この記事は2011年9月9日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

温故知新?!

代理店さんの方でHOYTの在庫処分セールを行うとの事。いろいろと懐かしいモデルが。
少し書こうと思っていたら、昔に書いていました。
・HOYTのGMXが入りました。GMXは原点回帰。
http://jparchery.blog62.fc2.com/blog-entry-126.html

廃番済みのへリックスはともかく、ネクサスも来年のラインナップからは無くなりそうですね。販売店レベルへの正式な連絡がまだないものの、代理店の在庫状況を見ているとだいたい分かります。

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さて、なにを書こうかと言うと、懐かしくなって歴史的な経緯を書き残しておこうかなと思います。長く、プロショップをやっているとこういう話がたまっていくんでしょうか。
一時、へリックスとネクサスという機種で、HOYTは実験的にプランジャーホールをピボットの上ではなく、ピボットを前に出してみたらいいんじゃないかと思い付いたようで、写真のようなグリップを前に出しました。正式に失敗だったというアナウンスはありませんが、2010年から出ている弓ではすべて、元に位置に戻っています。
今まで、チューニング、例えば、ブレースハイトは通常はグリップから弦ではかっていましたが、この特異な設計により、プランジャーを装着し、プランジャーホールからの距離を取らないと、正しくチューニング出来ないという事態になりました。2009年頃まで、各地のプロショップでは、そのような指導が行われていたはずです。
ところが、HOYTが2010年には元に位置に戻してきたので、ハイトひとつはかるのに、もうプランジャーを装着する必要はないのですが、設計を新しくした時には大きくアナウンスして、戻す時はこっそりというのが一般的なので、戻した時に「そのやり方はもう古い」という指導が広く行われたという記憶はちょっとありません。どこかでは、そのようなやり方が今も伝わっているのではないかと思います。
自分が高校・大学の部活でアーチェリーをやっていた時に、代々伝わる資料から、いくつもの意味不明なチューニング方を見つけたことがあります。どう考えても、正しくなかったり、必要のない作業で、先輩に聞いても「代々伝わってきた物だから根拠は分からないが大事だ」という答えしかなかったのですが(うん…今考える相当めんどくさい後輩だったと反省します)、こういう変更をみていると、おそらく、その時代・時代の弓では特異な作業が必要だったり、その時には合理性があって、マニュアルに追加されたのかなと思います。
伝統として、大事なものを引き継ぎつつ、射型・シューティング・フォームおよび、指導法に時代性があるかというのは意見が分かれる所かもしれませんが、チューニングは弓具に対して行うものであり、その弓具の設計は時代とともに変化していきますので、チューニング・マニュアルだけでも、毎年そのまま引き継ぐのではなく、お世話になっているプロショップに持ち込んで、見直しされてみてはいかがでしょうか。

そして、将来、昔の自分のように「グリップからでも、プランジャーチップの中央からはかっても一緒じゃないか、変えましょうよ」と思った人が、このページを見てくれたら一番の幸せですね。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

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