この記事は2015年12月2日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

ペーパーチューニングをする

ペーパーチューニング2日曜日のフィールドの大会が終わり、弓のセッティングを再確認し、インドア仕様に変更しました。最終確認としてペーパーチューニングを。

ペーパーチューニングの「やり方」の方は簡単です。ピンと張った紙に向けて矢を射ち、矢が通過するときの穴の形状を見ることで矢飛びを確認できます。距離は弓や人によっても違いますが、4-7mくらいがよいです。ベストの距離は矢が最も乱れる距離です。どの距離がよいかを見極める簡単な方法は、誰かの矢(スパインがあわない矢)を借りて射って矢飛びが最もおかしかったところにチューニング用の紙を設置します。

「やり方」は簡単ですが、わかることは矢がどのような飛んでいるかということだけで、どこを修正すべきかは自分が考えなければいけないので、チューニングの中では難易度の高いチューニングです。

ペーパーチューニング例えば、1番の穴の場合、矢はポイントが左を向いた状態で飛んでいることがわかります。わかるのはこれだけです。これを修正する方法は、

(エナジー35の場合)

【弓の問題】
1.レストを移動される
2.ポンドを変更する
3.レットオフを変更する
4.ケーブルガードを回転される(トルクが変わる)

【矢の問題】
5.ポイントの重さを変える
6.スパインを変える

【アーチャーの問題】
7.グリップの押し方を変える

ざっとリストアップしただけでもこれだけあります。そして、この中のどれが問題なのかは自分で考えるしかありません。これがこのチューニングの難しいところです。過去、このチューニングに1か月かかった経験があります…

今回は矢が変わっただけ(去年と同じ矢)なので、レストの移動で調整することにしました。1射目はポイント大きく左に。レストを1.5mm程度左に出しての2射目。ほぼ良い結果だがもう少し。3射目で正しいと思われる結果に。あとは射場での最終調整です。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

3 thoughts on “ペーパーチューニングをする

  1. こちらの記事で、「グリップの押し方を変える」とありますが、具体的にはどのように考えたらよいでしょうか?自分の場合、画像とは逆に、右に飛んでいます。レストの移動、ポイントの重量変更、シャフトのカット等試しましたが、傾向が変わりませんので、グリップを試してみようと考えた次第です。

  2. (以下すべて右利きの場合)

    力がかかっているポイントを中心に弓にトルクがかかります。

    まっすぐ真ん中を押しているのであれば、弓は発射時に少しスタビライザーが的に対して、九時方向に回転します。

    この動きにグリップの押し方が影響を与えます。ただ、それを矢に伝えるのはレストですので、どのような影響を与えるかはレストの位置とも関係します。

    なので、このチューニングはグリップの押し方を変えながら、レストの位置を前後に移動させつつ、正しい位置を見つけるいった内容となります。

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