この記事は2015年12月19日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

【新発想】ボーニング、2016年ラインナップにフィールド向けのAir Vaneを追加。

Bohning_air_vane_blackついに発表されました! これ、面白いですよ! 非常に挑戦的な発想をもったベインです。

2016年に向けてボーニングが開発していたフィールド競技用の新型ベイン「エアベイン(Air Vane)」が発表されました。上の写真はワールドカップ・ファイナルでナノプロにこのベインの組み合わせで最終テストをしているドミニク選手(最終順位3位)です。

まず、ドミニク選手とボーニングから振り返ると、2014年に発売されたICEベインを共同で開発したコンビです。その後、ICEベインは多くの大会で結果を残しています。ICEベインの特徴は、ハンティング用のベインと同じ素材を使用したことによる高い耐久性と、背を低く設定した分、長さを長くした事による高い修正力・安定力です。これらを裏返すと、耐久性を持ったことによって重くなったことと、回転力が高いので長距離のシューティングに向かないことです。開発したシューターも同じコメントを残しています。

bohning_air_vane_2016_catalogICEベインはターゲット競技に非常にマッチしましたが、これをフィールド競技用に再設計したのがAIRベインです。求められるのはより長距離(60m)までのシューティングとより速いスピードです。

フィールドの世界のためのICEベインを再開発するとどうなるのか。この部分を今年の1年間ボーニングとICEベインの開発に携わったドミニク選手とセバスチャン選手がいろいろ形の試作品をテストしながら開発していました。ICEベインの特徴を生かしつつ、長距離での安定性と矢速を上げるために出た答えは…ベインを小さくすること(これは予想がつきます)とより角度をつけることでスパインを柔らかくすること。後者は面白い結論です。

ワールドカップファイナルでは、両者とてもにこのベインを使用し、3位と6位でした。その後、公表されたテストの結果では、このベインに変更したことで、セバスチャン選手はマッチするスパインが420番から470番になり、28インチシャフトで11grシャフトを軽くなり、FOCを同一にするのであれば、ポイントも軽く出来ます。自分の弓でのシミュレーションでは5fps矢速が向上し、2.5ポンドほどポンドアップした時と同じスピードの向上を得ることができます。

Bohning_air_vane_black1
かなり面白い発想です。普通ベインを工夫して矢速を稼ごうというときには、性能を犠牲にしてても、ベインの重さを軽くする事で対応させますが、このベインでは逆により柔らかいシャフト(軽いシャフト)をマッチングさせることで矢速を稼いでくれます。ベインの素材はICEベインと同じです。長さは2インチ(50mm)に。高さはICEと同じ0.3インチ(7.62mm)。AAE MAX(0.33″)、FFP187(0.312″)、V-MAX187(0.32″)よりも低い設計のままです。重さはICEベインより30%ほど軽くなっています。メーカーではこれをICEよりも1度程度多く角度をつけて貼ることを推奨しています。

1月の入荷予定ですか。入荷後さっそくスパインを変えてテストしてみる予定です。楽しみです。ちなみに、”AIR”は空力をうまく利用するといった意味で、他のメーカーのように空気のように軽いといった意味ではありません。このベインは4.5grある、どちらというと重めのベインです。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

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