新しいスタビライザーが多すぎて辛い…FUSE新型スタビライザーで世界新

nim_da1_3086先日行われたワールドカップ・第三戦ニームで、FUSEの新型スタビライザーが登場。エルジンガー選手とマイク・シュロッサー選手が使用し、予選ではエルジンガー選手が597点で2位、シュロッサー選手は600点のパーフェクトで世界記録を更新です。

現在のFUSEはカーボンブレードと呼ばれる横長の設計のものですが、それ以前はVFRというスタンダードな円形のロッドのスタビライザーを製造していました。今回、再び、円形スタビライザーの製造を始めるようです。

カーボンXテーパーという新しいスタビライザーのラインで、デュアルフレックステクノロジーによって非常に高い剛性を実現しているそうですが、その技術の詳細と価格はまだ届いていません。

道具屋として新しい画期的な新商品はうれしい限りですが、スタビライザーは今年豊作過ぎて、イーストンから3つ、FIVICSから1つ、ドインカーから1つ、FUSEからこのロッド、ウィン&ウィンからも新しいロッドが出ます。イーストンは既存のラインナップの生産を終了しての更新ですが、他のメーカーはどれも新しいラインナップの追加になるので…いったいどれだけスタビライザーの在庫が増えるのか…うれしい悲鳴です。


【ほぼ確実】ローガンワイルド選手がホイットからエリートアーチェリーにスイッチング

NIM_DA1_2311ディブ・カズンズさんのフェイスブックのページにG5プライムのブースで話し込む長年のホイットプロアーチャーのレオ・ワイルド選手の写真が載って、ちょっと話題になっていますが、実は兄弟のローガン・ワイルドさんの方は一足先にホイットからスイッチングしています。

エリートアーチェリーで、ワールドカップの第三戦・ニームからエリートの弓で戦うはず…とWAの写真集を探していたのですが…正面から写っているものを見つけることはできず、後ろから撮られたものしかありませんでした。

logan_wilde_elite右の写真はホイットをまだ使用していた去年の12月のワールドカップ第二戦で撮ったものです。ひじ周りの射形・矢のデザイン(名前の入れ方)、スタビライザー、使用している双眼鏡から、ほぼ確実にこの写真がローガンワイルド選手だと判断しました。

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昨年はモーガン選手がエリートのプロアーチャーに加わりワールドカップで3位、今年は昨年の11月にスイッチングしたチャンス選手が4位。そして、この試合から、ローガン選手がエリートに加わります。2015年にはアウトドアでも実績を重ねてくれることに期待です。

*写真の選手がローガン選手ではなかったとしてもホイットからエリートに加わったことは確定情報です。


イーストンがピンノックの設計を変更

5lhnV73o-1000-508以前の記事で書きましたが、2015年はイーストンのピンノックとGピンノックが新しくなります。新色、カラーバリエーションの変更だと思っていましたが、先日、イーストンが商品出荷とともに発表した内容によると、カラーだけではなく硬さも変更されるそうです。より硬いノックとして再設計されたようです。入荷は2月はじめを予定しています。

さて、これをノックの耐久性を向上させた改良ととらえるといろいろと間違えます。これは再設計です。メーカー側ではその理由をよりハイパワーになったコンパウンドボウに対する相性を向上させるためと言っています。

市販のノックで、最も柔らかいのはバイターノックです。指でも少し強い力を加えるだけで曲げることができます。次がイーストンのピンノック。そして、最も強いとされているのが、ゴールドチップのHDピンノックでした。が、2015年、ビクトリーがアルミ合金ノック(Vノック)を発表しました。まだ実物は見ていませんが、ゴールドチップのHDピンノックがいくら強い樹脂を使っていても、アルミ合金ノックより硬いとは思えないので、2015年、最も硬く耐久性のあるノックは、変わってVノックになると思います。 

では、市場で柔らかいバイターノックが売れていないかといえば、そんなことはありません。リカーブでも、コンパウンドでも多くのトップアーチャーが使用しています。特にヨーロッパ勢と韓国勢で愛用する選手が多いようです。
10450810_10204312958246698_8356173296644004227_n自分もずっとバイターのピンノックを使用しています。2時間の練習(50m)で大体はこのくらい壊れます。ただ、柔らかく、粘りがある素材なのでシャフトとポイントの両方を保護します。矢と矢が接触した時、その衝撃はどこかが引き受けなければいけません。ノックが硬すぎるとノックが壊れることでその衝撃を吸収できず、衝撃をシャフトに伝えてしまいます(*)。また、柔らかいノックは変化がはっきり出るので、試合などでエンドごとのノック・シャフトのチェックが簡単です。

*(的間違いしない限り)ノック同士の接触があり得ないインドア競技では柔らかいノックが有利な点が少なく硬いノックがより選択されるのはこのためです。

ノックの破損が簡単に行え、わずかに違いでもはっきりと出るので、自分は柔らかいノックが好きですが、もちろんイーストンのピンノック、ゴールドチップのHDピンノックも人気はあるので硬いノックにも良いところはあります。

最終的には個人の好みになると思いますが、理想論ではなくお金を絡めて現実的に考えれば、あまりグルーピングしない初心者のうちは硬いノックを(ノックが壊れにくいので経済的)、グルーピングするようになって、シャフトを壊し始めるようになったら柔らかいノックに切り替える(ノック代がよりかかるがシャフトを壊すよりは経済的)というのがよいかもしれません。

今回の変更でイーストンとバイターの違いがより大きく出るようになるのでしょう。このタイミングで硬いノックが自分合うか柔らかいノックが自分に合うのか試してみてはいかがでしょうか。

現行の硬さのピンノック・Gピンノックは在庫限りです。硬さが違うので混ぜて使用しないでください。


ガスプロがハイスピードタイプのソフトベイン、1.75″オリンピックエフィシェントを発表。

175inchGaspro修正力の高さで評判のガスプロがハイスピードタイプの軽量ソフトベイン、オリンピックエフィシェント(1.75インチ)を発表しました。

比較この表は以前にレンジ・オ・マティックのスピンとガスプロのスピンを比較したものですが、ガスプロの羽根のその修正力に対して、終速が遅くなってしまうことが問題でした。ガスプロのラインナップにはそもそもハイスピードの設計のものがないので、軽いポンドでは自然にスピンウィングが選択肢になります。

ガスプロ_2015_スペック
今回、ガスプロでは2インチスピンよりも短い1.75インチの長さで、風に影響を受けにくく設計されているターゲットエフィシェントよりも背の低いオリンピックエフィシェントを開発しました。そして、ベインの固さはそれまでで最も柔らかく、かつ、重さをそれまでのベインの約半分、0.5grにまで軽量化しました。カタログ値通りであれば、1.75インチのスピンウィング(0.6gr)よりも軽いことになります。

正確な終速の比較には射場を貸し切って、的前にスピードメーターを置いてのテストが必要になるので、つぎいつ行えるかなんとも言えませんが、設計通りで実売されれば、間違いなく市場で最もハイスピードのベインになると思われます。入荷が楽しみです。


ウィンから新しい多機能タブが発表

win_new_tab_2015ウィン(W&W)から新しい多機能タブ、EZタブ、EZRタブが発表されました。先週の中日インドアではもう展示されていたので知っている方も多いと思いますが、価格表がやっと届きました。なかなかの価格です。まだ、いくらに設定するかは決めていませんが、8000円程度になりそうです。自分が学生の時はタブは2,000円くらいが相場だった記憶があるのですが…ハンドルとリムの価格は安定していますが、スタビライザーとタブの値段は上がっていく一方な気がします。その分性能・機能が向上しているのは確かですが。

win_new_tab_2015_その2トップの写真がEZRタブ。上の写真がEZタブです。

高機能のタブといえば、FIVICSですが、連絡したところ、2015年商品の正式発表は2月にするとのことでした。もうしばらくお待ちください。


アークテックのサイトピンダンパーが入荷しました。

DSC_0817アークテック(Arctec)のサイトピンダンパーが入荷しました。以前からコンパウンドスコープ用のものは販売していましたが、今回新しくリカーブのサイトピン用ダンパーが発売されました。

効果のほどはこちらのメーカー製作の比較動画で確認できるかと思います。

DSC_0816装着にはサイトピン終端に12mmの長さが必要です。この部分の長さが12mmない場合や、ファイバーサイトピンのようにねじが露出していないタイプのサイトピンでは使用できないのでご注意ください。


マシューズ(ゼブラ)からBCY-Xを使用したトロフィーXが登場

zebra_x_stringマシューズ(ゼブラ)からBCY-Xを使用したトロフィーXが登場しました。

これまで基本的にはメーカーと親密な関係を持ちいち早く新素材に対応したり、メーカーに特別仕様の原糸を製造してもらっているウィナーズチョイスの弦を販売してきましたが、マシューズ(Mathews)の2015年モデル No Camシリーズではケーブルに特別なパーツが使われている関係で、ウィナーズチョイスでは現在NO Camシリーズのケーブルを製造できない状態です。

そこでメーカーと相談してきましたが、マシューズの純正弦を製造しているゼブラブランドで、人気のBCY-Xを使用したトロフィーXという新しい商品ラインが登場することになりました。カラーのバリエーションはウィナーズチョイスと同等レベルだと思います。ウィナーズチョイスが対応できるまでは、No Camシリーズの替え弦はゼブラのトロフィーXで提供させていただきます。

Zebra® Trophy X
http://www.zebrastrings.com/product/zebra-trophy-x/


ボウテックが新しいハイスピードモデルを2つ発表

bt15_IconBlackボウテック(Bowtech)が新しいハイスピードモデルを2つ発表しました。一つはカーボン・アイコン(Carbon Icon)というモデルで、こちらはカーボンナイトと同じ設計でカムだけが新しくなっています。

フリップディスク2新しく搭載されたフリップディスク2は、昨年ボウテックが発表したパワーシフトテクノロジーという3段階でカムの引き心地を変えられるカムをベースに、3段階調節の中間にあたる「クラシック」を排して、「パフォーマンス」と「コンフォート」のシンプルな2段階にしたカムです。シンプルになった分、価格はカーボンナイトとほぼ変わらない値段で提供できそうです。

bt15_EvaShockeySS
bowtech_evaもう一つは、アメリカの有名なアウトドア番組の司会者でアーチャーでもあるエバ・ショッキー(Eva Shockey)さんのシグネチャーモデル(特別仕様)です。

エバショッキーモデル比較スペックとしてはカーボンローズをよりパワフルにした設計になっています。表の左がカーボンローズで右がシグネチャーモデルです。

また、そのスピードはボウテックのカーボンモデルの中で最も速いカーボンオーバードライブほどではありませんが、逆にオーバードライブと比べて引き尺は23.5インチからとなっていて、ショートドローアーチャーに優しいスペックです。

現在、ボウテックの生産スケジュールが少し遅れていると聞いています。3月あたりの入荷を見込みます。


24万円で買えます、ロンドンオリンピック2012の女子団体優勝表彰書

優勝表彰書
24万円、ebayで出品されています。ロンドンオリンピック2012のアーチェリー競技女子団体優勝表彰書。

チームペナント
本物かどうかわかりませんが、選手のサイン付きのチームペナントと閉会式のアスリート用入場券がついてくるので本物かな?

記念に落札してみてはいかがでしょうか。個人的には2万円くらいならほしいですが、24万円は少し高いように思います。

OLYMPIC ARCHERY GOLD MEDAL WINNERS DIPLOMA FROM 2012 LONDON GAMES
http://www.ebay.com/itm/OLYMPIC-ARCHERY-GOLD-MEDAL-WINNERS-DIPLOMA-FROM-2012-LONDON-GAMES-/371239256221


カーテル(Cartel)の2015年ラインナップはコンパウンドメインです。

Alcon_sightカーテル(Cartel)から2015年の新しいカタログが届きました。確認したところ、面白い新商品はあまりなく、上のコンパウンド用のサイトはなかなかよさそうです。あと既存の商品のうちでコンパウンドのラインを中心として、素材などのアップグレードが行われているそうです。なので、基本的に2015年も去年と同じような感じでカーテルは販売していきます。

新しいサイトは販売価格1万円台前半程度で、2-3月あたりに1台テストで入れてみたいと思います。

カーテル 2015年 カタログ(新商品のみバージョン)
https://archery.co.jp/catalog/Cartel_2015_catalog_.pdf