この記事は2010年1月23日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

あちぇ屋の事(2007-2010)

おはようございます。少しブログを更新してから会社に行って、いろいろとやる予定ですが、現在、発送の方は遅れをかなり取り戻しており、水曜日あたりまでの注文はほぼ発送できています。問い合わせも水曜日あたりまで進みました。来週の月曜日中には標準程度の対応に戻る予定です。大変申し訳ございませんでした。
原因としては、当店は期間限定のセールを行わずに、安定した適正な価格でアーチェリー用品を供給することを目的にしていますが、それでも、12月から1月にかけては、20%程度の売り上げ減があると予想し、今月のシフトをたてましたが、実際には12月比で9%程度の減少にとどまっており、人員が不足してしまいました。既に4年目ですので、「新しいショップなので…」とはもう言えませんが、やはり、この辺りは経験不足で自分の読みが甘かったのだと反省しております。
今後の対策としては、いろいろとリスクもありますが、現在の問題の多くは構造的なものではなく、人員不足によるものだと判断していますので、今半期中に、さらにフルタイムの正社員を1人増員すべくオファーを出しています。断られた場合には困っちゃいますが…。
これにより、人員不足によるサービスの低下が今後おこらないようにし、今回は自分も顧客対応に回ったので新規入荷が一部遅れていますが、自分も仕入れに集中できれば、より精度の高い仕入れもでき、在庫切れ商品が起こらないようになると考えています。
先日、後輩とご飯を食べに行き、いろいろとあちぇ屋の事を聞かれ、答えているうちにちょっと書きとめようと思い少し書かせていただきます。昔からのブログの読者のみなさんは覚えているかもしれませんが、本当はあちぇ屋を大きくするつもりはあまりありませんでした。ATAでもPさんにそのあたりを突っ込まれましたが、今だから書けることを少し書きます
あちぇ屋を始める以前は大手のアーチェリーシッョプで仕事をしていましたが、そこで得た知識をあちぇ屋では使わないようにしてきました。ただ、唯一使わせてもらった事があり…それは1年間での仕事で肌で感じた「1500万円」です。以前にも書いたかもしれませんが、現在の価格の場合(あちぇ屋価格ではなく業界の定価)、年商で1,500万円で、年収は300万円程度になります。300万円が自立するための最低ラインだと思いますので、1500万円を目標にあちぇ屋を始めたわけです。初期はダンパーやレストなどの小物に集中して営業を行っていました。それだけで、1500万円は達成できると思っていたからです。
2007年にあちぇ屋を始めてから半年程度は平穏でしたが、現在のあちぇ屋を作ったのは、他店の一言でした。

どのような一言かは書きませんが、まぁ、悪口です。悪口を当店が付き合っていたメーカーにばらまいた人がいました。それにより当店がメーカーに発注を出す時の最低額(ミニマム・オーダー)が、一気に3倍に引き上げられました。直前で3000ドルだったものを、「あなたがその怪文書を否定したいのであれば、一回の注文は10,000ドルからにして下さい」となったわけです。
これでかなり困ったことになりました。扱う商品のラインナップを拡大しなければ、現在の3倍売らなければいけないわけです。いろいろと悩みましたが、結局は同じ商品を前回の3倍買うことではなく、3倍のアーチェリー用品を取り扱う決断をしました。それがあちぇ屋が商品のラインナップを拡大するきっかけです…世の中わからないものですね。
いままでの拡大はほぼ全てがそうです。(Fiberbow、KAYA、FUSEとかは個人的な興味からですが…)
現在、WIN&WINさんのハンドル等はほぼ扱っていませんが、S社のハンドルはかなりの種類扱っています。その理由も…実は、最初はエレメントVバーだけを扱っていたのですが、何の説明もなく、卸価格が大幅に引き上げられました。しかし、納得のいく説明がないので、当分は小売価格を顧客に転嫁せずに赤字で販売していました(涙)。卸価格を引き上げられた理由はいまでも…。
その後交渉の結果、これもまたS社のいろいろな商品を扱う条件で、エレメントVバーの卸価格は大幅に下がり、小売で赤字を出すところか、4,800円から3,800円へ、1,000円値下げして現在販売しています…わからんものです。
本当にあちぇ屋では厳選した小物だけを売ろうと思っていたのですが(名前もそんな感じでしょう??)、いろいろと難しいのです…当店の後をついて回って怪文書送る業界人でいて、それによって、メーカーとの少しのお付き合いができなくなっているのです。あるメーカーと付き合うと怪文書が空いて送られ、それを理由にメーカーと再交渉することになり、大抵の場合、妥協点はバイイングパワー(当店がたくさん買えば、それだけ顧客がいる証明になる)になり、扱う商品ラインが増えていくという…理解ある会社はHOYTやWIN&WINさんなどで、少しだけのいいお付き合いをさせてもらっていて、それぞれとある自分が素晴らしいと評価する1~2商品だけで、メーカー全体の売り上げの半分以上を占めています。それでも卸価格の値上げやクレームは来ないので扱いをあまり増やす必要はありません。
そんな、きっかけでここまで来ましたが、現在では、価格面での当店のメリットも少しずつ薄れていっているのかなと思っています。ただし、メーカーから購入している業界の担当者であれば、談合せずとも認識しているのは現在の価格より10%程度落ちた価格が、良い落とし所だろうということでしょう
個人的にアーチェリーショップ20店の決算を取りましたが、2008年度決算で赤字のショップは1社だけでした。2007年と比べアーチェリー用品の価格はだいぶ下がったものの、ぼったくりが無くなっただけで、現在の価格であればほぼ全てのアーチェリーショップは利益が出ます。ただし、今より20%程度定価が下がると半分くらいのショップが赤字になるので、10%程度の値下げが落とし所になるという自分の予想です。
主業務としてアーチェリーショップを経営しているところでは、それ以上に値段を下がることは難しいです。今後、あちぇ屋が無くならない限りは価格はそのあたりだと思うのですが、今後もっと値段が落ちることがあれば、正規の賃金を払う必要のない趣味・副業でショップをやっているいるところが価格破壊の主役になるのでしょう…その対策は難しいですが。
2010年でアーチェリー用品の価格は落ち着くと思います。アーチェリー業界では、あちぇ屋を全く気にしないところ、下がった価格でのビジネス(それでも正当な利潤はあります)を視野に入れているところ、さらには、あちぇ屋をいつかは潰して、もう一度値段を上げようとしているところの3つに分類できると思います。
新規に正社員を雇用すれば、自分の責任も倍に…今後は3つめの考えの会社と闘いながら、闘っていないところとはいい落とし所での関係を探っていくことになるのでしょうか。
Nimes(ヨーロッパ最大のアーチェリー展示会)は今週末です。来週から当店の発注が順次発送され、来週末には速いものから日本に到着予定です。ほとんどが在庫の補充ですが、新規商品も一部ありますのでお楽しみに。


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Ryo

Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

2 thoughts on “あちぇ屋の事(2007-2010)

  1. SECRET: 0
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    最初のころは安いだけで対応にかなり不満もあり怒ったこともありましたが、色々わかる今日この頃どの業界でもにたようなことが・・・
    どの業界も不備はついても、みんなで支えようというのは少なく、志も・・・
    業界全体でもっともっと頑張って欲しいし
    あちぇやさんも色々負けず、本当に頑張ってください
    でももう少しオープンにしてもいい部分とだめな部分は考えないといけないような気もします。

  2. SECRET: 0
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    コメントありがとうございました。どのような業界でも似たようなことがあるのでしょうか…もう何年か国際的なイベントに顔を出していれば、そういった嫌がらせも通用しなくなるとは思いますが、時間をかけて実績を作っていくしかないです。
    > でももう少しオープンにしてもいい部分とだめな部分は考えないといけないような気もします。
    実は…ブログでは昔は自由に書いていましたが、現在は当店と取引関係にある各メーカーの意向(業界人も結構読んでいるようで、それは書かないでほしいといった類の連絡が来ます。ブログは15ヶ国からアクセスされています)を踏まえたものになっていっています。30社以上を取り扱っているので書きたいことはもっともっとあるのですが。。。
    年初にも書きましたが、今後は価格などの事よりも、若い人が安心してアーチェリーショップをやってみようと思えるような情報を載せていきたいと思っています。
    > 最初のころは安いだけで対応にかなり不満もあり怒ったこともありましたが、色々わかる今日この頃どの業界でもにたようなことが・・・
    > どの業界も不備はついても、みんなで支えようというのは少なく、志も・・・
    > 業界全体でもっともっと頑張って欲しいし
    > あちぇやさんも色々負けず、本当に頑張ってください
    > でももう少しオープンにしてもいい部分とだめな部分は考えないといけないような気もします。

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