リクエストにお応えして

 10月8~9日と熊本県にお邪魔した際、当店からありったけのリリーサーを展示させてもらったのですが、その中でもやはり注目が高かったのが、TRU Ballのインサイドアウトでした。
で、実際に手に取ってご覧いただいたのですが、その中の一人のお客様がぽつりとつぶやきました。「人さし指が入らない・・・」と。

当店でお出ししているインサイドアウトはすべて「Mサイズ」です。
なので、お客様にとっては「小さい」と言う事になってしまいました。
しかしながら、インサイドアウトのラインナップには「Lサイズ」があるんです。
が、準備ができていませんでした。

東京に戻って、「こりゃイカン」となり、発注を行いまして本日入荷致しました。

さっそく写真をご覧ください

左がLサイズ、右がMサイズ。
指を通すパーツだけ異なり、中指・薬指を掛けるバーは共通です。

では、肝心の穴径は・・・

Mサイズがご覧のとおり、22ミリで、、、

一方、Lサイズは、

ご覧のとおり、約25ミリとなっています。

さらに、これは僕も最初気付かなかったのですが、親指を掛けるセフティーバーの取り付け穴のレイアウトが、MとLでは異なります。

ね、小さな事ですが親指の掛かるバーの位置は、MとLでは随分とフィーリングが変わります。
穴径を大きくしただけではなく、こういった細やかな配慮も、トップシューターたちの間で信頼されている理由の一つなのかもしれません。

インサイドアウトは、あちぇ屋CPにて絶賛発売中です!


先週末から今週末にかけて。

 
10月23日~24日と大阪~京都とお邪魔をし、23日は岸和田市で開催されました大阪府社会人ターゲット選手権に、山口と二人で参加させて頂きました。
結果は、裏の人ブログでもありました通りCPを始めて2か月足らず、、、
シングルラウンド挑戦2試合目にして、早くも赤バッジをゲットと言う事をし、「次は白だ!!」と言ってる傍らで、僕は全く奮わず、、、立場なく弓を片づけるさみしい背中を目の当たりにされた関西地区の皆さま、お世話になりました!。
ありがとうございました!!

写真は、参加された千里クラブの皆さんと。

さらに男子CPでぶっちぎり優勝をされました、Kさんです。
(一応少し小さめに掲載しますね)

翌日24日は、京都店へお邪魔。
クマ店長とご対面。
聞きしに勝る体格の持ち主。
僕が小さく映ります(笑)
あれやこれやと、今後の作戦会議。。。
気が付けば、夕方の新幹線の発車時刻が。。。

てな感じの、ばたばた関西訪問の2日間でした。

さて、28日~30日で開催された第53回全日本ターゲットアーチェリー選手権大会。
僕も選手として参加させて頂きました、、、、が、、、、、、、

参加しただけでした。。。
ご声援・ご注目頂きました皆さま、ありがとうございました&すいませんでした…(T_T)/

もっともっと頑張ります。練習します。妻の言うことも聞きます。

ちなみに、使用されている弓のメーカーを数えてみました。
男子CPのみですが、参加者数、28人で、ざっと数えると、、、、
Mathews 3人
PSE 1人
Bowtech 1人
あとは、Hoytでした。

すごいですね、Hoyt。人気の高さがうかがえます。

で、決勝戦は、Bowtech 対 Mathewsで、Bowtechの勝利にて幕を閉じました。

優勝された大隈選手の活躍で一躍注目を浴びた、Bowtech スペシャリスト。
軽量フォージドアルミハンドル、ピリッとした引き味に“カツーン”とウォールで止まるオーバードライブ・バイナリーカム、さらに細身のソリッド・リム。
そして、ARC Tec社のCPR-Systemと同様の効果をもたらす「FXガード(ローラー式ケーブルガイド)」を標準搭載。

あちぇ屋にて絶賛発売中です(←結局これが言いたかった・笑)


トップアーチャーの弓の選び方と販売店の役割

ラリー・ワイズの本がそろそろ完成します。午後から、最終稿の体裁を整えています…疲れたので…ちょっと子ネタ。
あくまでも業者側の見方として書きます。自分自身トップアーチャーではないし、誰かトップの方から聞いて書いているわけではないです。あくまでも、業界内にいて感じることを少し。
トップアーチャーがどのように弓を選択しているか。答えから言えば、戦っているメーカーのうち、好きなものを使っているのです。
これについては、いろいろと誤解があります。一番ひどいのはトップはメーカーから金をもらって、その弓を使っているということでしょうか。自分が知る限りそのようなことはありませんし、そんな甘い世界でもありません。使うだけでお金がもらえたら苦労はしないでしょう。
お金の流れで言えば、
× メーカーが選手にお金を払う → 選手が弓を使う
● メーカーが無料で多くの選手に弓を配布(HOYTの場合は年2-3ペア) → 何人かが気に入る → 使って結果を残す → 広告に選手を使用してお金を払う
です。確かに選手にお金を渡すメーカーはありますが、結果を残して初めてお金が出るのであって、使うだけでお金をもらえるというのは、昔の世界大会を何連覇もし、出れば確実に勝てる選手がいた時代ならともかく、トップが次々と入れ替わる今にはないことです。
世界大会に出ているようなトップアーチャーは、現状では、HOYTかWIN&WINかで80%程度しめていると思います。
では、優れたメーカーは2つしかないのか。それとも、この2つのメーカーがお金をばらまいているから、みんな使っているのか。
仕入れと新規メーカーの発掘をしているので、個人的には優れたメーカーはたくさんあると思いますが、世界で戦えるメーカーはすくないのです。なかなか、戦いの舞台に上がることすら難しいのです。
カーレースでいえば、F1の為に最高のタイヤを作ると言っているに、F1の試合に視察すら来ないで、家でフジテレビのF1の試合の中継を見ながら「俺の作った最高のF1用タイヤ使えばもっと勝てるのに」と思っている人間(メーカー)をアーチャーがどれだけ信用できるでしょうか。
今年の全日本選手権にも大手メーカーの方が来ていましたが、アーチェリーの世界でいえば、世界大会に顔を出さない(出せない)ようなメーカーは、そもそも選手から信用されません。ワールドカップも加わったいま、すべての世界大会に顔を出すだけでも、年間に100万円どころじゃないお金がかかります。それが出来るアーチェリーメーカーは多くありません。。
*今年の世界選手権には25程度のメーカーがブースを出していました。
トップアーチャーにとってみれば、世界の片隅で”最高の競技用弓具”を作っているというなら、まずは”最高の競技大会”に顔出せよと言う話で、あながちその考えは間違っていないと思います。スペックで語れる部分もありますが、そこから先は選手との対話ですり合わせて行くしかない部分があります。最高の世界大会につど接して、生の声を聞かずして、Youtubeで世界選手権見ながら、データだけで最高の弓具作っているって…という声はそこまで間違っていないと思います。
世界選手権に視察もいかないようなメーカーは、最初から競争を降りていると思われています。。。。


しかし、逆に考えれば、テクミチョフさん風に言うとパッション!!がなくて行かないメーカーもあれば、本当に行きたいがキャッシュがなくて行けないというメーカーもあります。
世界で戦おうというパッションはあっても、世界で戦うためのキャッシュがないメーカーのために、選手とメーカーの間をつなぐ代理店・販売店として、何か出来たらいいなと思っています。
今年の全日本選手権コンパウンドは、独自の技術を持つものの、世界中にディーラー網を築く力がない(←自分の評価ではなくメーカー担当者談)Bowtechが優勝しました。もちろん、たゆまぬ選手の努力のたまものですが、数少ないBowtechの販売店として気が引き締まる思いです。
ん、なんかまとまってない気もしますが、仕事に戻ります。


スタンスが大事、全日ターゲット

全日ターゲットへの出場の為、山田が土曜日大久保店におりません。コンパウンドのチューニングは土曜日出来ません。ご迷惑をおかけしますが。。コンパウンドの決勝は土曜日には終わるようですので、日曜日には戻ってきます。


アーチェリーのシューティングにおいて最も大事なものは。そう聞かれたら、もしかしたら、スタンスとは答えないかもしれませんが、スタンスは大事です。
高校生を教えていた時代には、まずは、「練習中(放課後の2時間程度の時間)に座らないで、ずっと立っているようにする」というのが最初のトレーニングでした。自分が「最近の若者は」というのもおかしいですが、2時間立ち続けるという経験が、中学校などで運動部に所属していなかった子にはあまりないようです。思えば、体育坐りという言葉があるくらい、体育の時間は半分いくらは体育館の床に座っていた気もしますね…。
と、今日は射型の話ではなく、こちら仕入れブログにつき、仕入れの話なのですが、昨日紹介したCPR-SYSTEMが早速全て売れました!!ありがとうございます。時間を使ってビデオを作った甲斐がありました。メーカー値は信用しないとして、当店で実験して57%減と伝えるよりも、ビジュアルで伝えた方が分かりやすいことを実感したとともに、当然、ドイツArctecの商品力のおかげです。
日本で知られていないメーカーはたくさんあります。自分が知っている限りで30社程度です。当店では、いろいろなメーカーさんを紹介したり、仕入れして、テストしてきました。メーカーによってはテスト結果があまりに悪く封印した所もありますし(大久保店の倉庫の奥には見なかったことにしようボックスというものが存在します…ただし、ご来店されても中は見れないのでご注意下さい)、良い出会いもありました。
2007-2009年のテスト仕入れでは、あまり良くないメーカーのものを仕入れてしまい、会社として損失をいくらか出しましたが、2010年から取引を始めた、Uukha・Krossen・Gaspro・Arctecはいずれも、良い出会いだったと思いますし、メーカーさんも成長していっています。
新しいメーカーの発掘が順調に進むようになったコツは「メーカーのスタンスを見る」事です。
メーカーさんは数多くあっても、自分の立つ場所(メーカーの地元)では売れているかどうかを重視して、仕入れをすることにしたのです。以前にコメント欄に少し書いた気がしますが、自分が立つ場所、Arctecであればドイツ、Gasproはイタリア、uukhaはフランスですが、国際取引をしていても、メーカーが生きて立つその場所・本国ですら話題にならない・使ってもらえない・シェアが低い商品は、やはりあまり良くない可能性がかなり高いです。
逆に、日本で使っている選手、アメリカで使っている選手が一人もいなくても、メーカーの地元ではみんなに使われているのであれば、それは隠れた名品である可能性がかなり高いと思っています。
情報化が進んでいなかった時代には、本国では枯れたブランドを他国に持って行って、再利用するということが良くあったようですが、今の時代には無理なのではないかと思います。
取引先が増えて、メーカーさんとやり取りすることが増えましたが、(自分が言うまでもないことですが)自分の立つ場所がしっかりしている所はやはり強いなぁと思いますね。逆に、自分の足元が揺れているのに、外で売ろうとするところはあまり良くないですね。いくら強い押し手があっても、スタンスが不安定ではどうしようもないということでしょうか。
新しいメーカーとの交渉、現在も1社進んでいるところです。リカーブです。お楽しみに。


詳細はCP店の方にアップされる予定です。



ArctecのCPRの評価テストをアップしました。性能の評価はリカーブでもいつでもやっている作業ですが、お客様にお見せできるように、ビジュアライズするのに時間かかりました。
評価テストする時間が1だとすれば、今回は
準備 ・・・ 2
評価 ・・・ 1
撮影の準備 ・ 1
撮影と編集 ・ 2
で6倍程度の時間がかかりました…動画での表現難しいです。。。
いろいろと改善します。


日本初上陸! ARCTEC CPR-System

ドイツからこんな商品が届きました。

ARCTEC社のCPR-System(Cable-Pressure-Reducing-System)です。

まずは検証VTRをご覧ください。

弓にレーザーポインターを装着し、的側を照射、ストレート形状にしたケーブルガイドバーと、くの字にセットしたバーとでドローイングマシンに弓を置いて引き比べた時、レーザーがどれだけ「動く」かを確認したものです。

3週間ほど前に「仕入れ・裏の人ブログ」にて、新商品取扱い開始の記事をアップしましたが、先日この現品が到着し、本日検証を行いました。

この商品は、最近のHoytなどに見られるストレート棒状のケーブルガイドバーを「くの字」に折り曲げて装着することで、バスケーブルとコントロールケーブルにかかるテンションを軽減させてくれる目的で登場しました。

本来、カムを渡るケーブルはストリングの軌道上と同じになることでリムやハンドルにかかるテンションが均一化されるのですが、それではストリングに番えた矢が通らなくなるので、強制的に右へ“逃がして”います。(右ハンドルの場合)
しかし、この状態ではケーブル類にかかる余計なテンション(左に戻ろうとする力)が増え、リム、ひいてはハンドルに対し、あらぬトルクを発生させる原因となります。
これらは、例えばリリース後の戻っていくストリングの動きを阻害するものであり、フルドロー時のハンドルの回転やねじれ(右ハンドルの場合、上から見て時計回りに)を引き起こすものでした。

この部分において、シューターの皆さんはこの現象を織り込み済みとし、毎回安定したグリップを心がけ、それを補正していました。
ただ、人間がおこなう行為に完全無欠は、ほぼありませんよね。
グリップミスを起こした時や、そもそもグリップに自信がない、あるいはグリップが不安定なシューターの方はミスした時などに苦い思いをした事だと思います。

このCPRシステムは矢を番えた状態(引いていない状態)でべインにバスケーブルが約3ミリまで近づき、

さらにフルドロー時にシャフトに対しギリギリ約3ミリまで近づきます。

リリース後、シャフトからケーブルが離れていき、そして約3ミリの間隔を置いてべインがケーブルの横をすり抜けて飛び出していくといった動きになります。

じゃあこの動きがシューターにどのようなメリットをもたらすかと言うと、

ズバリ! 

フルドロー時のハンドルの右向きトルク(右ハンドルの場合)を約半分に抑えてくれるんです!

その他のメリットとしては、ノックが弦から離れた直後の“暴れ”が少なくなる・・・これはつまり暴れるために蓄えられた、矢には「伝わって欲しくないトルク」なんかが、そもそも抑えられる、と言う効果が期待できます。

話を戻して、、、ハンドルの右向きトルクは「元来あるもの」としてシューターが補正してきた、と言うのは先述の通りですが、じゃあこれをできる限り取り除けば、グリップミスを起こした時のリカバリー幅が広がり、結果、ミスショット時の右への外れが半分で済む・・・と言う効果が期待できます。
言い換えると、グルーピングの向上につながりますね。

装着方法です♪

なお、装着するためには、若干の加工が必要です。
VTRでさらっと触れていましたが、カット作業が一回だけあります。
しかしながら実はこれが、ちょっと厄介なんです。
7ミリ強あるシャフトのカットです。
ご自身でアローカッターをお持ちですと、作業が楽なんですが、ノコギリ等ではかなり大変な作業になるかと思います。
でもご安心ください、不可の場合のお客様は、ご注文後、こちらから連絡を差し上げますので、カットサイズについてお話しをさせて頂きます。
そしてカット後、お届け、、、と言う形を取ります。

ちなみに、このCPR-Systemを装着して先日ドイツの選手が1415点を叩き出しました。

少しでも、自身のミスをカバーしてくれるパーツを装着して、更なる点数アップを目指しませんか!


Arctecのニッコリマーク★

111027_163756.jpg

Arctecのスタビライザー…良いですね。まだ、テスト終わったばかりで、カートで販売開始していませんが、早速昨日店舗で1本お買い上げいただきました。ありがとうございます。
それと、CPR-Systemのテストも終了。こちらもかなりいいです!!
テスト結果はこんなニッコリマークになりましたよ★
(…でも、自分の弓はマシューズなので使えない)
効果と設置の解説ビデオの撮影準備中。


ルージュって赤の事か!!

ru.png

SFアーチェリーの来年度のカタログを見ながら発注作業していましたら…ルージュって口紅じゃなくて、「赤」って意味なんですね。。。。勉強になるけど、フランス語のカタログ読めないんで…早く英語のカタログも作って~
それと、以前の記事で代理店さんでのESについての記事に触れましたが、あとで付け加えようと思っていたのをすっかり忘れました。コメントいただき感謝します。
アメリカのコンパウンドアーチャーの間では、センターの重心を前に置くセッティングが一般的で、そのニーズ(剛性は高く・ロッドは軽く・ロッドを長くする分、ウェイトは的方向に短く)に応えたスタビライザーとなっています。
ESロッドとカーボンブレードを比べると、
1.軽量化 - 33インチロッドでカーボンブレードは11オンスなのに対して、ESは10.4オンスと0.6オンスの軽量化。FUSEの楕円のウェイトが1枚1オンスなので、約ウェイト0.5個分の軽量化。
2.剛性の強化 - メーカー値で3割程度。ただ、カーボンブレードの場合、現行品は柔らかく、B-stingerの高剛性ロッドのような素直な反応ではなく、バイターのような反応です。それが、好きだという人もいるので、硬くすればいいというものではありません。
と、そんなあなたのために…オリジナルのカーボンブレードも残りましたので、硬いロッドが好きでない方に、オリジナルがお勧めです。
fuse_di.jpg

3.サイドにディンプル - サイド(横風に当たる場所)にディンプル効果を狙った穴をつけ、回転するボールのような効果はないですが、空気の回り込みが良くなっています。どれだけ効果あるのか未知数な部分もありますが、満遍なくではなく、サイドだけに付いているところを見ると、ただの思い付きではなく、何度も実験を重ねて付けた機能ですので、期待はして良いと思います。
*このブログの更新中にメールがあり、SFの英語のカタログもできたので送りますとの事。良かったわ。


高騰するアメリカ製スタビライザーはリカーブ向きか

316971_10150425498545622_274408030621_10807590_1853647432_n.jpg

ドインカーの2012年のラインも発表されました。特に新しいものはなく、剛性がもっとも高いとされているプラチナムHi-modはサイドとセンターだけだったのに加え、エクステンダーが加わった程度にです。
後はこんなちょっと変わった形の(ハンティング向けです)スタビライザーが追加されています。
アメリカ製のスタビライザーに関して、販売店として一生懸命頑張っているのですが、卸値が毎年上がっていきます。本日は円相場が75円を付けたそうですが、もし、ドル円レートが2年前の100円のままだったら、近年アメリカから発売されているスタビライザーは全て定価で3万円を超えます。
現在、アメリカで市場を3分しているのは、DoinkerとFUSEとB-stringerですが、Doinkerの2012年Hi-modは2万円を切るのがやっとの状態、FUSEのカーボンブレードのマイナーチェンジモデルはドル建てでは値上がりして2万円を切れるか微妙な所で、B-stingerの新作も若干の値上げです。いずれも仕入れ段階で1万円を大きく超えています。
アメリカではコンパウンドがメインですので、ロッドは2本(センターと片側サイド)が一般的です。これであれば、3万円を切る値段で提供できますが、Vバーを組めば、FUSEだと4万円を超えかねません。
日本にいると考えられないことですが、韓国やアメリカのメーカーの価格は毎年上がっていきます。2-4%程度です。Carterの2012年価格も若干値上げがされました。ドル円相場のおかげで吸収できますが、ドル建て価格の値上げで、値下げする余力はないです…。

なにがいいたいかと言うと、新しい素材を使用しているアメリカ製の高剛性のロッドが高騰しているという話なのですが、リカーブがメインのヨーロッパや韓国のメーカーが、その流れを追わないところを見ると、やはり、「高剛性」のロッドの時代が終わりを迎えているという感じがしています。
弦の世界でいえば、十分に耐久性がある原糸が無かった時代、アーチャー側には「もっと耐久性を、もっと伸びが少ないものを」という需要があり、メーカー・プロショップもひたすらその方向に商品を開発・販売してきましたが、十分に耐久性があり、まったく伸びない原糸が出てきた時点で、その声は聞かなくなりました。
リカーブでは伸びない弦が良いとされていた時代もありましたが、商品性能がニーズに追いついたことで、逆に「ちょっとは伸びる弦」がいいとされています。BCYで一番強い原糸はベクトランをブレンドした、452Xやトロフィーですが、これをリカーブで使用する選手はあまりないのが現状です。実質で50ポンドを超えて、X10の340番を使用しているアメリカのBrady選手でも、BCYの8125(22本弦)です。
対して、スタビライザーはちょうどその状況にあると感じています。自分がアーチェリーを始めた2001年には、とにかく剛性のあるロッドを探していました。CEX5やHMCやX10が無かった時代です。ただ、それらのロッドが発売され、さらに、ドインカーから一段上のプラチナムが発売されると、(個人的な感想ですが)高剛性というスペックは、既にアーチャーのニーズを超えたと思います。
お客様の方でも、考えは同じように変わってきていて、剛性が一番高いロッドを求める方が減り、イーストンでも軽いACEと高剛性のX10を販売していますが、販売量はACEの方が圧倒的に多いです。
かなり前にパンツの話を書きました。同じように、フィーリングと言う人間(アーチャー)のニーズに対して、原糸やロッドと言った人工的に合成・製造される商品は日々進化していきます。
そして、その人工物のスペックが、いつの日か、それがいつなのかは分かりませんが、必ず、人間のニーズを追い越す日が訪れ、開発の流れはひたすら、良い硬く、より軽く、より●●●と言った偏った方向性から、使用する人間に合わせた商品という方向に変わっていくのでしょう。
ここの何年かで、日本ではハスコさんが高剛性よりも、軽さに重点を置いたロッドを、アメリカではドインカーがリカーブ用にダンパーとのバランスを考えたAVANCEEを、韓国ではWIN&WINが剛性けではなく振動吸収のためにカーボン量を大幅に増やしたHMC Plusを開発し、いずれも、成功しています。
あちぇ屋でコンパウンドのショップをリカーブのショップを分けたのは…お客様から買い物しにくいというお叱りもございますが…今後、ますます、リカーブとコンパウンドでは開発の方向性が違ってくると考えている為です。混ぜて一つのショップにして、お客様がリカーブ用にコンパウンド用の商品を購入した場合には、わざとそれを「選択」したのであれば、良いと思いますが、あまりお客様の商品に対する満足度は良くならないという結果を迎えると思います。
とにかく剛性を高めたドインカーのプラチナムなどはリカーブのショップにはおいていませんし、B-stingerの商品もコンパウンドの方だにアップしています。自分が高校生だった時代には、リカーブ向けのロッドは剛性が足りないものが多かったので、ブラックマックス(廃番になりましたがイーストンのコンパウンド向けのアルミロッド)をリカーブに使用している選手はかなりの数いましたが、ここまで進歩が進むと、プラチナムのエクステンダーをリカーブ向けにお勧めいいのか迷います。少なくとも、センターやサイドにはオーバースペックと考えていますが、負荷が高いエクステンダーならありかなとも思います。入荷待ちます。

ハンドル・リムに関して。今年、HOYTは矢速で攻めて来ました。軽く返りの速いリムです。WIN&WINは・・・・長くのなるので、次の記事に書きます。。。。
軽いリムに速い矢速がアーチャーにもたらす利点は一定ではありません。引き尺とポンドによります。
まず、引き尺ですが、fx曲線の大きな違い、クリッカーゾーンと呼ばれる所での大きな違いは、クリッカーゾーンが違うという、そのままの意味ではなく、27-29インチの場所でのリムの挙動が良いという意味で、フルドローで25インチの方にとっても、クリッカーゾーンでもなんでもありません。
また、リムの軽さは、48ポンドのリムの重さを100とすれば、チップの形状の制限などにより、24ポンドのリムの重さはだいたい65%程度です。半分にはなりません。なので、リムの表示ポンドが低いほど、リムの重さは性能に大きな影響を与えます。
自分の個人的な経験則上、引き尺が25-26インチで実質ポンドで28-32ポンド以下であれば、矢速を上げる事はダイレクトに点数につながります
引き尺が27-28以上であれば、それ以外の引き味やリリースミスに対する許容性や、チップ部の捩じれ剛性など考慮すべきものは増えるので、リムの軽さや矢速だけでリムを語ることはできなくなります。
しかし、弦やロッドがたどってきた道と同じく、いずれか、矢速がアーチャーのニーズに追いついた時には、矢速ではなく、より引きやすい、フィーリングで各社競争するようになるのでしょうし、メーカーがアーチャーにとってベストなリムを決めることが出来なくなり、フォームとウッドの両方を最上位機種として販売を始め、「お客様のお好みで」となった時点で流れが変わっているかもしれません。
ただ、個人的には違う考えがあります。また、書きます。
*2005-2007年頃までは最上位のリムのコアが2パターンで、お客様のお好みでという事はありませんでした)
**弓の性能に関して言えば、以前に書いた効率性について書きましたが、弓と矢とのセットで初めて評価できます。なので、HOYTの親会社であるイーストンの矢のパフォーマンスが変わると、弓の開発競争が出だしに戻るというお話は何度か聞いています。