この記事は2015年9月9日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

BCY 8190F は8125G系の進化バージョン

DSC_1221本日、8190Fのテストを行いました。


8190Fは8125Gを使用しているトップアーチャーの要望に応えるで開発されたもので、考え方の一つにハイストランド数ストリング(一本一本の繊維が細い素材)がよりスムースでより柔らかいシューティングを実現するとされています。

とメーカー側では8190Fの性質を説明していましたが、こちらのテストでも設計通りの性能を確認できました。BCYの現行の原糸で競技用としてはBCY-X/8190U/8125Gの3つがあります。

8190Fは8125Gをより進化させたような原糸です。特徴としては軽く、柔らかく、矢速も遅くはないというのが特徴です。

まず重さは

8190F 164-22 84.8gr
BCY-X 164-20 106,4gr(25%増)
8190U 164-18 121,2gr(43%増)

となり、現行の競技用の原糸と比べるとかなり軽いです。ストランド数ですが、22/24/26で作りました。22か24あたりがSノックにフィットしそうです。確定ではないですが、完成弦は24本に0.17センターサービングになりそうです。

次に矢速ですが、最も強靭で競技用コンパウンド弦として多くのメーカーに採用されているBCY-Xには及ばないものの、8125Gよりも少し矢速は速いです。

BCY-X 205.2fps(1%速い)
8190F 203.8fps(0.2%速い)
8125G 203.3fps

わずかですが、強靭なゴア繊維が入っている8125Gよりも矢速が速いです。SK78+ゴアよりも、ピュアのSK90のほうが速い少し意外なテスト結果でしたが、いいですね。素材の進歩を感じます。コンパウンド用の素材としても使用できそうな気がします(今後検証します)。

完成弦、店舗で黒をテスト用として1/4ポンド(あと10本くらい作る量はあるはず)あるので、黒であれば店舗で作製して納品できます。1500円です。


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Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

10 thoughts on “BCY 8190F は8125G系の進化バージョン

  1. 矢速はほぼ変わりません(計測値では0.2fps 8190Uのほうが速いですが測定器の精度が0.1fpsなので誤差の範囲内と考えます)。

    ワックスは8190Uと比較して明らかに少ないです。

  2. ご回答、ありがとうございました。
    貴社のHP上では黒色原糸の画像しかありませんが、取り扱っておられる他の色もHP上で確認出来る様にして頂けませんか?
    購入の際、参考にしたいと考えております。

  3. 弦の返りの速さが矢に及ぼす影響(矢速が速くなる)事は理解できるのですが、弦の重さが矢に及ぼす影響はどのようなものなのか教えて下さい。

  4. >弦の返りの速さが矢に及ぼす影響(矢速が速くなる)事は理解できるのですが、
    >弦の重さが矢に及ぼす影響はどのようなものなのか教えて下さい。

    「弦の重さ」をセッティング・チューニングのメインとして、それを変更した時の矢への影響を考えた場合、これは弦を軽くする(ストランド数を減らす)というものがメインかと思います。この場合矢に伝わるエネルギーが増すので、矢速が速くなり、相対的にシャフトのスパインは柔らかくなります。ポンドが低く、長距離でサイトを取りにくいアーチャー向けに何度もセッティングしてきました。1250番などでやると結構劇的に変わります。

    一方で、弦を重くする場合は、その重さが目的なのではなく、その結果を求めていることが多いと思います。多くはリリースです。弦を重くする(ストランド数を増やす)セッティングの目的は、指にかかる弦の感覚を変えて、リリースを改善する目的が多いと思います。その場合には、アーチャーのリリース自体が変わってしまうので、2つの変化を統合的に考えて矢にもたらす影響を予測するのは難しいです。

    経験上、ストランドを減らした場合はプランジャーは硬くするのが鉄則ですが、増やした場合の影響は本当に人それぞれでした。ですので、弦を重くした場合に矢がどのような影響を受けるのかは一概には言えません。

  5. 返信有難うございます。
    理論的には理解できたのですが、加えて質問宜しいでしょうか。

    弦を軽くすることでサイトが上がる事は分かるのですが、では8190Fの方がBCY-Xよりもサイトが上がるということでしょうか。

    8190Fの方がBCY-Xに比べて軽いのに矢速が遅いのは何故でしょうか。

    矢速はサイトの高さには関係性が無いのでしょうか。

    宜しくお願い致します。

  6. >弦を軽くすることでサイトが上がる事は分かるのですが、では8190Fの方がBCY-Xよりもサイトが上がるということでしょうか。

    弦を軽くすることでサイトが上がるのは同一素材の場合です。違う素材では比較はできません。

    >8190Fの方がBCY-Xに比べて軽いのに矢速が遅いのは何故でしょうか。

    BCY-Xのほうがストレッチがより少ないからです。理論値でストレッチが少ないほうが矢速が速いです。この理論値を計測しています(ブレースハイト値固定)。
    ただし、現実的には素材によって最適なハイトが異なるので、あくまでも参考値です。

    お客様の条件下ではBCY-Xでは9インチより低くするとグルーピンクがが悪化し、8190Fなら8インチでもグルーピングして使用できるなら、現実的には8190Fのほうが速いことも考えられます。

    >矢速はサイトの高さには関係性が無いのでしょうか。

    前提条件が設定されていないと何とも言えませんが、”同じ矢”であれば、矢速が速いほどサイトは上がります。弦の素材同様、異なる矢があれば、関係性は薄くなります。

    例えば、300grで180fpsと400grで176fpsであれば、70m先でサイトが高いのは矢速が遅い後者となります。

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