2012年モデル第1回目

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↑Fiberbow 6.3 2012 New Model(違いは塗装などの細かいところだけ)
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↑Elite Archery 2012 New Model ANSWER
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↑Bear Archery 2012 New Model ANARCHY
今週はちょっと平和な日々でした。来週には色々と入荷してきます。
2012年のアーチェリー用品の発表がそろそろ始まり、リカーブではFiberbowからは新しいモデル(10月後半出荷予定)が発表されました。
コンパウンドではまずは、Elite ArcheryとBear Archeryが2012年モデルを発表しました。
次はPSEの予定
続きは、仕事が終わった後に。


新着あれこれ・・・カーテル・ランチャーレストの交換用ブレード

現在カーテルから発売中、エントリーモデルにぴったりのCP用低価格レスト、
「Midas 2」レスト
このレストの、交換用ブレードが入荷しました。

ちなみに、代表的なランチャーレストとして有名なトロフィーテイカーのSS1やSS2。
そのランチャー交換ブレードが、「The “Best”Launcher」。

でもって今回入荷した、カーテル・Midasの交換ブレードなんですが、
まず、ブレードの厚さが3種類。

0.2mm(0.008)
0.25mm(0.010)
0.3mm(0.012)
・・・・・・・・・・の3種類。
*( )内の数字はインチ

形状は、ベストランチャーブレードで言うところの「ナロー(狭め)」のみ。
(インドア用などの大口径矢に対応する「ワイド(広め)」は現在のところはありません)
ネジ穴径、およびネジ穴位置がベストランチャーブレードと同じ・・・なので汎用性あふれるブレードとなっています。

では、、、、実際にベストランチャーブレードとカーテルブレードを比較してみましょう。
左は、SS1用のナロー(狭め)
真ん中が、SS2用のナロー(狭め)
右が、カーテルブレード

ネジ留め穴を基準に高さを比べてみると、カーテルブレードは、写真にあるとおり、SS1用に並ぶ背の高さが伺えます。
SS2用で、しかしSS1用の高さが欲しかった方には朗報ですね。

次に、ナローサイズしかないカーテルブレードですが、
では、どれだけ“ナロー”かと言うと、、、

ハイ、ご覧のとおり、ベストランチャーと同サイズですね。

ということで、このカーテル・ランチャーブレード。

先述した、SS2のネジ穴径・位置でSS1の高さが欲しかった人にはうってつけ、、、、ですが、
そんなピンポイントな希望を持つユーザーってどれだけ居るんでしょうね(苦笑)

・・・・・と、いっけん皮肉で終えてしまいそうでしたがw、

本当の意味でこのカーテル・ランチャーブレードの存在価値は・・・

ズバリ!価格!です!

なんと、1枚280円!!

・・・なんだかチラシの踊り文字みたいになってしまいましたがw、これからは試合の度に新鮮フレッシュなブレードを装着して、レストトラブルを回避できそうですね♪

絶賛発売中です♪


新着あれこれ・・・PSEカオス

 ミッションのメナスに続き、今度はPSEから「カオスFC」が届きました。
まずはスペックから。

レットオフ:70%
弓重量:3.2ポンド(約1.45kg)
アクセル間:32インチ
ブレースハイト:6-1/4
ドローレングス:16-27
ピークウエイト:#29、#40、#50、#60

カラーは、カモフラ、ブラック、スカルカモ、ピンクカモ

今回入荷したのは、ブラックとスカルカモの2種類。

まずはスカルカモ、、、


なんとまぁ、攻撃的なデザインでしょう。。。

一方、ブラックは、、、

こちらは、オーソドックスな?黒。
ジェットブラックや、フラットブラックとはまた違い、滑らかな感触の凹凸のある仕上がりになっています。

ミッションのメナスとともに、当店では「エントリーボウ」と位置づけ、その調整範囲の広さからくる扱い易さを皆さんに知って頂くために、店頭で常時展示、試射も行って頂けるようにしております。
ドローレングスは、16インチから27インチ。
ピークウエイトは#29、#40、#50、#60とあり、店頭では#40モデルを触って頂けます。

セットアップ後、試射を。
滑らかな立ち上がり、スムースに入るバレー。
CPならではの“クセ”のあるガツンとした引きあじはやや影をひそめ、とっつきやすいスムーズな印象を受けます。

このカオス、「FCカム」を搭載しており、2種類のセッティングが可能となっています。
一つ目が、「Fixed Peak Weight」セッティング。
これは、ドローレングスに関係なく、ピークウェイトが同じになるセッティング。
一般的な弓の仕様とほぼ同じ。

二つ目が、「Grow With You」セッティング。
これは設定するドローレングスが短くなるごとに、ピークウェイトが軽くなるセッティング。
これから手足身長が伸びてくるお子様向けに設定するとよいでしょうね。

大人から子供まで、幅広く、「コンパウンド楽しむにはもってこい!!」な1台です。

カオスFCは、あちぇ屋CPにて絶賛発売中です!


どなたかセンサに詳しい方お助けを!!

アーチェリーの弓に使用する計測用の加速度センターはなに使うんですかとアメリカのプロショップに聞いてみたら、PCBの356A01というものが小さくてお勧めとの事。
日本の代理店のホームページを見たら…センサ1つで20万円するらしい…そんなものですかね。。。同じスペックでもっと安い日本製品ないですかね…。。。情報頂ければ助かります…。
こんな高いと、購入予算稼ぐまでに半年くらい生活を切り詰めないと…いったん帰宅してご飯食べてきます。。。
在庫品価格改訂案内
http://www.toyo.co.jp/page.jsp?id=11828


弓の性能の話

ハイスピードカメラやいろいろな計測の結果から、次に進むためにいくつか話をしていますが、弓の性能の評価の基準が時代とともに進んでいるのを感じます。今日は自分の弓をどう評価するかという話を書きます。

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かつては、弓の性能はfx曲線などで表現されていました(↑)。現在ではマニュアルなどでもあまり使われなくなっているので、もうリカーブでは見たこともない人もいるかもしれません。縦軸にポンド、横軸にドローレングスをとって、各ドローレングスでのポンドをプロットして作ります。横軸のブレースハイトの値から伸びて行く一本の線になります。通常は直線ではなく、波のような曲線になります。
なぜ、fx曲線と日本で呼ばれているのかは分かりませんが、正式にはそれぞれの軸の名称をとって「Draw-Force curve」「Force-Draw Curve」と呼ばれます。
昔はリムを買うと、このグラフが付いてきた記憶があります(結構昔の話で記憶があいまいです…ごめんなさい)。昔は、fx曲線を基準に議論していましたが、最近では効率性を基準として弓の評価・議論をするのが一般的です。
議論する前に、まずは、ご自身の弓の効率性(Bow Efficiency)を計算してみてはいかがでしょうか。そのやり方の説明です。ちょっとは数学の知識が必要かも。


Bow Force Mapping System

多くのアーチャーが効率性を議論に使いだしたきっかけは、個人的には、その測定が2005年ごろから圧倒的に簡単になったのが原因かなと思っています。それまでは2時間くらいかかる作業でしたが、今では、5分もかかりません。
fx曲線などよりも、弓の効率性の方が弓を評価するための基準に適していることは、誰もが分かっていましたが、誰でも測定できるfx曲線と違い、効率性を簡単に測定する機械は、イーストンが販売を始めるまでは存在しませんでした。
しかし、今では10万円以下で弓を評価するための一式が揃うようになり、多くの意見が効率性を根拠に発信されるようになっています。
弓の効率性を計算するために必要なものは、イーストンのDraw Force Mapping system。なければ、ドローレングスアロー(もしくは、矢にインチの数字をマジックで書きこんだ矢)とポンドスケールで代用できます。それと、グレインスケールです。
手順は
1.弓のエネルギー量を計算する
2.矢のエネルギー量を計算する
3.弓の効率性を計算する
の3ステップです。
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まず、1ですが、イーストンのfx曲線の測定器を使用してfx曲線を測定します。それをコンピュータの方に送信すると、機械が自動的に、弓に蓄えられたエネルギー量を計算してくれます。上の赤い部分が弓に蓄えられているエネルギー量です。
お持ちでない場合は、ドローレングスアローを見ながら、1インチごとの各ドローレングスでの実質ポンドを記録して線でつなげると、fx曲線を描く事が出来ます。
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dfc002.png

線が直線ではないので、機械を使わないで計算するのはかなり困難ですが、そこまで正確でなくても良い場合には1インチごとに区切って近似値を計算する事が出来ます。
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イーストンのシステムでは写真のように計算して(Stored Energyという欄です)、レシートのような感じで出力してくれます。
今回は写真に書かれている74(ft-lbs)という値を使用します。
次に、2について。矢に伝わったエネルギーは矢の初速と矢の重さから計算することが出来ます。まずは矢を6本うちます。その矢速を測定し、平均値を求めます。初速が必要ですので、1で測定したパワーストロークの長さ分だけ、矢速計の入り口のセンサーから離れてシューティングをして下さい。今回は平均値を300fpsとして計算します。次は、グレインスケールで矢の重さをはかって下さい。今回は350grとして計算します。
矢に伝わったエネルギーをKEとすると、その値はMKS単位系の場合
KE = 0.5 x 矢の重さ(kg) x 矢の初速(m/s) x 矢の初速(m/s)

から計算できます。矢の重さと矢速を入力するだけで計算してくれるサイトもあるので、そちらを使った方が楽かもしれません。
矢に伝わったエネルギーの計算サイト(by EASTON)
http://www.eastonarchery.com/products/selection_kinetic

上のサイトの「Arrow Weight (grains)」に350と、Arrow Velocity (ft./sec.)に300と入力して、「Calculate」ボタンを押すと、「Kinetic Energy (ft.lbs.)」の所に計算された値が表示されます。
この場合は69.96となります。
手で計算すると
KE(J) = 0.5 x 0.02268(kg) x 91.44(m) x 91.44(m)
KE(J) = 94.81524771
となります。ここから、フィートの単位系に直すと
KE(ft-lbs) = 94.81524771 / 1.3558
KE(ft-lbs) = 69.93306366
となります。原理はこうですが、単位を変換せずに、グレインとfpsの値をそのまま使って計算する場合は
KE(ft-lbs) = 矢の重さ(gr) x 矢の初速(fps) x 矢の初速(fps) / 450240
で計算できます。
この場合は 
KE = 350 x 300 x 300 / 450240
KE = 31500000 / 450240
KE = 69.962686567164179104477611940299
となります。
イーストンのサイトが計算してくれた69.96を使います。
これで終わりです。
フルドローで弓に蓄えられたエネルギー量は74.0でした。そして、矢に伝わったエネルギー量は69.96でした。つまりは、
弓の効率性 = 69.96 / 74.0
弓の効率性 = 94.45%
です。
良くリムの重さを取り上げますが、残りの6%のエネルギーはつまりは、弦・リムを動かすのに使われ、発射後は振動・音になります。コンパウンドの場合には、矢に重りを付けると矢速が上がるという話もありますが、この計算は、発射前のドローイングに使用する力と、発射後の結果としての矢速と矢の重さから計算するので、それらの要因は全て考慮されています(けど、分解するのは困難…)。
(*これはあくまでも計算上の話で通常の弓の効率性は75-85%程度です。95%近い弓は見たことがありません)
弓を評価する上で効率性が最も大事な指標とは言いませんが(*)、効率が良くて困ることはまずないはずです。また、リーチが短い・ポンドが低いアーチャー程、どれだけ弓がエネルギーを効率的に矢に伝えてくれるかが大事になります。同じポンドでも、このリムの方が速いといわれる場合、それは効率性の数字が高いからです。
話が長くなりましたが、技術の進歩によって、理論上に過ぎなかった話が、どんどん現実的な議論として出来るようになってきています。設計図を見ながらでしかミーティングできなかった時代には意味のあった事も、ラピッドプロトタイピングで、2時間待てば、その試作品がミーティングテーブルに並ぶ時代に、古き良きにいつまでも固執する必要があるとは思えません。
といいつつ、今度は「矢が飛んでいる所を見ることは出来ない」という前提に立って開発された、ペーパーチューニングのやり方のビデオ作ろうかという話が進んでいたりしますが…。。移行期ですから。。。
*最も大事なのは再現性ですが、現在のハイエンドモデルでは再現性に問題がある弓を探す方が難しいと思われます


2012年、東京ワールドカップ・ファイナルは日比谷公園★


7月に決まったようですが、WIN&WINファン・レポーターによると2012年の東京ワールドカップは日比谷公園で行われます。トルコのファイナルの会場から全ア連の関さんが全世界に発表してくれています。ビデオの0:45の所です。
map002.jpg

これが日比谷公園の地図。あちぇ屋予想だと赤で囲んだ所に射場が出来るのでしょうか??
楽しみです。


カーボンハンドル 対 アルミハンドル



アルミハンドルの方はマシューズのハーモニックダンパーをとったもの(なぜ、標準装備のダンパーをとるのかはわからないが…)
カーボンハンドルとの比較。このデザインなら、アルミで作った方がいいと思うのですが、楽しみです。
経験上(というか経験が少ないからだと思いますが)、アルミハンドルと違って、オールカーボンハンドルは実際うってみないとフィーリングが予想できないので、実物を早く。。ATAで実射できると嬉しいんですが。


本日収録分、カムの同期、PSE最新チューニング



↑本日業務終了後に収録した分です。基礎チューニングとしてのカムの同期・タイミングと、中級以上のアーチャー向けのPSEのチューニングマニュアルに沿ったファインチューニングです。
PSEの最新マニュアルでは1/4回転、ティラー差0-2mmの間で最も上下にグルーピングするティラーを見つけることを推奨しています。
PSE チューニング・マニュアル(原文)
http://archery-shop.jp/manual/FINE_TUNING.pdf


台風でした…

本日台風の影響により、発送に遅れが出ています。台風対策と、運送会社の集荷が早まったためです。明日にはスタッフを1名増員して挽回してますので、金曜日までには通常通りに戻ると思われます。ご迷惑をおかけます。。。
今日通関して配達が台風で遅れた分と合わせ、明日、段ボールが11個口で届くらしい…。
スコープが好調のようで安心しました。早速残り20個を切ったので、メーカーには追加分発注しました。安定的に供給できるかと思います。
今日は自分もこれにて、ちょっと早めに上がります。
追記:
PSEの担当から連絡があり、リカーブのハンドルは来年もX-Appealで継続とのことでしたので、モデルを2012として、新しい価格に合わせて、販売価格を改定しました。新しい価格は42,800円です。1年保証付きです。在庫切れ分が昨日入荷しています。


スパインの選定における当り前の確認

今日はスパインについて。
その前にスタビライザーやハンドルについても、かなりの数の動画を撮影したのですが、あまり使えるものはありませんでした。振動と言う意味では矢のスパインと違い”適正な振動”・”良いふるまい”と言った尺度が定義されていません。
どんなハンドルでもスタビライザーでも振動はしますが、その望ましい振動とは何か、また、振動減衰のトレードオフ(例えば、リムセーバー・アルファショックスを付ければかなりの振動をとることが出来ますが、その代償として2fps程度、矢速が落ちます。どちらの方が有益なのか等)をどう判断するのか…スタビライザー・ハンドルについては、より良い動きの定義がすんでいないので、まずはそこをしっかりと定義しない比較を始めることは出来ません。今後の課題として、次回も挑戦してみます。


さて、都市伝説をつぶしていくのも一つの目的ですが、パラドックスは弓やプランジャーの問題ではなく、100%リリースから発生することを理解するために、まずは、リカーブの装備のまま(Dループだけ付けて)、リリーサー(Carter ターゲット3)でシューティングをしました。シューターもシューティングマシンではなく、人間ですが、リリーサーでリリースすることで、動画の通り、矢には全くパラドックスが発生していません。
これにより、リリースによるパラドックスの原因はリリースであることがはっきりと理解できるかと思います。



次に、550番のシャフトでピッタリの弓で、660番の矢をうった時の挙動を比較しました。下のパラドックスの大きさが大きく違うことが分かるかと思います。ただ、その後の動きに関しては、照明の不足により実験できなかったので、次回に行います。
今回行ったのはスパイン選定における「常識」が本当に正しいかの確認だけです。
こんなあたり前の実験ばかりしてどうするのかと思われるかもしれませんが、さらに実験を重ねますが、目指していることは21世紀のプロショップでのチューニング法の確立です。現在、このスペックのシステムは400万円程度しますが、技術の進歩(主に課題はバス速度)が進めば、同様のシステムは5年以内には、50万円以内で手に入る予定です。
このあたりで弊社は投資しますが、一般的なプロショップでも、意欲的なところは、20万円程度まで下がれば、ハイスピードカメラシステムに手を出すと思います。
20世紀に考えられた「ペーパーチューニング」や「距離を変えてノックの高さを見るチューニング」など、多くのチューニング法は、飛んでいる矢を見ることは出来ないという暗黙の前提に立っていましたが、どんなに長く見積もっても、その制約は自分が生きているうちにはなくなります。
将来に向けての準備として、21世紀のプロショップは「飛んでいる矢をみてチューニングする」技術が、”プロ”として提供するサービスとして求められる日は近いと思います。今回も撮影中にお客様が来店され、撮影を行いましたが、飛んでいる矢が見えれば、マイクロチューニングの更に先、ナノ・チューニングが可能です。また、調整もかなり楽です。
今はまだ導入できませんが、大久保店で5年以内、ここで撮影から収録・確認までのオペレーションを単純化し、1名のスタッフで出来るようにした後、JPアーチェリー全店に導入したいと思ってます。自分の飛んでいる矢を見ながら、プランジャーの硬さを調整したり、ティラー・ノッキングポイントの高さ、ハイトを調節できるようになど、新しいプロショップとしてのサービスを提供したいと思っています。
と、あまりにも夢たっぷり書きましたが、少なくとも、技術の進歩によってペーパーチューニングの「飛んでいる矢がどう飛んでいるのか見ることは出来ない」という前提が数年のうちに崩れるのは間違いない事実です。
先の長い話ですが、ご期待下さい。