この記事は2011年5月17日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

日本のアーチェリーを元気にすると言うこと。

千葉店のお知らせに続いて、少し。
JPアーチェリーでは「日本のアーチェリーを元気にする」というスローガンを使っていますが、当然、これはただのスローガンで、スローガンをただ唱えるのではなく、具体的にどう行動するかを定めて、実行に移しています。
業界のどの方とお話しても、「日本のアーチェリーを元気にする」と同様に、「日本アーチェリー界全体のパイを大きくする」というスローガンには、異論はないものの、細かい話をすると、意見はバラバラです。
JPアーチェリーではどうするのか。
10年以上アーチェリーと関わっていますが、アーチェリーに関心がある方に、アーチェリーを体験してもらって、そこから、定期的に練習をして試合に出場するようなレベルまで持っていく大変さは身にしみて理解しているつもりです。1人のアーチャーを育てるのはものすごく大変です。
大変だからと言って、やらないとは言いませんが、現在の私達の能力で出来るのは、まずは、「アーチャーを減らさないこと」だと考えています。
毎年、多くの若い人たちが高校や大学を窓口にして、アーチェリーに触れてくれています。部としての組織もしっかりとしており、指導は監督や上級生が行い、半年近くで立派なアーチャーが育ちます。毎年、2000人近く!!の新しいアーチャーが誕生しているのです。
にもかかわらず、アーチェリー人口が増えていかないのは、その分だけ、アーチャーを引退しているからにほかなりません。個人的には、この部分を、毎年引退する人数を半分に減らすことさえできれば、日本のアーチェリーを大きく伸びていくと思います。
部を引退すると同時に、アーチャーとしても引退する理由はいろいろとあります。社会人になると練習の頻度が1/10程度になるので、引退時まで引いてた弓が引けないなどのテクニカルな解決策も必要ですが、業者として取り組めることもあると思います。
その一つが、現在、取り組んでいる、帰り道にある地元のアーチェリーショップです。社会人になれば、とてもアーチェリーの事を考える余裕がないくらいに忙しくなるとは思います。時間が空いた時に遠くのショップまで行く元気は無いとしても、ふっと、帰り道や乗り換えの駅にアーチェリーショップがあれば、軽い気持ちで立ち寄ってもらえるのではないかと考えています。
そのためにも理想は、例えば、東京に豪勢なショップを構えて、関東全域から集客する発想ではなく、それぞれの地域にプロショップがあるべきだと思っています。とはいっても、「ふらっと立ち寄れるショップ」が、営業時間がない、店舗が無いなどのブローカー的なショップでは意味をなさないでしょうが…。
また、ブログもその取り組みの一つです。アーチェリー業界の中では、(発信されている情報が正確かどうかの議論と関係なく)アーチェリー情報がネットで流通することすら、良くないという人がいます。プロショップに行かないとアーチェリーの情報が手に入らない状態が理想的だと思っている関係者すらいます。
しかし、一度アーチャーを引退した人や、アーチェリーに関心がある人をどうやって、プロショップの玄関まで連れて行くのか、そのロジックはまだ聞いたことがありません。まぁ、その関門を乗り越えた人だけが、やればいいという考えもあります。
ブログでいろいろな情報を提供しているのは、現役のアーチャーのみなさんへの情報提供ももちろんですが、一度引退したアーチャーが、母校の戦績でも検索した時に、目に触れて、最近はこんな事があるのか、こんな商品があるのかと、再び、関心を持っていただきたいという思いもあります。
店舗も運営している今だからこそ言えますが、ネットでのアーチェリー情報の発信で、記事によって顧客がお腹いっぱいになり、店舗に行く頻度が減る、プロショップの集客に悪影響を与えるという考えは、完全に間違っています。お互いに良い影響をもたらすものです。
大宮店には埼玉にショップが出来たと聞いたので、久しぶりにアーチェリーを再開しようと思った(30年ぶり!?)というお客様のご来店があったと聞いています。まずは、アーチャーを減らさないための活動をすることで、アーチェリーに貢献をしていきたいと考えています。
…そういう思いで新しいショップを立ち上げています…そういう思いでブログを書いています。
少しでもお役にたてるよう、これからもがんばります。


The following two tabs change content below.
Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

9 thoughts on “日本のアーチェリーを元気にすると言うこと。

  1. SECRET: 0
    PASS: 77f79b9de1d0c0d8416d3c1b1fb00ea0
    4月末発注の商品が まだ届きません
    info@・・・には2どお知らせしましたが まだお返事がないので
    こちらへ書き込みます
    ご確認ください
    岐阜県土岐市・・・・・水野
    当方のメーラーの調子が悪いのかもしれませんので
    メールアドレスは yahooのアドレスにしてあります
    よろしくお願いします

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    都内にもあちぇ屋の店舗ができて欲しいです。
    中野の事務所で販売もやって欲しいです

  3. SECRET: 0
    PASS: bbf3870d93e20059e5165a2ab2899b86
    「プロショップに行かないとアーチェリーの情報が手に入らない状態が理想的」のくだりですが、インターネットの普及にともなうアーチェリー関連情報サイトの盛り上がりと、プロショップへの来客数が逆相関しているという事実があれば、「 」のコメントは正しいかもしれません。(ただ、そもそも四国にはショップがないので、来客数が増えても減っても、我々にはなんら影響がありません。ネットで盛り上がってくれた方が○です)
    かりに、、プロショップの売り上げがネット販売の普及によって減少したことをいいたいために、「 」の発言をしたのならば、その方の考えには、同意できないと感じました。

  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そう言っていただきありがとうございます。
    ただ、東京はブログでも書いたように、一昨年に武蔵境の方にショップが出来、昨年は多摩と秋葉原にショップが出来、どれも駅から徒歩3分程度です。また、店舗併設か分かりませんが、文京区(2年前ほどに新設)と豊島区(移転)にもあります。
    東京では、既に過当競争という話も聞きますし、新しいショップは、既存店とのつぶし合いではなくパイを広げる方向に動くべきかと思います。自分たちには他にやるべきことがあるかなと感じていますので、当分は東京での出店は計画していません。
    中野は…いろいろと昔に考えたことがありますが、近射台を設けても、天井が低いために(165cm程度でフルドローしたら天井にリムがささる)あきらめました。
    > 都内にもあちぇ屋の店舗ができて欲しいです。
    > 中野の事務所で販売もやって欲しいです

  5. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    検証が難しいのは確かです。ひとつ前のコメントへの返信にも書きましたが、本社がある東京に関して言えば、弊社が立ちあがった後のこの3年だけでも、武蔵野市(新設)、豊島区(移転)、文京区(新設)、千代田区(新設)、多摩市(新設)と、5つのショップが出来ています。営業を停止したショップはありません(もしかしたら、1社あるかもしれません)
    その分、各社の来客数が減っている可能性は十分に考えられますので、関東地区の業界関係者の方が来客数の減少を語るのは、事実かと思います。
    いくら大都市の東京でも、普通に市場規模からして今のプロショップの数は少し過剰かと思っていますが、みなさん頑張っていたたきたいです。
    でも、上のような意見も、少しずつですが、みなさんネットに相乗効果があることが分かって、自社でブログを作ったりして、盛り上げる方向に動いているショップが多いと感じていますので、最終的には正しい・良い方向に落ち着くと思っています。

  6. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして、40台で社会人として初めてアーチェリーを始めたばかりのです。
    実は以前から興味があり、いま墨田区総合体育館で練習しています、できれば
    すぐ近くの船橋アリーナで練習したいのですが30m36射280点以上で無ければ
    個人利用ができません、ここは土日といった社会人利用ができる日の講習会す
    らありません、できれば将来自分で弓を買って練習したいのですが、そもそも
    初めての場所で事前練習もできずに初心者がこんな点数取れるのでしょうか?
    こんな基準では社会人からはじめようとしても周囲でも興味がある人が数人居
    ますが船橋アリーナでは門前払いの状況です。安全に練習できれば良いと思
    いますが?現在のアーちゃーの方々は自分たちだけ自由に打てれば初心者が
    このような現状でいることに関心が無いのでしょうか?

  7. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    千葉の状況に関しては、千葉店の店長の方が分かっていると思いますので、メールをいただければ、詳細は相談に乗れるかと思います。
    JPアーチェリー千葉店 rie@archery-shop.jp
    > 初めての場所で事前練習もできずに初心者がこんな点数取れるのでしょうか?
    点数についてですが、30m36射で280点というのは決して高い点数ではありません。個人利用とは、一人での練習を指していると思いますが、250点以下ではまず危険です。自分が高校で教えていたころには、高校生が外の射場で一人で練習していいボーダーは300点に設定していました。安全管理上、250点-300点程度での設定は妥当です。320点程度であれば、排他的であると言えますが、個人的に280点は妥当な数字かと思います。
    初心者の方と言っても、最初には体力的な差がありますので、一概には言えません。ただ、体力・筋力が弓を引くのに十分であれば、10回ほど練習すれば、280点はうてるのではないかと思います。ただ、まず弓がうまく引けず、まず引く力をつける所からはじめる場合には、技術的な練習は体力がついてからになりますので、もう少し時間がかかります。
    道具に関して言えば、木やプラスチック樹脂の弓でも問題なく出せる点数ですが、ただ、30mの場合は矢が正しく選択されている点が重要になってきますので、弓等はレンタルでも、矢だけは自分にあってものを作っていただかないと、達成は困難だと思います。ちなみに、XX75プラチナムという、一般的なアルミ矢は12本9,000円程度です。
    >安全に練習できれば良いと思いますが?現在のアーちゃーの方々は自分たちだけ自由に
    >打てれば初心者がこのような現状でいることに関心が無いのでしょうか?
    射場で的が山に向かっていて設置され周りに何もない射場もあれば、塀の向こうは駐車場の射場、フェンス一つ越えれば子供が遊んでいる公園だという射場もあります。初心者に対する点数の基準は安全管理上の問題ですので、「船橋アリーナ」さんについて、一般論で語るのはかたるのは難しいです。個別に相談していただければと思います。宜しくお願い致します。
    > はじめまして、40台で社会人として初めてアーチェリーを始めたばかりのです。
    > 実は以前から興味があり、いま墨田区総合体育館で練習しています、できれば
    > すぐ近くの船橋アリーナで練習したいのですが30m36射280点以上で無ければ
    > 個人利用ができません、ここは土日といった社会人利用ができる日の講習会す
    > らありません、できれば将来自分で弓を買って練習したいのですが、そもそも
    > 初めての場所で事前練習もできずに初心者がこんな点数取れるのでしょうか?
    > こんな基準では社会人からはじめようとしても周囲でも興味がある人が数人居
    > ますが船橋アリーナでは門前払いの状況です。安全に練習できれば良いと思
    > いますが?現在のアーちゃーの方々は自分たちだけ自由に打てれば初心者が
    > このような現状でいることに関心が無いのでしょうか?

  8. 「アーチェリー人口の減少は、過剰な競技志向では?」

     全くの初心者です。
     アーチェリー人口の減少、特に、部活でやった人が、卒業後やめてしまう減少について感じたこと。

     スポーツは、競技と趣味の両方の面があると思います。ジョギングをやる人の多くが、国体やオリンピックを全く意識せずに愉しんでいます。テニスや水泳も同様に、点数やタイムと無関係に、スポーツやゲームすること自体が楽しいからやっている人が大半です。
     個人的な体験の範囲ですが、アーチェリーは、点数指向、大会指向が強すぎるのではないでしょうか。ちょっと当たると、先輩やコーチが「OO大会までもう一歩だ」などと、「強化トレーニング」を始めます。
     学生時代の部活の点数指向は,運動部として当然でしょう。しかし、アーチェリーをスポーツとしてみると、まず、「点数を気にせずに愉しんでやる」ことを最大の目的にすべきだと思います。そのなかで、たまたま競技志向の人がいてもいい。でも、あくまで主流は、日曜ジョギングをするような、楽しみでやる一般人とすべきです。

     アメリカの狩猟店(鉄砲や釣、弓を扱う)に行ったことがありますが、弓の大半は安いコンパウンド。ひく人のほとんどは、自宅の裏庭で手書きの的に向かい、時々野山に行って小動物なとを狙います。
     その中で、リカーブで大会に出る人などは、ほとんど見かけません。
     全くの想像ですが、アメリカのアーチェリー人口は、日本の十倍以上あるのではないでしょうか?
     道具の開発、射場の整備、ショップの展開など、多くの面で母数の多さが意味を持ちます。大勢の一般人という裾野が広ければ、頂上も高くなります。

     スキーのジャンプ、水泳のシンクロ、陸上のやり投げのような、競技志向の少数の人だけがやるスポーツになるのか、年齢・体力・技術などに関係なく、多くの人が愉しみ、その中に希に技量を磨いて競技選手に向かう人もいる。
     私は個人的に、後者のような裾野の広いスポーツにするのが、アーチェリーの将来のためには望ましいのではないかと思います。

      事情を知らない初心者の感想なので、ご了承ください。

  9. > 個人的な体験の範囲ですが、アーチェリーは、点数指向、大会指向が強すぎるのではないでしょうか。ちょっと当たると、先輩やコーチが「OO大会までもう一歩だ」などと、「強化トレーニング」を始めます。

    お客様がどのような経験に基づくものかわかりませんが、先輩というのであれば、学校でしょうか。ちなみに社会人教室でそこまで厳しいところは(ほぼ)ないです。

    いわゆる学校の体育会であればそれは当然のことかと思います。同好会であれば、そこまで厳しいところはないというのが印象です。

    社会人と違い、学校において競技志向が強いのは、アーチェリーが専用の施設を必要とするからではないでしょう。専門の施設の確保には何千万円もの資金が必要で、学校において「好きな時に好きな人間だけ集まって、ちょっとやって終わり」ではクラブとしての存続ができないので、そのようなったのかと推測します。

    社会人は市民の健康推進などの目的で税金によって確保された施設を使用するので、競技志向になる必要ははありません。

    >しかし、アーチェリーをスポーツとしてみると、まず、「点数を気にせずに愉しんでやる」ことを最大の目的にすべきだと思います。そのなかで、たまたま競技志向の人がいてもいい。でも、あくまで主流は、日曜ジョギングをするような、楽しみでやる一般人とすべきです。

    「最大の目的は」というのは違和感を感じます。目的は人それぞれでよいのではないでしょうか。

    > アメリカの狩猟店(鉄砲や釣、弓を扱う)に行ったことがありますが、弓の大半は安いコンパウンド。ひく人のほとんどは、自宅の裏庭で手書きの的に向かい、時々野山に行って小動物なとを狙います。 その中で、リカーブで大会に出る人などは、ほとんど見かけません。

    最初の話に戻りますが、私有地や安全確保すら必要としない広大な公有地でアーチェリーをするのであれば、好きにすればよいですが、誰かの資金によって確保されている整備された施設でアーチェリーをするのであれば、何らかの”大義名分”が必要となるのは、これはおそらくアーチェリーの問題ではなく、日本という国の性質ではないかと思います。

    >全くの想像ですが、アメリカのアーチェリー人口は、日本の十倍以上あるのではないでしょうか?

    何をもってアーチェリー人口とするのか難しいですが、一年のうちに1度でも弓(和弓やロングボウ、プラスチックの弓も含める)に触る人という意味なら、10倍は微妙ですが、5倍以上は射ると思います。

    >道具の開発、射場の整備、ショップの展開など、多くの面で母数の多さが意味を持ちます。大勢の一般人という裾野が広ければ、頂上も高くなります。

    前の話に戻ると、アメリカのポリティカルな事情は分かりませんが、日本では大義が必要です。お客様が想定する”母数”も理解はできますが、必要とする母数は、”裏付けのある母数”であり、ざっくり言えば、全ア連の登録者数です。

    お客様の提案を広げるなら、アメリカのように、この話は競技志向(WA志向)の全ア連だけではなく、NAFF/IBO/ASAのようなレジャー志向の連盟をもう一つ作るという話になっていくかと思います。

    >私は個人的に、後者のような裾野の広いスポーツにするのが、アーチェリーの将来のためには望ましいのではないかと思います。

    意見としては理解できますが、何が望ましいかと、その望ましい姿を実現できるかは別です。

    望ましいと考える未来に向かって、あなたが努力をしていくのであれば、応援させていただけるところもあると思いますが、「望ましいよねー」と言っているだけで未来は変わらないのではないでしょうか。上記の話を実現していくために一番必要なのは、それにリーダーではないかと感じます。

    自分で正しいと思ったことを実現するために、それにコミットするのもよいではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。