この記事は2014年8月3日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ボーニングのICEベインの詳細と開発協力したフランスのアーチャーたちのコメント

先日お伝えしたボーニングのICEベインの詳細と開発協力したフランスのアーチャーたちのコメントが届きました。以前に責任者が日本に来た時に食事したことがありますが、印象としては非常に実直なメーカーです。

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ICEの設計は長さ76.2mm、高さ7.62mm、重さ(1枚)6.5グレインで、色は白、黒、ホットピンク、ネオングリーン、ネオンオレンジ、ネオンレッド、ネオンイエロー、青、紫、赤の10色。フランスのPIERRE-JULIEN DELOCHE選手とDOMINIQUE GENET選手との協力の元に開発され、そり後、SÉBASTIEN PEINEAU選手も使用しています。

ボーニングはFrançois Hybry氏(仏Arc Systeme社)のアドバイスで、2013年にDOMINIQUE選手とPIERRE-JULIEN選手に連絡を取り、両選手ともこれまでのベインの問題を解決する新しいベインを開発するための協力快く受け入れてくれました。ボーニングからは素材や仕様の異なる9種類のベインを送り、テストをした結果、どちらの選手も同じプロトタイプを、コンパウンドターゲットアーチェリーにふさわしいベインとして選びました。それがICEベインの原型です。

DOMINIQUE選手、PIERRE-JULIEN選手、そしてSÉBASTIEN PEINEAU選手は、自分のフィットするよう様々な環境でこのベインをファインチューニングしました。ICEベインのテスト環境は気温5℃から40℃、風の影響や乾燥、湿気、雨など無数のシチュエーションでおこなわれました。

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・PIERRE-JULIEN選手のコメント

まず、私は他のベインとの比較のためにオフセットなしでICEベインを使用しました。そのときのグルーピングは従来のベインから改善されたことは分かりました。次に1°くらいのオフセットをした結果、グルーピングがさらにまとまりました。ここで3°か4°の大きなオフセットを試してみたのですが、矢飛びの最中にシャフトの軸を中心に回転するのではなく、抗力が大きすぎて、後方がふらついてしまうのが見られました。別のダースの矢では2°のオフセットでフレッチングしてみた結果、精度が劇的に上がったので、この角度で射っていくことにしました。距離も30〜90mでテストしましたが、コンパウンドボウでICEベインを使う場合は、70mまでの距離が最も効果的です。

*ちなみに、それまで使用していたのはFFP187

耐久性の面では、フォームやストラミット合板を貫通した時にどうなるのかを観察しました。目的はベインを引きちぎり、他のブランド製品と比べてICEベインの素材そのものの耐久性がどれくらいなのか確かめることでした。手で引っ張ってちぎろうとしましたが、ベインではなくラップが壊れてしまいました。さらに24本の矢をかなり小さいグルーピングに射ち込みましたがICEは無傷でした。

自宅や練習場、国際大会など様々なところでテストをおこないました。国際大会で実際に使うことができれば、それは商品にとって良い商品の証明となります。家や自宅とは異なる環境で射っているのはもちろんですが、道具も完璧に合わせておく必要があります。私は2013年の過去4ヶ月の試合で、新しいICEベインの矢のセットと、念のため以前のベインを貼った矢のセットとを持っていき、実際異なる環境でICEベインをテストすることができました。

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そして2014年のアウトドアシーズンは、ICEベインで始めることを決めました。結果、上海のワールドカップでは709点を射ち、銀メダルを獲得しましたが、金メダルを取ったSÉBASTIEN PEINEAU選手もICEベインを使ったアーチャーでした。この時期の試合の平均点数は711.5で、ヨーロッパの試合新となる150点(9X)を記録することもできました。続くメデリンでは712点(40X)を記録しました。このICEベインは実に美しく、正確で耐久性があり、信頼がおけるので、私はこの商品にとても満足しています。

・ICEベインの推奨セッティング(DOMINIQUE選手、PIERRE-JULIEN選手、SÉBASTIEN選手より)

1.ICEベインのオフセットは1~2°の小さいものに抑えることで最高のグルーピングを得ることができ、リリースの瞬間の接触やターゲット上のコンタクトによるダメージを避けることができます。

2.PIERRE-JULIEN選手はノックから10~15mm、DOMINIQUE選手とSÉBASTIEN選手はそれぞれ1″(25mm)、1.5″(38mm)の位置にセットしています。

3.EASTON X10 Protour、Carbon Express Nano-Proなどの重く、細いシャフト、あるいは最低110グレインのポイントを使用するのが最適です。

4.ICEベインのフレッチングは簡単です。DOMINIQUE選手とPIERRE-JULIEN選手はBlazer Bondを使用し、PIERRE-JULIEN選手によると、ラップがあってもなくても、ターゲットを貫通したときでもベインがはがれ落ちることがないと証言しています。DOMINIQUE選手もBlazer Bondが最適だと言っています。

ICEベインの入荷は8月の末かなと思っています。リカーブでスピンの場合にはノックよりに貼るのがベストというほぼ一致した意見がありますが、このベインではノックから10mm(つまり可能な限りノック側に寄せる)で使っている人もいれば、38mmも話している選手もいるのは驚きです。入荷したら、自分でもノックから離したフレッチングを試してみたいと思います。ただ、フィンガーリリースのリカーブでは、やはり38mmも離したフレッチングは効果ではないのかなと…。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

4 thoughts on “ボーニングのICEベインの詳細と開発協力したフランスのアーチャーたちのコメント

  1. ICEベインがあちぇ屋CPにアップされましたが、36枚セットのみの販売でしょうか。
    よろしくお願いします。

  2. はい、現時点で、メーカーからは36枚入りと100枚入りが発売されていますが、100枚入りのほうは仕入れていません。需要があれば、100枚入りも取り扱いを考えます。

  3. このようなコンパウンド用(?)のベインをリカーブで使うのはどうなのでしょうか。
    重くてサイトが下がるだけでしょうか。
    よろしくお願いします。

  4. ICEベインほどの耐久性はリカーブアーチャーには過剰ではないかと思いますが、耐久性を求めるのであれば使用する事自体に問題はないです。

    また、同様のデザインでリカーブ向けに軽量化した(耐久性は下がる)Impulseというベインが生産されています。

    http://www.bohning.com/impulsetm-vanes

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