先日、真直度とシャフト性能について記事を書きました。真直度とグルーピングについて、オリンピック・世界選手権で多くのメダルを獲得したリック・マッキニー選手が以前コラムで書いていたのを思い出しました。
紹介します。
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In the late 1980’s AFC and I ran tests to determine how straight does the arrow need to be in order to carry a 3 inch group at 50 meters or 55 yards. We used a recurve, fingers with a speed of near 200 feet per second. We found that .010″ T.I.R. (Total Indicator Reading) was the maximum in order to keep a 3 inch group at this distance.
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リック選手は、1980年代後半にAFC社(現在はアーチェリー関係の製造はしていないと思います)とシャフトの精度とグルーピングについてのテストを行っています。その結果、リカーブボウを用いて200fps(現在のリムであれば40ポンド前後のリムでX10を射った時がこのくらいの矢速)で矢を射ち出した場合、50mにおいて3インチ(おおよそ10点の大きさと同じ)のグルーピングを作るために必要な精度はTIR 0.01″としています。これより精度が悪いシャフトでは、どんなに良いシューティングをしても矢の精度が問題で点数を失います。
TIR は Total Indicator Reading という意味で簡単に言えば、+-表記の倍です。ですので、TIR 0.010″ = +- 0.005″ = V5グレードとなります。
現在はもう80年代後半ではないので、すべてこの通りではないとは思いますが、矢の精度の問題で50mで10点を外さないで済むのは、V5 = +-0.005″ まで、V3以上であれば競技用として最低条件は満たしている(*)というのが、業界での一つの共通認識であるのは、このあたりのテストから来ています。
*イーストンでいうとカーボンワン/ACCグレード
参照
Carbon Tech :: Arrow Spine, Weight and Straightness
Ryo
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アバロンのカーボンコンポジットがX10やACEと同等の的中性能を有すると聞いたことあるのですが、どう思われますか?
どういう文脈での発言かわかりませんが、同等が言葉通りに同等(必要十分)という意味なら、全く理解できない意見です。精度が高いシャフトと低いものが同じ的中性能なら、誰が高精度のシャフトなんて買うんでしょうか…一生懸命精度の高い技術を開発しようと努力しているメーカーの方に失礼です。
技術がない、あまり練習しないアーチャーにとって、X10やACEと比べて、”十分”な場合もあるということであれば、あるとは思いますが、私含め、言われたらいい気がしない方は多いと思いますので、あまり人に言うべきことではないように感じます。