 1980’s AFC and I ran tests to determine how straight does the arrow need to be in order to carry a 3 inch group at 50 meters or 55 yards. We used a recurve, fingers with a speed of near 200 feet per second. We found that .010″ T.I.R. (Total Indicator Reading) was the maximum in order to keep a 3 inch group at this distance.

リック選手は、1980年代後半にAFC社(現在はアーチェリー関係の製造はしていないと思います)とシャフトの精度とグルーピングについてのテストを行っています。その結果、リカーブボウを用いて200fps(現在のリムであれば40ポンド前後のリムでX10を射った時がこのくらいの矢速)で矢を射ち出した場合、50mにおいて3インチ(おおよそ10点の大きさと同じ)のグルーピングを作るために必要な精度はTIR 0.01″としています。これより精度が悪いシャフトでは、どんなに良いシューティングをしても矢の精度が問題で点数を失います。

TIR は Total Indicator Reading という意味で簡単に言えば、+-表記の倍です。ですので、TIR 0.010″ = +- 0.005″ = V5グレードとなります。

現在はもう80年代後半ではないので、すべてこの通りではないとは思いますが、矢の精度の問題で50mで10点を外さないで済むのは、V5 = +-0.005″ まで、V3以上であれば競技用として最低条件は満たしている(*)というのが、業界での一つの共通認識であるのは、このあたりのテストから来ています。

*イーストンでいうとカーボンワン/ACCグレード

参照
Carbon Tech :: Arrow Spine, Weight and Straightness


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Ryo

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山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

2 thoughts on “リック・マッキニー選手の真直度についての意見はV5で3インチ(ぎりぎり10点)

  1. アバロンのカーボンコンポジットがX10やACEと同等の的中性能を有すると聞いたことあるのですが、どう思われますか?

  2. どういう文脈での発言かわかりませんが、同等が言葉通りに同等(必要十分)という意味なら、全く理解できない意見です。精度が高いシャフトと低いものが同じ的中性能なら、誰が高精度のシャフトなんて買うんでしょうか…一生懸命精度の高い技術を開発しようと努力しているメーカーの方に失礼です。

    技術がない、あまり練習しないアーチャーにとって、X10やACEと比べて、”十分”な場合もあるということであれば、あるとは思いますが、私含め、言われたらいい気がしない方は多いと思いますので、あまり人に言うべきことではないように感じます。

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