この記事は2014年4月28日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ウィン&ウィンの2014年モデル入荷 – その一は「ラピード」

ウィン&ウィン(WIN&WIN)の2014年モデルが入荷しました。 まずは、ラピード(RAPIDO)のレビューです。 この後はAVTを書きます。以前の記事で予告した通り、WINACT-VTだけは製造が遅れています。出荷されているのは、ラピードはINNO AVTだけです。
1483479_551457481615231_928935301_oラピードに関して言えば、ようやく理解ができたような感じです。上はラピードが2014年の新型低価格カーボンハンドルとして発表されたときにあがった写真ですが…いくら低価格とはいえ、こんなチープなデザインで売れるのかと心配になりましたが…最終的にはいくつか細かい修正がされ、ちゃんとしたカーボンハンドルとして入荷してきました。

DSC_0053

その形は…RCX-100そっくりになりました。

DSC_0050前からの写真を比較するとこんな感じです。左がラピードで、右がRCX-100です。見た目は酷似しています。では、その違いとは何か。一つは素材、もう一つはリムポケットです。

DSC_0051ハンドルの素材ですが、RCX-100はほぼカーボンだけで製造されているモデルです。対して、低価格モデルのラピードはカーボンとクラス繊維を混ぜて製造されています。カーボン量が少ない分、価格も安くなっています。

では、ただのRCX-100のダウングレードモデルかと言うと、そうでもなく、INNO MAXやUUKHAのハンドルでとられている精度向上ための機構を同様のものが搭載されています。コンポジットカーボンとリムを直接接合させると、どうしても最終的な精度調整が落ちます。その対策として、INNO CXTでは金属プレート、UUKHAのハンドルでは特殊プラスチック樹脂・フォージドジュラルミン・黄銅の3つ素材を組み合わせたリムポケットを、INNO MAXでは、センター調整機構全体をアルミで独立させるという仕組みが考案されましたが、ラピードではUUKHAの設計に近いものが採用され、リムポケット全体をカーボンではなく、精度のコントロールが容易なプラスチック樹脂にしています。

DSC_0052白のステッカーの後ろに隠れているねじが見えるでしょうか。ここはお客様がいじるところではありません。あくまでも説明のために書きます。ウィン&ウィンの説明では、ハンドルが完成した後、ハンドルを測定し、この部分のねじで調整をしながら、最終的に樹脂製のリムポケットとグラスカーボン製のハンドルとの精度をすり合わせ、完璧な精度を実現して出荷しているとのことです。このネジは調整に使うものではないのでご注意ください。

ということで、最初は位置づけがよくわからなかったラピードですが、素材はチープでも、その価格帯でできる工夫を施して、ハンドル全体、リムと合わせた時の精度は上位モデル(RCX-100)に勝るとも劣らないものに仕上げたのがラピードと言えます。

お手ごろな価格(3万円台前半)でカーボンハンドルを試してみたい方にはおすすめな一本です。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

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