
FIVICSのFV-200サイトについて、お客様がお待ちとのことでしたので、レビューを書きます。
まず、この商品の背景ですが、ヨーロッパの展示会で各メーカーのサイトの設計と性能を確認し、シンプルなラック・アンド・ピニオン機構のサイトとして、
FIVICSのFV-100サイトを選択し販売することとしました。
同時に、今年の4-5月ごろには、こちらの上位モデルのFV-200サイトもテスト入荷してきたのですが、SFからも同グレードのサイトの発売が予定されておりました。ちなみに現行のSFエリートサイトはすでに生産が終了しており、8月の初めごろからは在庫限りで販売しています。現状、赤と青しか在庫が残っておりません。

新しいSFアーチェリーのサイトはベロシティ・カーボン・プロ(Velocity Carbon Pro)というサイトで、上の写真は完成品ではなく、2月時点でのイメージです。若干完成品ではデザインが変更されていると聞いています。
当初SFのサイトは7月に完成するということでしたので、このサイトの完成を待って、FV-200と性能を比較して(価格はほぼ同じ)、良い方を販売するという計画でしたが…生産が遅れ、8月中旬にやっと完成したという連絡がありました。問題がない限り、9月の中旬にテスト品が2台届く予定です。
ただ、お客様の方から持てないといった話がありますので、先行してFV-200のレビューと販売を開始する予定です。
…
レビューですが、簡単に書くと動きもスムーズで、しっかりした作りになっており、良いサイトです。唯一の問題点は重いことです。
ポピュラーなアルティマサイトと比べると、約40g(ウェイト1つ分)ほど重いです。世界的に見ても、多くの選手が最軽量のアチーブサイトに乗り換えていますが、耐久性も必要なコンパウンドを除けば、サイトが重いことの利点はほぼないといってよいと思います。
ですので、今後の予定としてはSFのベロシティサイトが入荷したのち、軽い方を重点的に販売していこうと思っています。もちろん、重さ以外の点でベロシティサイトがアルティマやFV-200と同等程度だった場合の話です。
現状FV-200はアルティマよりも40g重いと書きましたが、逆に価格面では7,000円ほど安く販売できると思います。みなさん予算には限りがあると思いますので、40gをとるか、7,000円をとるかの選択になるかと思います。



まず、サイトの全体ですが丁寧に作られています。
某国産サイトの様に標準でバリや傷がついているといった問題はありませんでした。丁寧に仕上げられています。
標準で付属しているサイトピンも悪くないものです。この価格帯のサイトとしては高級なサイトピンが付属しています。

以前、
サイトのレビューの時にサイトピンの左右の可動域について質問がありました。最新のアチーブサイトが10mm、アルティマサイトが8mm、こちらのFV-200サイトは7.5mmとなっております。
ちなみに、通常の使用でサイトピンの左右の可動域が足りなくなることはまずないです。そうなってしまっている場合は、矢がカーブしながら飛んでいる(主な原因はスパインがあっていない)可能性が高いので、チューニングを見直してください。


その他の動作に関しては特に特殊なものはありません。一般的なサイトと同じ方式で操作できます。
ですので、本当に軽さをとるか、安さをとるの選択になります。
軽いサイトを求めている方はアクセルのアチーブサイト(34,800円)、バランスを重視する方はアルティマサイト(22,800円)、価格を重視する方はFV-200サイト(15,800円)がお勧めです。