この記事は2012年11月11日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

HOYT 2013年 Newモデル ProCompElite 前編

 11月6日に世界一斉発売となったHoytの2013年Newモデル。
コンパウンド注目はなんといっても「ProCompElite(AtoA37インチ)」そして40インチモデルの「XL」
2012年で販売が終了したコンテンダーエリートに代わる純ターゲットモデルの登場です。

左:37インチ 右:40インチ

まずはリム。XT-3000が販売終了となり、このプロコンプエリートはXT-2000リムのみが搭載されます。コンテンダーエリートでは、リムサイズを変える(XT-2000⇔XT-3000)事でアクセル間の選択が出来ていましたが、新作はリムサイズはそのままでハンドルサイズが違ってきます。
そしてカムは引き続きGTXカムとスパイラルXカムが選択できます。

また、新たに採用されたのが「AIRSHOX VIBRATION DAMPING System」。

リムポケットパーツにアーム状のバーを連結。その先にダンパーゴムを取り付け発射時の振動騒音吸収を狙います。
これまでのアルファショックのようにリムに挟む形状だと、やがてゴムが劣化してき時に挟んだこのゴムがズレはじめ、カムの方向へじわじわ移動してきました。
また、リムの“返り”の抵抗にもなりかねず、若干のエネルギーロス、とも言われてきました。
その悩みどころを解消したのが、このエアショックダンパーと言う事です。
そして、これまでのターゲットモデルから大きく変更された点があります。
一つ目はリムの幅。
昨年までのコンテンダーエリートや、販売継続のヴァンテージエリートプラスなどに比べ幅広くなりました。

左はコンテンダーエリート(CE)、右がプロコンプエリート(PCE)。
数値にして、CEが55.2mmに対し、PCEが58.4mmと約3ミリも拡幅されました。
これはカムリーン(傾き)を軽減させる目的があります。リムとカムの間に入るワッシャ―も厚みが増しました。
二つ目はリムポケットとリムボルト。
これまで(今年モデルも含む)カーボンマトリクスやエレメント、ベクターで採用されていたリムポケット&ボルトの形状をターゲットモデルであるPCEに初採用しました。
 
コンテンダーやアルファエリート、ヴァンテージエリート・プラスのリムポケット&リムボルトはまず、リムボルトのメスネジがハンドルに直接切ってありますが、PCEはメスネジパーツを独立させ、ハンドルに組み込んであります。
これは、リムボルトを緩め、ポンドダウンをした際のボルトヘッドとワッシャを介したリムとのの接触面の不均圧をなくし、どのボルト角度でも“面”でしっかり支える事を目的としています。
下の写真はコンテンダーエリートのリムポケのアップですが、きっちり締めこんだ状態(左)とボルトを緩めた状態(右)の写真です。
 
右の写真を見れば一目瞭然。ボルトのアタマ左側が浮き上がり、黒いワッシャが左へずれているのが分かります。
このギャップをなくすために新しいポケット&ボルトが採用されたのです。

次の写真です。

チョッと不格好ですが、テープで半分ほど覆ってある銀色の丸いパーツがボルトのメスネジパーツです。ボルトを緩めるとポケットの角度の変化にメスネジパーツが追従する事で、常にボルトのアタマがリムに対し直角で押さえる事を可能にしました。
テープを貼ったのは、その“追従”を分かりやすくするためです。この状態は締めこんだ状態。
この位置をマーキングし、そしてボルトを緩めてみます。(7回転ほど)

マーク位置が左へ約1mmほど移動しました。


ボルトのアタマはと言うと、ご覧のとおり平らなまま、ですね。
これにより、偏ったボルトの圧が原因で起こる不良振動や騒音が抑えられ、大げさに言うとハンドルの寿命も長らえるかもしれませんよね。
*使用レンチのサイズは昨年までの主なサイズ、3/16インチから1/4インチへと太くなりました。

大胆に、かつ、繊細な進化を遂げたプロコンプエリート&XL。

他にも変更点がありますので、この続きは後編で~ヽ(^o^)丿


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Yamada

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山田ヒロ - JPアーチェリー大久保店 店長。主にコンパウンドを担当。元日本記録(コンパウンド70mW)保持者。 連絡先 cp_okubo@archery-shop.jp

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