この記事は2014年7月21日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

イーストンのライトスピード3DとGTのウルトラライトシャフトの比較

easton_lightspeed_vs_Goldtip_Ultralight3連休、昨日は休みをとり、東京都の試合に出場してきました(結果は50mwで342-340=682)。

試合や練習場でウルトラライトを使っていて一番聞かれたのは…イーストンのライトスピードとの違い。しかし、ライトスピードの方は使ったことがないので、一度もきちんと回答できず…すみません。

ということで調べてみました。

イーストンのライトスピード(Lightspeed)には、精度の低い(0.03)ノーマルバージョンと、競技用の精度の高い(0.01)ライトスピード3Dというモデルがあります。今回は競技用モデルのライトスピード3Dで比較します。

 

【価格】
イーストン ライトスピード 3D 小売価格 11,800円
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 小売価格 15,800円

→ ライトスピード3Dの方が4,000円安いです。

【重さ】
イーストン ライトスピード 3D 500 6.5gr
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 500 6.3gr

→ ゴールドチップの方が3%軽いです。

【精度】
イーストン ライトスピード 3D 真直度 +- .0010 - 重さのバラつき +- 2.0gr
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 真直度 +- .0010 - 重さのバラつき +- 0.5gr

→ 真直度は同じ、重さのバラつきはゴールドチップの方が4倍良いです。

【外径】
イーストン ライトスピード 3D 400 0.291インチ(実測値)
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 400 0.291インチ(カタログ値)

【ノックシステム】
イーストン ライトスピード 3D インサートノックのみ
ゴールドチップ ウルトラライト プロ インサートノック、または、ピンノック(バイターやイーストンも対応)

【ポイントシステム】
イーストン ライトスピード 3D RPSシステム
ゴールドチップ ウルトラライト プロ FACTシステム

FACTシステムは装着されたポイントに対して10gr単位で重さの調整可能。イーストンのRPSシステムは非常に選択肢が少ないもので微調整は不可能。ただし、RPS規格自体はメジャーなもので他社でも対応ポイントを製造しているので、適切なものを見つけることができれば微調整できる可能性はあります。

【まとめ】
5項目で比較してみましたが、正直、競技で使用するのであれば、重さのバラつき精度が2.0grという時点で、使い物にならないと思います。

ターゲット競技用として、ある程度の点数を望むのであれば、少なくとも1.0gr程度の精度がないと厳しいです。ちなみに、実績のあるターゲットシャフトの精度ではACCまでが0.5grで、2.0grレベルと言うのはイーストンのターゲット用シャフトとしては最も安い価格帯のアポロと同じです。

X10 / ACE / ACG / ACC / ウルトラライト = 0.5gr
カーボンワン = 1.0gr
アポロ / ライトスピード3D = 2.0gr

ということで、価格であればラストスピード3Dの方が安いのは確かですが、競技用としてはあまりに精度が低いので、50mwでの使用には適さないもので、ウルトラライトと太さでは近似していますが、同じレベルのシャフトではないです。

個人的なデータです(*)が、矢が20gr軽いと、50m先では10cmほど違いを生むので、4gr(+-2.0gr)の違いでは50m先で2cmほどの違いが生じます。

*Apex7 58ポンド 27.5インチドロー 矢の重さ337gr Foc 15%


The following two tabs change content below.
Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

8 thoughts on “イーストンのライトスピード3DとGTのウルトラライトシャフトの比較

  1. ウルトラライトの500番はいつ頃入荷する予定でしょうか?

    ウルトラライト良いみたいで、安くて、高精度と関心します。X10などが3万ほどするなか、半額程度と言うのは驚きです。

  2. なんでカタログ値と実測値を混ぜての比較なのでしょう?
    そして項目によってスパインが違うのも、、、
    気になっているので全部実測で教えてくださると嬉しいです。(現状は比較として稚拙。)
    海外のカタログは信用できないと個人的には思っております。

  3. >なんでカタログ値と実測値を混ぜての比較なのでしょう?

    イーストンがカタログ値を発表していないのです…

    >そして項目によってスパインが違うのも、、、

    自分が使っているのが500番なので、500番を使いました。全部500番にするつもりでしたが、
    上記の通り、イーストンがカタログ値を発表していないので、ライトスピード3Dは太さは手元にデータがあった400番のものを使用しました。

    500番でもウルトラライトとライトスピード3dで大きく太さは変わらないと思っていますが、
    もし、どちらかが0.003インチ程度太かったとしても「まとめ」を読んでいただければわかるとおり、
    結論に大きく影響するものではなかったと判断しています。これ以上調査するつもりはありません。
    稚拙と判断されたのであれば残念です。

    >海外のカタログは信用できないと個人的には思っております。

    おっしゃることはわかりますが、ストレートタイプのカーボンシャフトはその構造上、
    カタログ値から外れた値で製造されることがあるという話は聞きません。

    じ原材料で製造しているので、外径が設計がずれたものは、
    重量の同一性検査、または、直進性の同一性検査をクリアできないものと考えます。

  4. >ウルトラライトの500番はいつ頃入荷する予定でしょうか?

    1-2週間で入荷する予定です。

    >ウルトラライト良いみたいで、安くて、高精度と関心します。X10などが3万ほどするなか、半額程度と言うのは驚きです。

    お客様がコンパウンドアーチャーで50mwをメインで競技されているのであれば、お勧めします。自分のレベルの腕前でも、690点(十分全日本に出られる点数)レベルを目標にするのであれば、このシャフトで十分だと思います。公式試合では687点まで入ったので、夏の間に690点を実証したいと思っています。

    高いものには高い理由があります。ウルトラライトの素材・精度のまま、90mまで対応できるシャフトを作ろうとすると、価格はX10と同じくらいになる可能性があります。

    ウルトラライトはイーストンの中ではACプロフィールドと比較されるべきものと思っており、現状の個人的な意見では、ACプロフィールドの樽型設計によるメリットと、ウルトラライトの太い設計によるメリットでは、50mwでは後者の方に価値があると思います。

    イーストンのACプロフィールドに比べて1万円前後安いのは…まぁ、ブランド代(広告代)でしょう。イーストンは日本の試合を協賛(この間の全日本社会人ターゲットでは出場者全員にプレゼントを配布)したり、担当者がたびたび来日したり、雑誌に広告を出したりしているイーストンの日本での営業活動(年に1000万円レベルで費用がかかっていると思います)はすべての商品代金に跳ね返っているので…。

    ゴールドチップはアメリカでは協賛をしていますが、海外での販売はすべて代理店に任せていて、お金がかかっていないので…世界アーチェリー連盟(WA)の協賛もしていません。そのあたりをどう評価するかはお客様次第です。

  5. わざわざ丁寧にご回答いただきありがとうございます。
    稚拙と書いたのはちょっと表現が悪かったですね、謝罪いたします。

    一つだけ言わせてもらえば、結論が変わらないとはいえ比較は比較なので、全て同じ条件で比較しなくては、読み手に信じてもらえなくなってしまいます。
    注意書きなど踏まえて記事になさるともっと良いのではないでしょうか。

    では次の買い替えの時にでもゴールドチップも視野に入れようと思います。
    長々ありがとうございました。

  6. 記事の内容でわかりにくい部分については、コメントで質問していただければ幸いです。
    今後ともよろしくお願いします。

  7. ゴールドチップ ウルトラライト プロ、良さそうですが、高ポンドの弓では、初速も高く風による影響も受けにくいと思うのですが、40~45ポンドのsupra maxでの使用による良好なグルーピングは期待できそうでしょうか??(^_^;)

  8. Supra Maxは伝統的なスタンダードな設計のターゲットボウですので、相性などの問題で性能が引き出せないことはないと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。