この記事は2016年3月8日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

そもそもドーピングとは何か

SONY DSC(写真はワールドカップでの弓具検査)
朝起きたらシャラポワがドーピング!!びっくりです。

ということで、ドーピングについて記事をおきます。ただし、ドーピングについての理解を優先するため、専門的な部分では違う場合があるかもしれません。より専門的な知識は医者から入手することをお勧めします。この記事ではあくまでもドーピングとは何かについて書きます。

ドーピングとはなにか。世界アンチ・ドーピング規程では簡単に10つの種類があります。禁止されている薬物をパフォーマンス向上のために使わないなどは広く知られていると思いますが、あまり知られていないところでは、禁止されている薬物の「使用をしようとすること」「所持していること」「買おうとすること」「ドーピングにかかわった人とかかわること」なども禁止されています。

これらをまとめると、ドーピングするというのは、薬物などに頼って運動能力の向上をするというだけではなく、薬物に頼って結果を出そうと考えることです。その部分はアンチドーピングの啓もう活動で少しうまく伝わっていない部分だと思うのですが、アンチドーピングとは「禁止薬物に気を配ってね」といった細かいものではなく、スポーツのフェアプレー精神とほぼ同じものであり、不正しない・不正しようとしないということです。アーチェリーでいえば、点数詐称などもドーピングとしてとらえてもよいと思っています。

今回、シャラポワ選手が問題になっているのはこの部分です。彼女が使っていたメルドニウム(Meldonium)という薬は、心臓が弱っている方に処方される薬なので、弱っていない人が使えば心臓の機能を強くする効果が期待されるようです。2015年までは禁止されていなかったのですが、2016年1月から禁止されました。彼女はこれを知らなかったということのようですが、今回の問題はここではありません。

問題はシャラポワ選手が禁止されていないが通常の人間が使用しないような薬物をパフォーマンス向上のために使用していたことです。(今後テニス界ではみんな使っていたとなれば別ですが)2006年から他の選手が使っていない薬物に頼って結果を残してきたということになれば、努力によって素晴らしい結果を残していたのではなく、薬に詳しくうまく薬を活用して結果を残してきたと考えれますので、その部分(2006-2015シーズン)での処罰を受けなかったとしても、社会的にはトップアスリートとして活動していくことは困難になってくるのではないでしょうか。非常に残念なことです。

ドーピング、アンチドーピングとは、禁止されていない薬物であっても、(アミノバイタルやプロテインのような)他の選手が普通に入手できないような特別な薬、一般的ではない薬の知識に頼ってパフォーマンスを向上させようと考えないことだと理解しています。

フェアに戦って残した結果こそ価値のあるものです。

世界アンチ・ドーピング規程2015(日本語訳) – 4MB PDF


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Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

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