ジャン・ヨンホ選手がベルリンオープンで優勝

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2000年代前後に大活躍し、オリンピックで2つの金メダルと1つの銀メダル、世界ターゲット選手権では金銀銅を1つずつ獲得したジャン・ヨンホ(張龍浩)選手が久しぶりに国際大会に出場し、WINの2014年商品のラインナップの初披露目となったベルリンオープンで優勝しました。

cex2000 COLOR
知っている限りでは出来立てのCEX2000の世界デビュー戦です。年末年始と関税の関係で入荷が来年にずれ込んでしまうことが確実ですが、CEX2000のカラーモデルのイメージが届きました。入荷までもうしばらくお待ちください。

ちなみにシャフトはカーボンエクスプレスのナノ・プロを使用しています。極細のアウトドアターゲット競技用シャフトです。少し前のコメントでも書きましたが、インドア競技でもリカーブにおいてはシャフトの口径よりも、修正力が高いシャフトのほうが有利という考えもあります。


Carter(カーター)の付属品

お客様からご質問を頂きましたのでこの機会にカーターリリーサーに付属するトリガー用交換スプリング(バネ)の詳細(見分け方)をご案内します。20131222_180143

まず、出荷時にリリーサーに内蔵されているバネの強さですが、これが「#43」のバネになります。

そして、付属の袋に書かれている、#30、#80、#95、#135、・・・・4つのバネの見分け方です。

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上段の1個のバネが「#43」(初期内蔵)です。

そして下段左から、#30、#80、#90、#135となります。

いちばん右の唯一、色が銀色のバネが「#135」

その他のバネは、ほぼ色が同じように見えるので、形状と感触で見分けます。

1番硬い銀色の「#135」の見分けがつけば、次に片側が細くなった【テーパー】形状のバネを見分けます。

これが「#80」です。(上写真の下段左から2番目)

そうすると残り2個。

もう後は感触で見分けます。

軟らかい方が「#30」

硬い方が「#90」となります。

いかがですか。見分けは付きましたでしょうか。

もし、内蔵の「#43」をリリーサーから出した時は、「#30」と「#90」が見た目的に似ているので注意が必要ですが、念のため下の写真をご覧ください。20131222_183120

左が「#90」   右が「#43」です。

良く見ていただくと「#90」の方が“巻”のピッチが狭く、線が太いのがお分かり頂けるかと思います。

*「#30」は見た目からして、ピッチが広く、線が細いです。

いかがでしょうか。

カーターリリーサーの付属品、トリガー用スプリング(バネ)の見分け方でした~ヽ(^o^)丿

 


3連休の中日と商品価格

今年も残り10日。3連休の中日…休まずに1月に出版予定の本の編集の作業をしています。思ったよりも順調です。

23日は税関が休みなので、24日から26日が今年の最終入荷になります。W&W、スポットホッグ、ホイット、Bowtechの入荷が予定されています。あと、カーターのハニー2が入荷してくる予定です。

年末年始も自分は仕事する予定ですが、税関が仕事しない期間で、国内代理店も軒並み休業に入るので入荷はない予定です。

現在、円安がどんどんと進んでいますが、年始すぐにウィン・ジャパンさんの価格改定があります。個人的な予想ですが、それなりに値上げされるかとおもいます。値上げはあくまでも卸価格なので、それがどう各社の小売価格に影響するかはわかりませんが、値上げ分を全部吸収する小売店はないのではないかと。

これをきっかけにいろいろな商品の価格が値上がりすると思われます。2014年の価格がすでに出ているホイットのようなメーカーの大幅な値上げはないでしょうが、ウィンなどの韓国系メーカーの商品の購入を考えている方は年内の購入がおすすめです。


カーボンエクスプレス(CX)の2014年カタログが発表されました

SONY DSCカーボンエクスプレスの新しいシャフトについて、多くのお客様から問い合わせをいただいていますが、現在、最終調整中です。1月のイギリスのテルフォードでの大きな展示会(例年ニームNimeですが、今年は会場の関係でテルフォード)のメーカーブースで最終的な決定をする予定です。

写真は入荷したNona Xtremeで、弊社の村田などがテストしています。X10よりも細いオールカーボンシャフトです。X10よりも細い極細のストレートシャフトですが、CX独自の技術で同じシャフト上に二つのスパインを持ち、中央部が硬く、両端が柔らかく、X10やACEのようなたる型シャフトと同じ性質を持ちます。重さはX10よりも、5%程度軽いです。

nanospec上記が詳細のスペック表です。450番で約5.1mm(0.202インチ)となります。

そのカーボンエクスプレスから、Nano Xtremeなどの新しいシャフトのスパイン表や詳細が記された2014年のカタログが発表されました。Nano XtremeとNano SST以外には特に新しい商品はありません(軽いハンティング用シャフトだけ)。

一般販売での取り扱いは早くともテルフォードから戻ってからなので、入荷は2月後半になります。進展あり次第再度報告させていただきます。

カーボンエクスプレス(Carbon Express) 2014年カタログ
https://archery.co.jp/catalog/2014CarbonExpressCatalog.pdf


ドインカーの2014年ラインナップ…特になし

1490732_10152075015380622_786748759_oドインカーの2014年のカタログが発表されましたが…ターゲット用品では変更なしで、現行の商品のままです。円安で値段が高騰としているので…Vバーが1万円近くだったりして…2014年のドインカーは日本では苦戦するかもしれないですね…。

ドインカー(Doinker) 2014 カタログ


問い合わせシステムを更新します。

info_topお客様から頂いた問い合わせに対して、より質の高い回答をするため、問い合わせシステムを更新しました。

新しいシステムでは、これまでの問い合わせの履歴を確認することも可能です。

これまでのシステム通り、お客様の個別の問い合わせに対して問い合わせ番号が付与され、それぞれの番号に対してスタッフガスポートします。

問い合わせ先(info@archery-shop.jp)や、ドメイン指定をお客様の方で変更していただく必要はありません。本日の正午12時ごろに問い合わせシステムを更新しました。本日終日、2つのシステムを同時稼働し、バックアップとしますので、今回のシステム更新に伴い、お客様の問い合わせが消失するトラブルが起こる可能性は非常に低いですが、なにかありましたら、直接 yamaguchi@archery-shop.jp に連絡ください。

よろしくお願いします。


ホイット・コンパウンドチューニングチャート2014

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ホイット・コンパウンドチューニングチャートが更新され、2014年モデルの詳細が掲載されました。

ホイット・コンパウンドチューニングチャート2014
http://www.hoyt.com/customer_service/hoyt_tune_charts.php

 

ひとつ結構よくないミスがありますが…早めに対処していただきたい。。。


イタリア製ディンプルポイントが入荷しました。

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以前に記事で紹介したディンプル効果を生かした設計のターゲット用ポイントが入荷しました。

イタリアのTECON S.R.L社製のステンレスブレークオフポイントで、120gr-90grの4段階調整です。

TECON S.R.L Archery Target Point
http://www.archerycomponents.com/

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見ての通りポイントの表面は凸凹しています。表面の凸凹は0.1mmで、ディンプルの一つ一つの深さは約0.15mmです。ディンプルはポイント全体に60個設けられています。コンパウンドでは実績があっても、リカーブで実績を残せていないのは、この凸凹がクリッカーゾーンでの不快感を生じさせるためでしょう。一方コンパウンドではポイントがレストに触れるまで引き込んでいない限り、問題は生じません。

ディンプル効果により空気抵抗が低下し、風による影響が減少することは昔から知られていましたが、ロケットや飛行機の研究での高速飛翔体での話でしたが、近年の論文で、ロケットなどのように1000m/sで進んでいく物体でなくとも、10m/s程度のスピードであっても、同じような効果を得ることができるということがわかりました。

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FUSEのカーボンブレードESではディンプルと独特の形状により空気抵抗が70%減少するとされていますが、その実験のデータも20mph(約9m/s)という条件下で行われています。論文だったものが、各メーカーの技術開発によって、低速であっても、ディンプル効果の恩恵を受けることができるというデータが少しずつ集まってきています。

このポイントもその理論によって設計されているものです。矢速の向上、風の影響を低減させることが期待できます。

今回は少量の入荷です。少し高いですが、興味がある方は是非お試しください。


ウーカ(UUKHA)の設計・製造工程のプロモ

新しく届きました。世界大会でメダルを獲得するレベルのリム・ハンドルを製造するメーカーの中で、最も小規模ですが、技術力でトップアーチャーたちに選ばれてるウーカ(UUKHA)社の新しいプロモです。

2013年は工場拡大と販売も非常に好調で、リムの破損が一件も起きていないという記録は今年も更新されました。2014年、ウーカは同じラインナップで販売します。


BCY-Xのテスト素材入荷しました。

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BCY-Xの原糸がテスト用として1個だけ入荷しました。現在取扱いの完成弦のラインナップにこのBCY-Xを入れるかどうか迷っていて、さっそく作ってテストしました。

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弦を作った坂本がブログに掲載すると思わず、シールで文字が一部消えた…説明書き。事前にウィナーズ・チョイスから聞いていた情報通り、452Xと8190の良さを合わせ持った素材という売りで、83%が次世代のダイニーマ素材のSK90で、17%がベクトランという素材です。

ダイニーマは超高分子量ポリエチレンという素材の一つで、ベクトランはポリアリレート繊維の一つです。詳しくは検索していただくとして、簡単に言えば、二つの素材の弾性はほぼ同じですが、ダイニーマは軽いが強度が若干劣る、ベクトランは強度がより強い分重いという素材です。もう二世代前くらい前の時代から弦が切れないという意味での強度は達成されていますので、弦の安定性や耐摩耗性を追求して、強度を高めるために少しだけベクトランをブレンドするということが行われています。

BCY-Xのコンセプトもブレンドしてお互いを高め合うということにあり、前身の452Xは67%の前世代のSK75ダイニーマと33%のベクトランという配合でしたが、ダイニーマ自体の強度が、SK90にアップグレードされたために、ベクトランの配合が減ったものと思われます。

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↑ 10月5日の Flex Archery のページより

ホイットでは2014年モデルからBCY-X素材をコンパウンドに採用しています。一方で、452Xと違ってベクトラン素材のブレンドがかなり減ったので、安定性を重視するリカーブアーチャーにもフィットするのではないかといわれており、現在弊社が完成弦の製造を依頼しているストリングフレックス社などがテストを行っています。

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ストリングフレックスが原糸の素材自体のテストを行っているのに対して、発注する側の弊社では、ストランド数を何本にすべきか、サービングをどうすべきかなどの発注仕様を検討しているところです。

今のところテストは良好で、2月の販売開始に向けて話し合っているところです。

また、前回のライノー同様テストで使用しなかった分の原糸は完成弦として限定販売します。ただ、すでに8190をお使いの方、このBCY-Xは8割が8190なので大きな違いを感じることはないかと思います。ですので、現在8190や8125G以外のものをお使いの方にお勧めです。