この記事は2015年10月2日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

PSE 2016 モノコック構造のカーボンハンドル Carbon Air !!

CA_Slide_2かなり面白いものが出ましたね。PSE2016はモノコックデザインのカーボンエアー(Carbon Air)です。かなり興味深い弓です。
carbonair_pse3モノコックデザインというのは簡単に言えば、スタビライザーのように、中が中空で、外側の構造だけで剛性を持たせる設計です。Carbon Airでは外側のカーボンの層だけでハンドルに剛性を持たせ、中にはS-RACコアという振動吸収材を入れることで、剛性を持たせ、かつ、振動吸収にも優れたハンドルに仕上げています。重さは3.2ポンド(1,450g)で、ボウテックのカーボンナイトなどと同じ、市場で最軽量です(ホイットのカーボンハンドルはもう少し重いです)。

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現在市場に出ているコンパウンドボウのカーボンハンドルでは、ボウテックがコンポジット構造(アルミハンドルと同じで中がぎっしりと詰まっている)を採用。ちなみに、PSEが20年前に発表したCarbon-Liteは、このタイプのものでした。ホイットはOテクノロジーという会社から管構造と命名されているカーボンチューブを束ねてハンドルにする構造のものを採用していて、PSEのカーボンモノコック・振動吸収材コアという設計は2社の中間に相当するものです。
PSE_Carbon_Air_2レストマウントにはアルミ、センターブッシングにはステンレス、リムポケットにはチタンを採用し、ブリッジに直接ケーブルガイドを接続するというユニークな設計になっています。
ホイットブリッジ構造
Arch-570x322もう一つの興味深い設計はこの長いブリッジ。ホイットなどが採用しているブリッジはグリップの下からウィンドウ上部まで、簡単に言うとグリップ回りの剛性を高めるために採用されていますが、Carbon Airのブリッジは上リムポケットから下リムポケットまでつながるハンドル全体の剛性を高めるために使われています。実際テストしないと分かりませんが、この設計が実践でどういう結果を生むのかかなり楽しみです。
CA_Features_Specs他には新設計のリムダンパーとバックストップスペックが装着されています。スペックはブレースハイトが6.125インチ、アクセル間が32インチ、ATA340fps、レットオフ80%、ドローレングスが24.5-30.5インチで50/60/65/70ポンドモデルがあります。カムはHDカムです。価格は15-16万円とホイットのカーボンスパイダーより少し高いくらいになりそうです。

PSE_フェノムDC
他にはなくなるかもと思っていたドミネーターはラインナップに残りました。残念なことに結構な人気があったフェノムがなくなりました。後続モデルはフェノムDCですが、スペックが大きく変わってしまいました。一番はドローレングスが25.5-30インチといういい感じの設定から、27.5-33インチというロングドローアーチャー向けのものになってしまったことです。そのほかには0.3ポンド軽くなり、ブレースハイトが0.25インチ長くなり、リムの調整幅が1回転増えました。矢速は1fps減。

リカーブラインには大きな変更はありませんでした。ターゲットボウは8月に発表済みです

今週中には販売を開始できると思います。2016年モデルの最初の出荷は10月末とのことです。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

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