この記事は2015年1月28日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

マシューズ、APEX7からTRG7から乗り換える

DSC_0824マシューズに発注していたTRG7が届きました!! 全日本選手権で入賞まで導いてくれた相棒のApex7としばらくお別れをして、3月の50mwに向けてこの子をいじってみようと思います。まずは、初期セッティングをします。Apex7と同じような状態にしてから、距離で感覚を確認しつつ、TRG7らしいセッティングを出して行きます。

DSC_0825届いて最初に見た感想は…デカい!!HTR/TRGを手に入れた人はみんな感じるのではないかと思います。コンパウンドボウの大きさの一つの基準としてATA(アクセル間の距離)が使用されるのですが、これまで使用していたApex7はこのTRG7と同じ38インチという大きさです。カムの部分では同じ大きさなのが確認できるかと思います。

このTRG7の一番の特徴は、これまでにないリム/ハンドルレシオであるのは11月に書きました。同じ大きさ(ATA)の弓と比べ、非常にハンドルが大きく、リムが短いのが特徴で、実物を手にすると思った以上の大きさです。

デフレックス_apex7-trg72次にドローレングス。ドローレングスとは引いた時のノック溝からプランジャーホールまでの距離(そのに1.75インチ足した値)なのですが、実際に引いている長さは、グリップのピボットからノック溝までの距離です。これまで使用していたApex7ではホールからピボットまでの距離が約0.5インチ(*)ありましたが、TRG7では0に設計が変更されています。このため、ドローレングスは全く同じではなく、少し長い28.0インチを選択しました。Apex7から乗り換える場合、同じ値だと少し短く感じるかもしれません。

*正確に0.5インチではなく0.4インチ強です。誤差はDループを逆に短くして修正しました。

Apex7-trg72次にハンドルのホールの位置を合わせてみます。ホールの位置がApex7よりも大きく下がっているのがわかるかと思います。Apex7ではグリップのピボットがハンドルの中心でしたが、TRG7ではホールがハンドルの中心になっています。この変更は二つのセッティングに影響を与えます。一つはノッキングポイント。以前の設計ではノッキングポイントは直角よりも少し上に作る必要がありましたが、ノーカムシステムではホールが中心で、かつ、上下対称のカム(ホイール)システムなので、ほぼ直角にノッキングポイントを作りました。

二つ目には、ハンドルの重心が下がった(ハンドルの上部がより重くなった)ので、Apex7と同じ重心にするためにはサイドをより重く、そして、サイドのスタビライザーをより下にする必要があるということになります。Apex7ハンドルは4.9ポンドでしたが、TRG7は5.3ポンドで180gほど重いので、スタビライザーをより重くするほうではなく、ロッドの位置を下げる方で対応しようと思っています。

trg7_apex7次に、セッティングには関係ありませんが、ローラーガイドが変更になりました。ケーブルがローラーに接触するサイドが変更になっています。ドローイングした時、引けば引くほどケーブルは矢印の方法にテンションをかけていきます。これまでのローラーではフルドローの時にもっともローラーにテンションがかかりますが、ケーブルが接するサイドを変えたことで、フルドローの時にもっともケーブルにテンションがかからない設計になりました。これによってトルクが減るのでレストの位置も変更が必要です。

apex7_trg7_centerApex7_-0.00.00.00TRG7_-0.00.00.00もう一つ注意すべき点は、センターブッシングの位置が変わったことです。以前では下リムボルトのたいして右側にあったものが、左側に移っています。以前のApex7(黄色の弦)は上はド・センターから弦が巻きだされ、下は左側から弦が巻きだされていました(そのためセンターは正面から見て若干右側に)が、新しいノーカムシステムでは、上下ともわずかに右から弦が巻きだされる設計に変更になっています。そのために、センターロッドの位置が変更されています。この変更によってセッティングがどのように変わるかは…リカーブの世界では経験したこののない変更なので、不明です。

このあたりを考慮に入れて考えて、大体のセッティングをしていきます。今日は射つところまで辿り着けなそうです…また明日。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

6 thoughts on “マシューズ、APEX7からTRG7から乗り換える

  1. 私はリカーブしかやりませんが、機械一般は好物なのでこういう新趣向にはいつも興味津々です。
    記事の通りリムが短い分だけ振動周期が相当短くなりそうに見えます。今まで「ブーンブーン」だったのが「ブブブブ」くらいに変わるとか。レポートの続きが楽しみです。

  2. 最後まで購入を迷っていた(結局PODIUM-X買ってしまいました)TRG7なので、使い心地などの報告を楽しみに待っています。

  3. 山口さんの弓を見ましたら、クイックデタッチをご利用でしょうか?
    クイックデタッチ(特にダウン)をまっすぐ取り付けるコツなど有りましたら教えてください。

  4. >今まで「ブーンブーン」だったのが「ブブブブ」くらいに変わるとか。レポートの続きが楽しみです。

    ありがとうございます。アウトドアシーズンの最初の試合はこれで行く予定なのでしっかりとチューニングしたいと思います。

    現状、音も静かですが、発射後に手に伝わってくる振動の収まりはこれまでの弓にはない速さです。
    ただ、あまりに発射の余韻がないので、残る振動の大きさをヒントにしてチューニングすることが非常に難しいです。
    ペーパーとハイスピードカメラをベースにチューニングを進めています。

  5. ポディウムと比べるとカムの設計(ドローフォース)が全く異なり、一番の違いは引き始めから重いGTXやスパイラルXプロカムに比べて、ノーカムの引きはじめ(2-3インチ)は非常に緩やかでリカーブにすら近いです。後半のバレーに落ちていく感じは似ています。

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