この記事は2015年1月24日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

イーストンがピンノックの設計を変更

5lhnV73o-1000-508以前の記事で書きましたが、2015年はイーストンのピンノックとGピンノックが新しくなります。新色、カラーバリエーションの変更だと思っていましたが、先日、イーストンが商品出荷とともに発表した内容によると、カラーだけではなく硬さも変更されるそうです。より硬いノックとして再設計されたようです。入荷は2月はじめを予定しています。

さて、これをノックの耐久性を向上させた改良ととらえるといろいろと間違えます。これは再設計です。メーカー側ではその理由をよりハイパワーになったコンパウンドボウに対する相性を向上させるためと言っています。

市販のノックで、最も柔らかいのはバイターノックです。指でも少し強い力を加えるだけで曲げることができます。次がイーストンのピンノック。そして、最も強いとされているのが、ゴールドチップのHDピンノックでした。が、2015年、ビクトリーがアルミ合金ノック(Vノック)を発表しました。まだ実物は見ていませんが、ゴールドチップのHDピンノックがいくら強い樹脂を使っていても、アルミ合金ノックより硬いとは思えないので、2015年、最も硬く耐久性のあるノックは、変わってVノックになると思います。 

では、市場で柔らかいバイターノックが売れていないかといえば、そんなことはありません。リカーブでも、コンパウンドでも多くのトップアーチャーが使用しています。特にヨーロッパ勢と韓国勢で愛用する選手が多いようです。
10450810_10204312958246698_8356173296644004227_n自分もずっとバイターのピンノックを使用しています。2時間の練習(50m)で大体はこのくらい壊れます。ただ、柔らかく、粘りがある素材なのでシャフトとポイントの両方を保護します。矢と矢が接触した時、その衝撃はどこかが引き受けなければいけません。ノックが硬すぎるとノックが壊れることでその衝撃を吸収できず、衝撃をシャフトに伝えてしまいます(*)。また、柔らかいノックは変化がはっきり出るので、試合などでエンドごとのノック・シャフトのチェックが簡単です。

*(的間違いしない限り)ノック同士の接触があり得ないインドア競技では柔らかいノックが有利な点が少なく硬いノックがより選択されるのはこのためです。

ノックの破損が簡単に行え、わずかに違いでもはっきりと出るので、自分は柔らかいノックが好きですが、もちろんイーストンのピンノック、ゴールドチップのHDピンノックも人気はあるので硬いノックにも良いところはあります。

最終的には個人の好みになると思いますが、理想論ではなくお金を絡めて現実的に考えれば、あまりグルーピングしない初心者のうちは硬いノックを(ノックが壊れにくいので経済的)、グルーピングするようになって、シャフトを壊し始めるようになったら柔らかいノックに切り替える(ノック代がよりかかるがシャフトを壊すよりは経済的)というのがよいかもしれません。

今回の変更でイーストンとバイターの違いがより大きく出るようになるのでしょう。このタイミングで硬いノックが自分合うか柔らかいノックが自分に合うのか試してみてはいかがでしょうか。

現行の硬さのピンノック・Gピンノックは在庫限りです。硬さが違うので混ぜて使用しないでください。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

2 thoughts on “イーストンがピンノックの設計を変更

  1. ACEを使っているのですが、Gノック、ピンノック以外に使えるノックはありますか?

  2. バイターインサート、ピンアウトなどいろいろとありますが、どういったものをお探しですか?

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