ボウテックが幅広いセッティングが可能なミドルモデル FUELを発表

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ボウテック(Bowtech)はもうもう、年一回の発表をやめて生産が始まったら発表にするのでしょうか?まぁ、ウィン&ウィンのように12月発表で、入荷が4月というスケジュールよりは、こっちの方が助かるかもしれないですね…。

Bowtech_fuelボウテックが幅広いセッティングが可能なミドルモデル FUELを発表しました。ドローレングスは18-30インチ、ピークウェイトは18-70ポンドまで、成長に合わせて調節できる最初の弓から、(合法な国では)大きな獲物を狙うハンティングまで対応できます。

価格もアメリカでの小売価格は52,000円(499ドル)程度で、日本では輸送費と消費税を加えて6万円前後になると思います。

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競合モデルとしてはMissionのラリーになるかと思いますが、既存のモデルのInfinite Edgeの改良版という見方もできるかと思います。値段もちょっと高くなっていますが…。最初の入荷は6月の予定で話しているところです。上の写真はサイト・クイーバー・レスト・スタビライザーなどが付属したモデルですが、ターゲット用のアクセサリーではないので、弓だけでの販売をする予定です。


世界唯一のキャデット/ユース用 高性能競技用シャフト – Medallion-XR

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(自分が把握している限りでは)世界唯一のキャデット/ユース用の高性能競技用シャフト、Medallion-XRの1800/2000が入荷しました。1300/1500はメーカーでも在庫切れで、6月の入荷予定です。

前の記事でも書きましたが、このシャフトの取り扱いを決めたのはそのユニークな設計です。イーストンなどの他社では製造されていないユース用の競技用シャフトで、需要が多くないとは思いますが、競合シャフトが存在しないシャフトです。

初心者向けのアルミシャフトなら同じようなものはありますが、競技用に使用する精度ではありませんし、パーツもありません。このシャフトはユース向けのシャフトでありながら、ピンが標準で付属しており、ピンノックが使用でき、また、ポイントもブレークオフタイプでFOCのチューニングが可能です(*)。

ブレークオフポイントと軽量カーボンシャフトという組み合わせで、高いFOCで設定したり、軽量シャフトにしたり、と必要なセッティングにできます。

例えば、スパインとしては2000番と競合するJazz 1413の場合

1413シャフト 26インチ 153グレイン + ポイント(重さ固定) 35g = 188グレイン 

XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 40g = 172グレイン → 約10%軽量
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 50g = 182グレイン → 標準設定
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 60g = 182グレイン → 高FOC

のように違いとなります。

年に10ダースも売れないとは思いますが、ニーズに合うという方にはとてもお勧めのシャフトです。

*イーストンのシャフトでも1500番までありますが、ブレークオフポイントポイントは60-80グレインまでしか用意されてません。


その名はコックベイン(フェザー)インジケータ

DSC_0079Gノックをはじめ、いろいろなノックについている突起についてお客様から質問があり、使い道はよく知られていますが…よくよく考えると名前を知らなかったので、調べてみました。

DSC_00719この突起の目的は矢を見なくても、または、暗いところでもコックベインの場所を識別することです。

HA_006_001(↑花王のホームページより)
同様のものとしては「シャンプーのギザギサ」が知られていると思いますが、ウィキペディアによると、これは識別リブと呼ぶらしく、1990年代にはじめて採用されたもののようです。

一方ノックのこの突起は何百年もの歴史があるので、古くからあるセルフノック(木で作ったノック)の製法の資料で検索したところ、すぐにヒットしました!!
nock(http://www.africanarcher.com/より)
判明したその名は…cock feather indicator – コックベイン(フェザー)インジケータ…そのままでしたね。


CXの日本語ページ作成しました。

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メーカーからもらった資料を基に、CXの日本語ページを作成しました。基本的には商品の資料になりますが、CXのシャフトを使用しているプロスタッフたちのセッティングも掲載しているので、参考していただけたら幸いです。リカーブスタッフの資料は6月にもらう予定になっています。

シューター紹介
http://cx.archery-shop.jp/pro.html


二回目の入荷…ラピードの白もなかなかです。

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IMG_20140508_120812初期入荷分のラピードのカーボンブラックがちょうど売れた段階で、白のハンドルが入荷してきました。

2014年はホイットもたくさんのリムの種類がありますが、同じ設計でフォームかウッド、フォーミュラかグランプリかの違いだけなので、簡単ですが、ウィン&ウィンは…全部違うので売っている方でもたまに混乱します。

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ので、一覧表にしました。黄色は在庫しているもの、緑は取り寄せになるものです。参考になれば幸いです。

ちなみに、ラピードリムとWINACT XTリムはほぼ在庫あります。VTリムは大きなサイズだけ生産が始まっており、Sサイズの用意にはまだ時間がかかりそうです。

*弾性素材は使用されている素材の中で一番高性能なものを表示しています。それ以外にも弾性素材は使用されていますので、ハイモジュラスカーボンと書かれているリムがクロスカーボンを含んでいないというわけではないです。。


ランチテック(Launchtec )の樹脂ブレードにAAEレスト用が

$_35在庫がなくなったので、本日ランチテックに発注したところ、AAEのフリークショウなどに対応したAAEレスト用の樹脂ブレードの生産が始まったという連絡がありました。

ワイドタイプはなく、ナローとXナローの2サイズのみとなっています。在庫切れの既存サイズとともに、1-2週間で届く予定です。


ついに新しい設計の軽量アルミハンドル SF AXIOMハンドル!!

2014年に新モデル、AXIOM+ライト(AXIOM+L)が届きました。実績あるAXIOmシリーズの3代目にあたるハンドルですが、実質的には新規開発された新しい設計を用いた低価格の軽量アルミハンドルです。期待しているハンドルの一つです。

Axiom_first上の写真はSFの初代のAXIOMハンドル(上左)です。2010年に販売が始まりましたが、SFのためにウィン&ウィンが新規に設計したものではなく、以前にウィン&ウィンの下位ラインナップとしてあったブランド(2014-2015年に復活予定)KAPのT-REX(上右)、または、エボリューション2と呼ばれていた23インチモデルのデザインをほぼ流用したもので…これまで弊社でAXIOMハンドルをを販売したことはないです。

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今回、このAXIOM+ライトは名前こそ、AXIOMシリーズの3代目ですが、実質的には全く新規に設計されたハンドルです。AXIOMハンドルは23インチハンドルですが、25インチハンドルとして再度設計されました。まぁ、初代のAXIOMと今回のAXIOMの写真を比べてみれば、全然違う設計であることはすぐわかるかと思います。

DSC_0067新しい設計でのコンセプトは上位モデルへの移行がスムーズに行くよう、上位モデルとできるだけ共通した設計・重量配分を採用すること…その結果、見た目は立派な上位モデルに見えます…遠目で見ると。
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色は全部で6色。プランジャーとレスト込みで1万円強なので、設計は上位モデルと同等でも、塗装はやはりこの価格帯のものですので、塗装のレベルは価格なりです。ホイットで言えば、カスタムペイントではなく、パウダーコートレベルの塗装です。

DSC_0070センター調整機能はリムボルトと独立した機構で、ポンドを変更するたびにセンターを再調整する必要もない高機能のものです。先日紹介したウィン&ウィンのラピードと同じものですね

ライトという名前で1,180gです。同じような価格帯ではエクセルが23インチで880gです。実質的には圧倒的にエクセルのほうが「ライト」という名前に相応しいです。初心者向けのハンドルという視点で見た時には、1,180gはけっして軽い部類ではないですが、競技用モデルの設計では1,100g台は軽い部類です。その意味で「ライト」とついています。ご注意ください。


“BOLDODUCとSF”の取り扱い開始

IMG_20140505_160615SFアーチェリーのラインナップでWIN&WIN/SFと表示して販売しているものは、WIN&WINが製造している商品です。これまで、基本的にWIN&WIN/SFの商品をWIN&WINから仕入れてきましたが、SFの商品ラインナップに拡大に伴って、別のメーカーがOEM製造する商品も増えてきています。

例えば、FLEXがSFブランドの弦を製造してますが、FLEXとは長年取引しているので、これは取り扱う予定はないです。アメリカの光学メーカーとコラボした双眼鏡やフィールドスコープもありますが、弊社では直接光学メーカーと取引があるので取り扱ってきませんでした。

今回入荷したのは、自分が知る限りではアーチェリー業界では実績のない繊維メーカーがSFのために開発したファブリックタイプのアームガードです。フランスのBoldoducというメーカーがSFのために製造しています。
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サイズはボーニングのものに比べてワンサイズ小さい表記になっています。

WIN&WIN/SFではなく、BOLDODUC/SF A2 アームガードとして販売を開始します。WIN&WIN以外のメーカーが作る商品の場合、できる限り製造元の表記もするよう心がけます。


明日だった…5月(MAY THE) 4日(FOURTH)

10259872_708636159202386_357518028606413081_n昨日記事にして、担当エンジニアといろいろ議論していたのですが…たまたま明日は5月4日。

フォースと共にあれ(May The Force Be With You)

…弓はPRIMEのデフォイ(DEFY)、矢はゴールドチップのハンタープロシャフトと見た!!…リリーサーがないということは、フィンガーリリースか。

 


コンパウンドのもう一つの選択肢、ハイスピードフィールドシャフト

20140502 155312現在、コンパウンド店をコンパウンド用の商品がなんでもそろうお店になるよう鋭意改良中です。商品調達業務が自分の本業なので、頑張ります!

先日、世界ターゲット選手権を何度も制したCXの代理店となりましたが、コンパウンドでは50mw標準の競技フォーマットになったのに従い、もう一つの選択肢として、短距離セッティングという選択をする選手が増えています。2014年のコンパウンドボウの売れ筋も、PSEの Dominator 3D MAXや、ホイットのプロエッジエリートなどのハイスピードモデルです。

そして、弓だけではなく、シャフトもハイスピードのフィールドシャフト(軽くて太いシャフト)を選択するという選手が増えています。

この話はインドアでのリカーブは太いシャフトを使うべきか、修正力の高いシャフトを使うべきかという話同様、結論がまだ出ていない話です。現在進行中の話です。コンパウンドの50mwでは、X10/Nano Proのように細く修正力(パラドックスからの復元力)に優れ、細く重いシャフトを選択する選手がいる一方で、新しい選択肢として、軽く太いシャフトを使う選手が出てきています。

じつは、CXの入荷とのタイミングでまずはコンパウンド予選最高点の選手として、ハンセン選手にスポットをあてて書いてきましたが、コンパウンド予選2位、最終順位個人3位のアメリカのディートン選手(Bridger Deaton)が、まさにそのセッティングで、この試合に挑みました。ちなみに、1位のハンセン選手が18歳、2位のディートン選手は19歳です。

431431_400989779967027_577976797_n2320015_angle1_4(↑2012世界フィールド選手権でのジェシー選手…APPtituneもよろしく★)

ディートン選手の予選での点数は355-356点の711点。そして、ハイスピードセッティング用のシャフトとしては、フィールド用として数多くの実績があり、ターゲットの世界選手権で結果を残したことはまだないものの、直近の2012年の世界フィールド選手権でも優勝した選手(ジェシー)が使用した、GOTDTIPのシャフトでした。

コンパウンド選手として、2014年の最初のワールドカップから学ぶべきことは本当に多いと思います。予選で1位、713点を射った選手が極細で重みのある、まさに王道を行くロングレンジ向けターゲットシャフトを使い、次点711点で続いた選手は全く逆のセッティングをしていたというのは、本当に珍しい事です。たいてい、上位選手は同じようなセッティングですので…特に選択肢が限られている「矢」では。

つまり、50mを長距離としてとらえるか、短距離として捉えるかの違いです。ルール上の分類とかと言った次元での話ではなく…。

X10を基準にすると、ハンセン選手のシャフトはそれより、3%細く7%重いもので、ディートン選手のシャフトは、11%軽く38%も太いものです。メンタルゲームとしての要素の加わる決勝ラウンドは別とすれば、1位、2位の選手が真逆のセッティングで、それぞれに結果を残しているという事実は、50mwではどのようなシャフトが最適かという答えが、トップレベルの選手の間でも、まだ共通の意見が出ていないということです。

細く重量があり安定するシャフトか、軽量で太くがあり、ハイスピードで飛んでいくシャフトが有利なのか。ワールドカップ第二戦が楽しみで仕方ないです。5月13-18日です。

sha_da1_7032Gold TipはBee-stingerの親会社なので、特に新規に代理店契約をする必要はなく、とりあえず自分でテストするために1ダース発注してみました。現在、Nano Proをテストしているので、新しいシャフトは6月くらいからテストしてみようと思っています。なので、レビューはちょっと先に。