ドイツからこんな商品が届きました。
ARCTEC社のCPR-System(Cable-Pressure-Reducing-System)です。
まずは検証VTRをご覧ください。
弓にレーザーポインターを装着し、的側を照射、ストレート形状にしたケーブルガイドバーと、くの字にセットしたバーとでドローイングマシンに弓を置いて引き比べた時、レーザーがどれだけ「動く」かを確認したものです。
3週間ほど前に「仕入れ・裏の人ブログ」にて、新商品取扱い開始の記事をアップしましたが、先日この現品が到着し、本日検証を行いました。
この商品は、最近のHoytなどに見られるストレート棒状のケーブルガイドバーを「くの字」に折り曲げて装着することで、バスケーブルとコントロールケーブルにかかるテンションを軽減させてくれる目的で登場しました。
本来、カムを渡るケーブルはストリングの軌道上と同じになることでリムやハンドルにかかるテンションが均一化されるのですが、それではストリングに番えた矢が通らなくなるので、強制的に右へ“逃がして”います。(右ハンドルの場合)
しかし、この状態ではケーブル類にかかる余計なテンション(左に戻ろうとする力)が増え、リム、ひいてはハンドルに対し、あらぬトルクを発生させる原因となります。
これらは、例えばリリース後の戻っていくストリングの動きを阻害するものであり、フルドロー時のハンドルの回転やねじれ(右ハンドルの場合、上から見て時計回りに)を引き起こすものでした。
この部分において、シューターの皆さんはこの現象を織り込み済みとし、毎回安定したグリップを心がけ、それを補正していました。
ただ、人間がおこなう行為に完全無欠は、ほぼありませんよね。
グリップミスを起こした時や、そもそもグリップに自信がない、あるいはグリップが不安定なシューターの方はミスした時などに苦い思いをした事だと思います。
このCPRシステムは矢を番えた状態(引いていない状態)でべインにバスケーブルが約3ミリまで近づき、
さらにフルドロー時にシャフトに対しギリギリ約3ミリまで近づきます。
リリース後、シャフトからケーブルが離れていき、そして約3ミリの間隔を置いてべインがケーブルの横をすり抜けて飛び出していくといった動きになります。
じゃあこの動きがシューターにどのようなメリットをもたらすかと言うと、
ズバリ!
フルドロー時のハンドルの右向きトルク(右ハンドルの場合)を約半分に抑えてくれるんです!
その他のメリットとしては、ノックが弦から離れた直後の“暴れ”が少なくなる・・・これはつまり暴れるために蓄えられた、矢には「伝わって欲しくないトルク」なんかが、そもそも抑えられる、と言う効果が期待できます。
話を戻して、、、ハンドルの右向きトルクは「元来あるもの」としてシューターが補正してきた、と言うのは先述の通りですが、じゃあこれをできる限り取り除けば、グリップミスを起こした時のリカバリー幅が広がり、結果、ミスショット時の右への外れが半分で済む・・・と言う効果が期待できます。
言い換えると、グルーピングの向上につながりますね。
装着方法です♪
なお、装着するためには、若干の加工が必要です。
VTRでさらっと触れていましたが、カット作業が一回だけあります。
しかしながら実はこれが、ちょっと厄介なんです。
7ミリ強あるシャフトのカットです。
ご自身でアローカッターをお持ちですと、作業が楽なんですが、ノコギリ等ではかなり大変な作業になるかと思います。
でもご安心ください、不可の場合のお客様は、ご注文後、こちらから連絡を差し上げますので、カットサイズについてお話しをさせて頂きます。
そしてカット後、お届け、、、と言う形を取ります。
ちなみに、このCPR-Systemを装着して先日ドイツの選手が1415点を叩き出しました。
少しでも、自身のミスをカバーしてくれるパーツを装着して、更なる点数アップを目指しませんか!

Yamada

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