この記事は2014年10月13日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

【ニューヨークタイムズ】ホイットのカーボンハンドルは中国製か?

step15海外のアーチェリーフォーラムでホイットの2015年の新モデルの写真が登場。カーボンウィドウメーカーというモデルでカーボンスパイダーに変わるハイスピードモデルだそうです。写真を見る限り、かなりハイトは低そうです。

いつもなら、この写真が正しいものか確認に時間を使いますが、正式発表ももうすぐなので、ちょっと待てばわかるかと思います。

それよりも、フォーラムでホイットのカーボンハンドルが炎上しています。そっちの方をずっと見てしまいました。

2015 Hoyt Carbon Widowmaker
http://www.archerytalk.com/vb/showthread.php?t=2339067

日本でも一部の人間が問題にしていますが、中国のブドウを輸入して、日本で製造さえすれば、それは国産ワインとなるそうです。ホイットはメイドインUSAを語っています。弓の組だてが実際にアメリカで行われていることは疑いようがないですが、ハンドルは中国で製造しているという話は昔からあり、今回は、ニューヨークタイムズの記事がそのことについて触れていることで、噂として気にしていなかったユーザーまでもが真剣に議論しています。

Racket Manufacturer Creates Market for Something That Isn’t There
http://www.nytimes.com/2010/08/30/sports/tennis/30prince.html

議論の対象になっている記事です。その中で下記の一部が引用されています。

「Now O-Tech holes are increasingly seen in other places, too: on the sticks of N.H.L. players like Detroit’s Pavel Datsyuk, and on the handles of the metal bats of baseball players from Little League to college. The Prince holes can be found on Olympic field hockey sticks from Grays, top-level lacrosse sticks, and even high-performance archery bows from Hoyt. 」

The most unusual application so far is probably the Hoyt archery bow. There are no orderly holes as on other equipment. Instead, three hollow twig-like carbon-fiber tubes twist like a pretzel. (“It’s a liberal interpretation” of O-Tech, Davis said.) Hoyt calls it a “quantum leap” for the archery industry.

The impact of O-Tech technology on the archery industry could completely revolutionize the sport,” Hoyt’s president, Randy Walk, wrote in an e-mail. “These types of technology and advancements within ancient sports don’t come very often.”」

要約するとプリンスのOテクノロジーという会社がホイットのカーボンライザーを作っている(作ってくれた助かっている!)という内容なのですが、ここから、現在、プリンスは中国にしか工場を持っていないのだから、ホイットのカーボンハンドルは中国製に違いない。という話になっています。

見ていくとOテクノロジーがカーボンハンドルを作っているのは間違いないようですが、この会社が中国にしか工場を持っていないのかどうかは…プリンスがアーチェリーの会社ではなく、テニスの会社なので自分にはわからないです。最後のこのピースがつながれば、中国製で間違いないというところで、議論が盛り上がっているようです。

まぁ、個人的にはこの仕事をしていて、私の交渉相手(つまり価格や修理や保証を決定する側の人間)がアメリカの人間であれば、安心して仕事できるので、製品の中心となるパーツが中国製でもあまり気にはなりませんが。

*この件に関して根拠となる資料なく「間違いなくプリンスのラケットは全部中国製ですよ」と言ったコメントをいただいても承認はしませんのでご理解ください。


The following two tabs change content below.
アバター画像

Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

3 thoughts on “【ニューヨークタイムズ】ホイットのカーボンハンドルは中国製か?

  1. 後輩のプランジャーのプレッシャーポイントの位置を調整する際に矢の先端がセンターショットからポイント一個分左に向くように調整したのですが、先輩から一昔前のチューニングだと言われました。

    五年ほど前に習ったのですが、先輩曰く今はセンターショットぴったりに合わせるものだと言われたので少しショックです。 どちらが正しいのでしょうか?

  2. >先輩から一昔前のチューニングだと言われました。

    ストレートシャフトしかない時代にはみんなだいたい同じような位置(左に向ける)で問題ありませんでした。現在は、ストレートシャフトとバレルタイプ(樽型)のシャフトがあります。シャフトの形状によって、プランジャーの設定も変えるべきです。

    この情報だけでは何とも言えませんが、後輩にやってあげたのであれば、アルミのストレートシャフトではないか思うのですが、少し左に向ける(RHの場合)ので問題ないと思います。そのシャフトがバレルタイプのX10などであれば、1個分左には向けるのは多くの状況ではやりすぎです。

  3. なるほど、私も当時アルミシャフトだったので一様にそう調整するものだと勘違いしていたようです。

    ありがとうございます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です